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茶席で子連れを嫌う人・歓迎する人

 十年来の茶友でありながら、何年ぶり?かに会う知り合いの女性と初めて二人で食事とお酒をいただきました。その席で出た話題が、「子供を茶席に連れて行ったときの相手の反応」です。


子供は未来の茶道家

 彼女は0歳の時からお母様がお茶券を買われて連れて行っていたという筋金入りのお茶人家庭。


 だからかどうか分かりませんが、本人も向上心が高く、お茶が大変好きで、私が話を聞いていてもハッとさせられることがしばしばあります。

 そんなある日、彼女が子供を連れて行ったそうです。

 そんな家庭で育っていますから、彼女にしてみれば連れて行くのが当たり前。ですが、世の中そうでない人も居るわけです。その会には「なんで連れてくるの?」的な視線を投げてきて、注意する人もいたのだとか。

 まぁ、彼女は次の回にも子供同伴で行って、そこの受付にいたお母様に子供を預けてお茶席に入ったそうですが(笑)

 うん、天晴あっぱれ

 私はそういう話を聞くたびに「だからアナタの子供はお茶をなさらないのではないですか?」と言った人に言い返してやりたくなります(見かけたら言ってやるつもりです)。

 我が子も0歳からお茶会(勿論場所は選びましたが)に連れて行っております。3歳にして濃茶を飲み、私の稽古でも薄茶も濃茶も飲んでいました。

 彼女の家でも勿論そうでしょうし、彼女は私より毎日抹茶を飲む娘ですから、子供も飲んでいるに違いありません。

 子供ですから、多少おとなしく出来ずとも、大人の対応で、大目に見ませんかね? 子供を茶の湯嫌いにしてどうしますか。

 茶席は茶の湯の場です。茶道の場ではありません。

 第一、子供というのは場の空気に敏感で、張り詰めた空気の中で騒いだりはそうそうしないものです。

 それに、堅苦しいことを言うのは客にではなく、亭主側だけにしておいてほしいものですよ。全く。

未来に茶道を絶やさぬために

 子供をこういう場に連れてこないことが正しいと思う方の子供は、ごく一部の例外を除いて、茶道をされてないと思います。一時期やったとしても、継続していないというか。

 逆にこういう場に、子供を連れてくる人の子供はついたり離れたりしながらも、継続する子が必ず居ます(親が継続していれば)。

 だからこそ、私は子連れ歓迎!と思っています。

 茶道の未来を考えたら、眉をひそめる方々に対して、「未来を閉ざされるおつもりか!」と喝を入れてやりたいと思います。

 勿論、どんな茶会でもうけいれろ!というのではありませんよ?

 地域に根ざした「茶華道連盟」や流派の支部茶会ぐらいの規模で、ギャアギャア言うほどのものですかね?

 シングルマザーやシングルファザーが増えてきている世の中で、子供を連れてくるな!というのは、参加するな!ということに等しい訳です。

 私は、子連れ参加大いに結構!と考えます。

 お茶券に年齢制限とか、子供お断りなんて書いてないですよね?(笑)

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