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NHKニュースクリップ(2023年10/1号)

もはや今週の不祥事情報と化していますが、今回もまたデカいネタが多数発表されました。しかし、水面下では報道局全体を巡る巨大不正も動いており、予断を許さない状況です。

ネットワーク報道部関係者のPostが止まった?

2年後を目処に解体説が出ているネットワーク報道部。直近では、「日本一長く服役した男」の書籍を巡って、著者の杉本記者と上司が取材源の保護に失敗するという重大な不祥事を起こしました。

で、ようやく当の杉本記者のX(旧Twitter)のPostが止まったと思ったら、実はネットワーク報道部関係のPostが一斉に停止しているという情報が入ってきました。

記者のSNSリテラシー不足に起因する情報統制なのか、理解増進でも何でもない行為に受信料を割く異常性に気づいたのか?真相は分かりませんが、他のセクションでもSNS投稿に関連しての注意喚起が通達されたという情報がありますので、裏で何かが動いているのは間違いありません。

個人としてのSNS発信を推奨したいんだか、したくないんだか意味がわからないですね。私としては、NHK職員と明かした上でのSNS発信は全面禁止するべきだと思います。

受信料を、ネット関連どころか、SNSを通じた個人の売名に使うのは、受信契約を締結している国民のひとりとして反対です。

職員情報漏洩は、協会内でも隠蔽されていた

あまり騒がれていませんが、こちらの件も重大です。

実はこの件、協会からの情報提供を受けて、私も8月末に指摘していたんですよ。

部局のクラウドが覗かれたくらい、どころか職員とスタッフほぼ全員の情報が漏洩していたわけです。

私の在職中もプレサンス等の不動産投資勧誘が、取材先にも一切番号を教えていない協会スマホに度々掛かってきて困ったのですが、そのような形で悪用されているんじゃないでしょうかね?今なお、バックオフィス系でも協会スマホ宛に不動産勧誘があるらしいですから。

局内で周知されたと見られる文書

で、この件については信じがたいことがあります。

パスワードの変更要請が、実に2ヶ月以上に渡って全くなされていなかったというのです。8月頭に不可解な緊急メンテ(延長もあった)があった訳ですが、その時点で、仮に理由は伏せるにしてもパスワードの変更要請くらいは行うべきでした。

文研での個人情報紛失というセキュリティ上の重大不祥事が起きた後にも関わらず、セキュリティについての意識があまりにも薄すぎます。

これらについても、旧計画管理部(メディア戦略本部)のマターのはずです。構成員の適格性を疑わざるを得ません。

公共放送WGの議論を無視するかのような広報局note募集

NHKの業務は全て受信料を財源としています。職員が稼働すれば、その分の賃金の支払いが発生するわけで、あらゆる業務が受信料の使途として適切か厳しく審査されるべきものです。

NHKのネット業務に関して、同時と見逃し以外は事実上の禁止が決定したにも関わらず、悪あがきのような取り組みが行われていました。

広報局noteに関する募集文

まず、そもそも何故協会のブログシステムじゃなくてnoteに課金しているのかからして謎ですが、一番おかしいのは「みなさんが仕事に込めている思い」を執筆して発信するという点です。

「仕事に込めている思い」は理解増進でも何でも無いでしょう。あんたのお気持ちなんか、個人ブログやSNS、またはネットワークにでも書いておけば良い話です。

聞きしによれば、NHKのnoteは私が個人で行っているこのnoteよりもビュー数が少ないとのことです。言いたいことを言うんじゃなくて、世の中が求めていることを発信しなかったら、何のための報道機関かわかりませんよ。

報道局での組織ぐるみの不正経理が、162(出演・取材等交渉費)を起点に暴かれるか?

ジャニーズとの癒着問題(リハ室等)と時を同じくして、かなりデカい組織的不正経理も明らかになりました。

詳しくはこれら週刊誌報道を見ていただくとして、ここでは、その不正がなぜ起きるのかについて背景を解説します。

多くの方は、なぜ数百万もの不正経理が発覚しなかったのか疑問ですよね。でもこれ、数百万も積み上がるほど習慣化していた、ある意味「当たり前」だったからこそ露見しなかったんですよ。

今回問題となった経理コードは、160(打合費)・161(会議費)と並んで飲食の際に使う162(出演・取材等交渉費)というものです。実はこの162、私たちPD(番組制作)ではほとんど使うことが無いコードなのですよね。

160と161は事前申請必須で、今ではシステム化もされています。誰とどこで予算幾らで何の会議や打ち合わせをしたのか厳密に報告する必要があります。160はいわゆるタレント等の接待費の側面もありますが、もちろん、監査対象ですので、誤魔化すことはできません。

