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鳩の消えた公園

 私の家の前には公園があります。住宅街の中の公園にしては比較的大きい公園だと思います。大きな公園にはありがちなレイアウトとして周辺を取り囲む樹木に散歩道・・・がありました。

 大きなバスケットコートを増設したことで余裕がなくなり子供用遊具を置く場所を確保するために樹木がかなり伐採されてしまいました。そして一日中ボールを突く激しい騒音が発生。その結果、ハトがいなくなりました。スズメも激減しました。今は早朝だけ鳴き声が聴こえます。カラスだけは健在です。寧ろ前より増えたかもしれません。樹木が伐採された量は全体から見たら20%ぐらいでしょうか。今もまだそれなりに樹木が茂っている場所もあるのですが一気に消えてしまいました。やはりボールの音が農地で使われている空砲のような役割になっているのかなと思います。

 ボールを突く音なんてたいしたことないだろう?って思う人がいるかもしれません。しかし、朝から晩まで3~10個のボールを大人が突く音はかなりの衝撃を伴っており100メートル先でも聞こえるし締め切った家の中にもしっかり入ってきます。そして、みんな物凄く叫びます。空砲は鳥は慣れてしまって2日で効果がなくなるそうですが何年経ってもこの公園にはハトが帰ってこないのでボールのほうがうるさいということなのでしょう。

 街の中から減っているだけでは?とも思いましたが、うちのすぐ近くの別の公園、小さくてあまり人気がなくて夕方ぐらいしか子供の居ないところには大群がいて驚きました。みんなここに居たのか!と。

 子どもの声が聞こえると平和だと言う人は多いです。しかしうちの前の公園は子どもよりも大人が一日中遊んでて、平和の象徴と言われるハトが居ません。この公園は平和だと言えるのでしょうか。

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