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伸び盛りだけど、働かないアイツ

「おーしまさん、
 伸びるタイプですね」

40年ちょっと生きてきて、初めて知りました。私、人より伸びるタイプなんですって。

残念ながらポテンシャル的な話ではなく、これは「歯の話」です。

歯は、ある条件下におかれると伸び続けるって知ってました?その条件とは、噛み合うはずの相手の歯が無くなった時。簡単に言うと歯を抜いてそのままにしている状態ですね。

この時、失った歯を補う治療を施さずに放置すると、右上の奥歯は、それまで噛み合っていた相手を失ったままとなってしまいます。やがて、右上の奥歯は、咬み合う相手がいないために下方向へと移動し、伸びてきてしまいます。これを対合歯の挺出と言います。
砂町北歯科ホームページ

ふーん。そうなんだって感じですよね。

でも、本当に、本当に伸びるんです!
私、めっちゃ、伸びてます!

私の場合、下の奥歯を抜いたまま、はや15年。対合歯である上の歯が伸びてきて(落ちてきて)、隣の歯とはっきりと段差を感じるほど。体感5mmは伸びているかと。レントゲンでみたら、薄ら怖かったです。

この伸びてる!に気がついたのが2年前。
ものすごく久しぶりに行った歯医者で発覚しました。毎日、鏡見てたけど、じわりじわりの変化に気がつかなかったんです。自分の目が怖い。自覚後に改めて鏡見たら、めっちゃ伸びてるやん!ってアハ体験でした。

その時に提案されたのが、インプラントでした。しかもインプラント一択。良いとか悪いとかの前に、何度かお願いしたけど他の選択肢を提案してもらえず、もやもや。

インプラントお値段すごいし、処置もすごいし、もやもやしたまま決断できるかーいっ!とりあえず、奥歯は保留としました。

そして先日。
あの日から現実逃避してたけど、例の歯がしみる気がするため、2年ぶりに歯医者探しスタート。インプラント以外の選択肢を提案してくれそうな歯医者を見つけ、行ってきました。

このA先生曰く

今まで困ったことあった?噛む力も問題ないし、ブリッジとか健康な歯に負担かけてまで治療しなくてもいいかなと思う。

この上の歯みたいな歯を不働歯って言うのね。ただあるだけの歯。役に立たないけど、そのままでいいじゃない。この歯も生きてるしね。

不働歯は、そのままにすると最後には抜けてしまうそうです。その前に、伸びすぎて下の歯茎や噛み合わせに影響が出てくるだろうから、その時は削るか抜くかを検討する。どうしても歯磨きしにくい場所ができるから、そこはがんばって!とのこと。

そういう考え方もあるのか!
以前、NO IMPLANT, NO LIFEぐらいの勢いで説明されていたので、拍子抜け。

どちらの歯医者さんも正しいはずです。それぞれメリット、デメリットがあるもの。自分がどう考え、納得して判断するか、なんですよね。

15年前に大学病院の先生に抜歯後どうすれば?と聞いたら、奥歯だからそのままで大丈夫だと言われた話をA先生にしたところ

全然伸びない人もいます。
でもおーしまさん、伸びるタイプですね。

…まさかの伸びるタイプ発覚。

あと顎に対して歯が大きいから、スペースが足りない。だからインプラントも厳しいかも。

え!歯が大きいの?

その昔、親知らずが生えるスペースがないって説明されたから、勝手に顎が小さいのかと思ってました。願わくば顔も小さい的な。なんか、ホント、調子に乗ってごめんなさい。

次から次へと自分の知らない一面を見た1日でした。セカンドオピニオンも大事ですね。

結局、不働のアイツは、今日も定位置でのびのび暮らしています。

※あくまで私の歯の状態の話です。抜歯する時は、歯医者さんとその後について、よーく相談してくださいね。

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