一方、主に記者が使う162は大きく異なります。それは、週刊誌報道でもあるように、厳密には誰が相手だったか報告しなくても良い点です。監査対象でもないので、部局で処理を完結できるものでした。

報道局は「取材源の秘匿」を隠れ蓑にして不正の限りを尽くしてきた

では、なぜ報告が曖昧でも良いのか?建前としては「取材源の秘匿」という概念が使われてきたのです。

そもそも、報道情報端末からしても(密)とパスワードをかけて同僚や上司さえ見られないようにするのがNHKでは一般的ですが、これは「たとえ部内であろうとも、情報が広がったら取材源を守りきれないかもしれない」という理屈から正当化されています。

「日本一長く服役した男」では、まんまと取材源の秘匿に失敗しているのに、なにを笑止千万と思うかもしれませんがね。

で、この取材源の秘匿を盾にして、記者はタクシー券の記入さえも曖昧で許されてきました。現在、タクシー券はアプリ化されていますが、記者・映像取材は、タクシーアプリの「一部空白発行」ができます。乗車地、降車地を入力しなくても、すべて緊急対応として認められるのです。

PD系は紙の時代から事前に目的地も全て記入しないとダメなので、いわば記者の特権です。

もちろん異常な場合はチェックされ、事由の説明も求められますが、車両関係の担当者も記者出身なので、なあなあで済む訳です。

それだけではありません。通常のタクシーだけでなく、ハイヤーにおいても同じく「取材源の秘匿」を盾にした私物化が罷り通っています。

162に加えて、タクシー・ハイヤーの私的利用の実態解明も必須

実にところ、これらは「取材源の秘匿」の建前のもと、記者の闇の福利厚生としても使われています。

かつては「残業青天井の過酷な勤務だから、たまには息抜きさせろ」という理屈。今は「過労死問題のせいで残業が減って給料減少、私費での取材ではカネが続かないからせめて経費くらい自由に使わせろ」という理屈で、私物化されているのです。

実際、今回問題となった記者については、私の元に「ハイヤーで床屋に通っていた」などの情報も寄せられています。

ただ、こんなの氷山の一角なんですよ。

今、NHKの役員や報道局幹部となっている人物達も、ハイヤーを待たせて焼肉パーティーに興じて、それを162(昔は25・38 ニーゴーサンパチでも)で切ったことなんて何度でもありますよね?

私がいたローカル局だって、タクシー券で風俗経由で出勤していた人物が秘密裏に処罰されましたが、全国各地で今なお多発しています。タクシーアプリの不整合も、記者でごまんとあるんでしょ?

この辺、NHK職員だったら一度は見たことがあるはずです。見てみぬフリをする職員も同罪ですよ。

162を巡って不審死の情報も

既に、この問題は個人の責任の問題ではなく、報道局全体の組織問題へと展開しています。だからこそ、第三者委員会が設置されているのです。個人的には、ジャニーズ問題も第三者委員会による調査が必須だと思いますが…

事案がデカすぎるからか、この162を巡って命を絶った職員がいるらしいという情報も私の元に寄せられています。

この不正経理に関しては、退職者まで遡って調べて処罰しないと、何度でも繰り返しますよ。

単身赴任手当を巡る不正の報告も

NHKの記者といえば転勤ですが、この転勤といえば単身赴任がつきものです。

この単身赴任を巡っては、確かかつては1ヶ月に1回分相当の帰省代金(新幹線または航空運賃)が手当として振り込まれていました。

しかし、コストカットだかコストの合理化だかの文脈で、最近、実際に帰省をした場合に協会スマホのGPS履歴を提出して経費精算する方法に変わりました。

この単身赴任を巡って、家族もグルとなった不正請求が明らかになりました。

なんと、協会スマホを宅配便で家族宛に送ってGPSの登録処理を行った後、また宅配便で返送するという手口で手当をちょろまかしていた職員がいたというのです。

「つらい単身赴任をしているのだから、この程度のお金を貰っても当然だ」といった意識があったのでしょうね。

根本にある思想は報道局の不正経理と同じです。

このような不正経理事案は、今なお無数に起き続けています。

今から3年かそこらで1000億円もコストカットしないとNHK自体が立ち行かないことが明らかになっているにも関わらず、職員の組織的不正経理を許していて良いのでしょうか?

全部遡って、利息つけて戻入させないとコストカットはなし得ないでしょう。厳しい調査が必要です。

もし宜しければサポート頂けると幸いです。取材費の他、Twitterのプロモーション費などNHK健全化の為の取り組みに活用させて頂きます。