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#ダースの音楽話 #45 畜生、やってらんないぜ!から始まる歌。

Tom Waits 『Closing Time』(1973)

エンジニアの奥田さんが見舞いで持ってきてくれたMP3プレイヤーにはこのアルバムが入っていた。
トム・ウェイツは怪物化が完成した九◯年代が特に狂ってて好きだ(彼の狂気と怪物ぶりが分かりやすくビジュアライズされてるのはコッポラ監督の『ドラキュラ』で本当に好きな映画)。
その怪物のなかに美しい詩人と適当な酔っ払いがいる事はこのデビュー盤でも確認出来る。
のちにスクリーミング・ジェイ・ホーキンズ(怪物!)が "Icecream Man"をカバーするのも納得だ。
僕の七◯年代のロサンゼルスの夜のイメージはこのアルバムだが、トムはそこから懐かしき55年を回想する。時代は巡るし、それを追体験できるのが良い。
もう店じまいだよ!と言われて路上によろよろと出て悪態をつく。
畜生、やってらんないぜ!
歌はそこから始まるのだ。

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