私のトラウマの乗り越え方

*仕事上の辛かった話に触れる部分があります。気持ちの落ちている方や思い返してしまいそうな方は、ブラウザバックをお願いします。

私はどうやら、まだ人前で無理をしているというか、身構えているところがあったようだった。
最近、職場での会話で感じる疲労感をテーマに自己分析していたのだが、それを通して気がついたことだ。

そもそも、私は、ワーキングメモリが小さく、会話をしているとそれだけで疲れる。
ただ話を聞くだけならまだしも、いわゆる行間を読む必要が出てきた時に、それにエネルギーを持っていかれる。
会話をした後は、一人になってしっかり休憩をとらないと仕事が手につかないほどだ。

他人の話は、話と話の繋がりが途切れ、唐突に話が飛んだように聞こえることが多い。
なので、理解したいと思ったら、一生懸命に考えて行間を埋めながら話を聞くことになる。
多くの人は無意識にやれることらしいが、私は意識して頭をフル回転させ、頑張って考えないと分からない。
考えても分からないことだって普通にある。

仕事の話だけでなく、日常会話でも同じである。日常会話の方が話が飛びやすいので疲れるかも。
これが、私が会話で疲れてしまうメカニズムである。

これに加え、冷たい汗をかくような緊張感を感じる時がある、というのに気づいたのが今回の発見である。
あくまで仕事中での話ではあるが、とにかく”仕事”の話となると緊張する。

私が過去、散々言われてきた言葉が、「何を言っているのか分からない。」だ。その時の怒られ様はすごくて、顔を真っ赤にして怒鳴られていたのを覚えている。
当時は怒鳴られる恐怖で身がすくんでいた。

もちろん、今ではこんなことはない。
初めから、コミュニケーションが苦手で、特に行間が読めないことは伝えているし、
対策として、質問して分からないことを確認するようにしているので、相手の話をしっかり理解した上で回答している。
なので、今の職場では、何を言っているのか分からない、なんて言われたことがない。

きっと、以前は相手のメッセージを理解しないままに話をしてしまっていたので、噛み合わなかったんだろうと思う。
この当時のトラウマのようなものが今でもまだ残っていて、身がすくむような感覚が戻ってきてしまっている気がする。
なので、つい身構えてしまい、緊張感が走るのだ。

でも、身構える必要があったのは過去の話だ。
しっかり対策を立てた今は怒鳴られることなんてないので、身構える必要もない。

こういう時は、成功体験をたくさん積んで苦手意識を上書きする。
すると、不思議と苦手意識が薄れ、恐怖感も消えていく。
そうやって克服した体験が私にはあるので、多分今回も同じパターンで克服できる(はず)。

なので、この対策としては、成功体験を引き続き積んでいくことになるが、それをやるにあたって1つポイントがある。

大切なのは、意識的に、成功体験を復習することだ。

思い返してみると、仕事での会話は無意識に避けていたところがあり、成功体験として復習していなかったのだ。
だから、復帰して数年経つにも関わらず、未だ苦手意識が続いているのかなと思う。

私の医師から言われたアドバイスで、こんな話がある。

良いことがあっても記憶に定着しづらい人がいる。
そういう人は、悪いことばかりを思い出してしまうので、悪い記憶でいっぱいになり、悪いイメージばかりが定着してしまう。

就労移行支援に通っていた当時、自己肯定感の低さや、存在感の希薄さで困っていた時にいただいたアドバイスである。
個人的にはしっくりくる話だった。確かに、当時は日常的に悪いことばかり思い返していたから。

この対策は単純で、1日の終わりに良かったことを10個あげる。それだけだ。
やってみると分かるが、慣れないと結構難しかったりする。それだけ良いことに焦点を当てるという能力が弱っている。
でも、2〜3日続けるだけで簡単にあげられるようになるので、やってみようと思った方はぜひ数日は続けてみてもらいたい。
そして1ヶ月も続けて慣れてくると、ふとした時に自然と良かったことを思い出したりできるようになる。
あくまで私の感覚ではあるが。

話を戻すが、私は仕事での会話に限って、良かったこととして思い返せていなかった。
なので、これまでやっていなかったこの作業をやるようにしてみる。
うまくいけば、余計な緊張感がほぐれ、よりパフォーマンスを発揮しやすくなるはずだ。

全てが克服できるわけではないが、余計なエネルギー消費がなくなるのは、ただでさえワーキングメモリが小さい私にはありがたい。


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