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タイ・バンコク旅行記①

 どうも、帰ってきたダルメシアンです。
 タイトルをみて、こんな使い古されたテーマ誰が見たいねんと思うでしょう。思うだろうね。実際もはやタイなんて旅行先として珍しくもないし。 

 然し、帰ってきたダルメシはここが違う。私はタイに行ったことが無い!
行ったことが無いのだがら、この旅行記は想像だ。すべて想像。インターネットで調べたりもしない。いまから5分で書きなぐる。この旅行記。


 4月1日、私はタイの空港に降り立った。人が多く、といってもやはりアジア人が多い。空港の名前は急いでいた為、見そびれてしまった。とにかく熱い。湿度が異常だが、それもそのはず、私は灼熱のタイにいるのだ。そう思うと、心が躍る、血が湧く、脳が震える。私はスターバックスのマークが書いたTシャツとユニクロの短パンに60リットルのバックパックで空港を出た。
 空港を出ると、見渡す限りのビル群。タイも先進国になったんだなあと思い、近くで煙草を吸っていたおじちゃんにおすすめの場所はと声をかける。
 「ここは、お前が来るところじゃない。悪いことは言わん、帰ってくれ」
 愕然とした、彼は私がタイについたばっかりの私に帰れと言った。折角はるばる日本からタイ航空に乗って機内食も完食してきているのに、帰れと。
 この親父は後に私の人生の恩師となり、世界を席巻する大物となるのだがそれはまた別のお話。

 4月2日、昨日は親父の一言に惑わされ、空港で一夜を明かした。タイと言えばトムヤムクーンである。トムヤムトムヤム。トムヤム君、返事は!とか。トムヤム君、何か言う事はないのかね?とか、すごい浮かんでくるわあ。そもそも料理に君付けとはばからしい。ばか料理。でも美味しいんだってとあなたがいうもんだから、今日からトムヤム記念日。4月2日。

 4月3日、昨日はトムヤムの事を考えていたら、一夜が明けていた。
意地でも君付けをしない自分のプライドの高さに呆れてものがいえない。
思えば、後輩に舐められた態度をとられる事が一番嫌いかもしれない。いや、面と向かっては注意しない、というか出来ない。怖い怖い。
仮にトムヤムをみんなが君付けで呼ぶのであっても、俺は目下のものに君付けでいうのは逆に偉そうだからしない。部長が○○君ちょっと、って偉そうだ。○○、ちょっと!の方が、距離感も詰められてて良くないだろうか。
トムヤム、ちょっと、パクチー多いんじゃないのう?このこの?とか、トムヤム、これから飲み行くけどくる?いや無理しなくていいよ、このご時世パワハラ、アルハラ、とか言われちゃうとさあ?とか。

 4月10日、帰国の日となった。実をいうとこの一週間の記憶が無い。おそらくトムヤムクンを食べたいと思って、空港内をウロツいたのかもしれない。空港は掃除が行き届いていなくて少し汚い。でもそこがいい。帰ったらトムヤムを高円寺あたりで食べよう。楽しい旅だった。旅が楽しかった。


いかがだっただろうか。これがタイ旅行記①。今後もこれを続けていく。
世界の果てまでいってタイ。トムヤム。タイ!トムヤム。ゴーゴーバー。





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