見出し画像

噴飯物の研修「リスクマネジメント・ブートキャンプ」は“不正経理”だ

NPORT(エヌポート)というNHKの職員向けのポータルサイトにも掲載されたそうで、実質の情報解禁ですね。表題の如き研修が10月から始まりますよ。

メニューを見ましたが、「字幕問題」についての行政指導を受けて「やってる感」を演出するためだけの無駄な研修と言えるでしょう。

こんな研修ごっこに時間を費やして人件費を支払うってNHKもどうかしてますよ?受信料の使途としてあまりに酷いので、ひとりの受信契約を強いられた日本国民として懸念を表明します。

コンプラ月間に合わせた“儀式”でしかない

この研修は「字幕問題」を受けて設定されたものですが、NHKとしては意地でもそうとは言いたくないようです。

そのため、コンプラ月間なるNHK独自の月間を設定して、それに合わせたという仕立てを取っています。

笑えるのはその文言です。

リスクマネジメントスキルを高めることで、困難な制作状況の打破や、これまにない豊かな発想の番組作りなどを可能にするPD・CPの制作力向上をはかり、NHKの公共的価値の向上につなげる

制作力強化のための!「リスクマネジメントブートキャンプ」より抜粋

まず日本語として成立していません。普通に書いたら「〜PD・CPの制作力向上をはかり、豊かな発想の番組作りなどを可能にすることに加えて、NHKの公共的価値の向上にもつなげる」ってなりませんか?それでも、気持ち悪い複文で、日本語の素人が書いたとしか思えません。この研修がいかに無意味かを暗示しているようです。

スキル・ノウハウ・最新の知見の共有とは嘘ばかり

録画視聴も可ということですが、私がみる限りほとんど得るものは無さそうです。なぜなら、これまでNHKで問題になった放送の担当者は、辞めるか逆にヤバすぎて中枢で匿われており、教訓の共有など為し得ないからです。「ムスタン」の担当者も、「出家詐欺」の担当者も、「国際報道」の担当者も講師には名を連ねていません。

あ、「空き家投資」の担当者はいますね。この件をどうやらお話になるそうです。傑出したPD(プログラム・ディレクター)にしか作り得ない、過去の番組の武勇伝を語ってどうするんだろう?

むしろ、儲け話のプロモーションに利用されたばかりか、弱者に対して温かい眼差しを持つ若手PDの志さえも歪めた「空き家投資」の話をしたら良いと思いますけどね。今からでもプログラムの内容、変えたら?

こんなことに15時間も費やすようです。受講するPDが1000人だと少なめに見積もっても、15000時間ものロスが生まれます。それだけのリソースを使ったら、もうちょっと社会的に意義の番組が作れそうなもんですけどね。

一番肝心な研修がブラックボックス

「お、これは!?」と思う研修プログラムがひとつありました。

研修内容より抜粋

「シビアなリスク案件への対応」とありますが、なんとMP(庶務担CP)以上しか受講できないのです。いや、「それを全職員で共有しなきゃアカンのでは?」って資料を見ていて思わず突っ込んでしまいましたよ。

失敗は共有するより隠した方が得する組織のままではNHKは健全化しない

私がマネージャー(管理職)をしていて最も大切にしているのは、「ネガティブな情報を報告・共有してくれた人を全力で讃える」ということです。

言い出しづらいことを言い出してくれただけでも素晴らしいことですし、何より、個人の失敗のように当人には見えても、実は組織の仕組みに問題がある場合も多いものです。そのような課題改善のチャンスを提供してくれるのは、本来なら讃えるべきことなのです。

そこから業務のボトルネックを探し出して改善し、メンバーの皆さんがよりスムーズに仕事が出来るように環境を整えることこそがマネージャーの本質的な業務です。その結果として、業績アップにも繋がります。

対して、NHKの管理職(基幹職)は本当に酷いものです。そもそもマネジメントについて何らトレーニングを受けていない点で異常なのですが、率先して自分がボトルネックになることで、誤った形で業務をコントロールしようとするのが基本です。ボトルネック解消が本来業務のはずなのに、自らボトルネックとなって無駄な仕事を増やすことに、皆さんやりがいを感じています。これに関しては、ほぼ例外はありません。

さらに酷いことに、自らの待遇を守るために不正を徹底的に隠そうとします。最低2年、長くても3年隠せば異動して全て有耶無耶にできるからです。せいぜいタクシーチケットの不備くらいしか長期に渡って追求できる罪は無いのです。

セクハラ・パワハラの当事者になろうと、そうこうしているうちに被害者が辞めてしまえば儲け物という発想も根底にはあります。退職者は被害者になり得ないですからね、NHKにおいては(社会通念に反しますが、それが現実です)。

管理職の人事異動サイクルが2〜3年と短期間なのは、表向きには「癒着を防ぐ」等の狙いがあるとされていますが、実際は違います。NHKの管理職になると、ほぼ確実に何らかの不正の当事者になります。一般企業と比べたら考えないほどコンプライアンスが緩いからです。いちいち処分していたら全員減給や降格になってしまいます。それでは組織が回らないし、辞めさせてから暴露されても面倒だから、ぐるぐると異動させて、全てを曖昧に処理しようという思惑があるのです(と、私は考えています)。

当然、こんな状態ではNHKが健全化するわけがありません。

私は今こうしてnoteとTwitterでNHKの不正を暴露すると同時に、健全化に向けた提言もしています。NHK健全化には、こうした不正を正す動きを拡大する事が不可欠です。

いま在職中のNHK職員だけでなく、過去NHKに在籍したことがある者も全員不正を自白して、本来ならどうすべきだったかの対策も共有すべきです。それをデータベース化して、NHKだけでなく、全世界に公開するのです。そうすれば、NHK健全化への道が開けます。

大体、NHKの調査報告なんて数年もしたらサイトの片隅に埋もれて終わりですよ。

臭い物に蓋って発想だからダメだし、私だけでなく中核を担う職員が今もバンバン退職し続けているんです。このままじゃ、NHKはあと5年も保たないと思いますよ?本当に。「情報棟のシステムがどうの」とか言ってる場合じゃないですからね。

ここから先は

40字

¥ 300

もし宜しければサポート頂けると幸いです。取材費の他、Twitterのプロモーション費などNHK健全化の為の取り組みに活用させて頂きます。