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共犯関係からの脱却が急務「セクシー田中さん」調査報告書と過去事例から考えるメディアの今後

日本テレビに続いて、小学館からも一連の事案に関しての報告書が公表されました。

恐らく調査と報告書公開のために「原作者の死因究明を避けた」日テレに対し、小学館は若干原作者を守る方向で踏み込んだ提言も盛り込んでいました。

とりわけ、小学館サイドの報告書にある「何をどうしてもコミュニケーションが成立しないTV制作者との交渉は今後の課題」という趣旨の一節には、日テレだけでなくNHKも含めたTVメディアという権力の腐敗を感じずにはいられませんでした。

なぜ、「全く会話が通じないTV局の人」が生まれるのかも含めて、私自身の過去を振り返りながら考察してみます。

出版不況の中、TVでの宣伝は喉から手が出るほど欲しい

出版不況が叫ばれる昨今、出版社にとって、人気原作のテレビドラマ化は大きな収益源となっています。私が聞いた範囲ですが、一般書籍の出版部数は一時と比べて衝撃的なほど少ないのです。

例えば、私がある出版社からNHK関連本の書籍化提案を受けた時の数字はこんなところです。

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