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やっぱり画家は作品を売ってなんぼ!

 というのは当たり前のことですが、なぜこの様なタイトルにしたかというと、近年絵の収益化の手段は実に多種多様になりました。
 昔は画家になると言えば銀座の画廊や高級百貨店で個展を開いて作品を売って、売れるまでは絵画講師などやアルバイトなどで食い繋ぐというのが一般的でした。
 しかしインターネットが発達した今は、YouTubeなど動画サイトの広告収入や投げ銭機能をはじめ、pixivFUNBOXなどではサブスクプランが誰でも無料で開設でき、TwitterがXに変わってからはインプレッションに応じて収益化が可能になるなど、絵を売らずしていくつもの収益化の手段が誕生しました。

 一見画家としての活動がとても気楽になったかの様に思えますが、しかし実際のところ、これらの手段で生活できるほどまで収益を上げることはかなり困難で、茨の道とも言えます。
 最近YouTubeは収益率が著しく低下したと言われていますし、サブスクは基本一枚絵で勝負する画家としては収益手段として定着させることは難しいです。Xの収益化もたかが知れており、フォロワー10万人越えのアカウントでさえ月数千円というレベルです。
 絵画というのは基本的に自分で値段を決めるものですが、動画サイトやSNSでの収益化は、運営のさじ加減一つで収益率が激変しますので、上記の手段を収益のメインにするには効率が悪いと言えるでしょう。
 やはり画家は、作品を販売することが基本であり鉄板です。一枚の絵が何十万もの値で取引されるのが当たり前の世界ですし、地道に作品自体を売っていく方が、SNSでバスって一儲けを狙うよりも遥かに効率が良いと言えるでしょう。

 なぜ絵画の歴史がこんなにも古くから長く続いてるのかというと、絵画は資本家たちにとって管理がローコストでとても都合の良い資産であり、税金対策にもなりますし、場合によってはただ置いておくだけで価値が爆上がりするかもしれませんから、絵画市場は資本家たちとっても必要不可欠なのです。
 つまり、資本主義自体が崩壊ししない限りは、今後も絵画は高値で取引される市場であり続けることは間違いないです。
 今はインターネットで作品を販売できるサイトも数多くあり、世界中のコレクターに向けて自分の作品をノーリスクで無制限に発信することができます。
 画家を目指す人はユーチューバーやインフルエンサーなど流行りの肩書きに流されず、昔ながらの作品自体を売っていく方法に専念する方が良いと言えるのではないでしょうか。

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