見出し画像

【命名!ゴンザレス!】

こんにちは。こんばんは。おはようございます。
Dannaです。
見た目に数多のコンプレックスを抱えている私が、過去のエピソードを出来るだけ面白おかしく書いていけたらと思います。
私ほどになると、見た目なんか気にする事も無くなりむしろ武器であると自覚しています。
慣れないパソコンに悪戦苦闘しながらの投稿となりますので、どうか温かい目で見守って頂けると幸いでございます。
それではよろしくお願いします。

いつもの帰り道

小学校の授業が終わり、いつもの友人と下校していました。
学校の情報共用タイムが始まります。

友『今日2組のT先生が、滅茶苦茶怒ってたよ!』

私『まじで!?誰が怒られてたの?』

友『プリント入れる為の袋持って来てって言われてたのにM君がそれを忘れちゃったんだ!』

私『ん?袋忘れたくらいでそんなに怒る先生じゃ無くね?』

友『そうなんだけど、忘れたことに気づいて急いで袋を作ったみたいなの、それが連絡帳の裏表紙にティッシュペーパーの両端を張り付けた自称”袋”だったんだよ笑』

私『いや、もっと何かあったろ!笑 よりによってティッシュペーパーって破れるしプリント入らないでしょ!』

友『それに、両端しか止めてなかったから下から落ちて行っちゃうのよ笑』

私『バカなwww』

友『先生がそこにペンを入れて、下から落ちて行って。これは袋ではありません!!って先生が言うといいえ、これは下が無い袋なんです!なんて言い出して結局5分くらい攻防が続いてさ、おかしくて笑っちゃうじゃん?

私『うん、それは堪えられる自信ないわ笑』

友『そしたら笑ってる俺たちに「いいですか皆さん!!袋は物が落ちちゃ駄目なんです!!!」ってなんか怒られたし笑』

私『www厄介な生徒で先生かわいそう笑』

などの学び舎社会事情を会話をしながら、学生の定番「この後何してる?」と、ほぼ確定しているであろう遊ぶ約束を取り付ける。
話し合いの結果。
思い思いの道具を持ち寄り校庭で遊ぶ事になりました。
(天気が良ければほぼ間違いなく校庭)

いざ、出陣!!

ジュース代を握りしめ、お気に入りのサッカーボールと大きめのスーパーボールを大好きなマウンテンバイクのかごへ押し込めて、得意げに26インチにへと跨る姿は、映画「メッセンジャー」に出演する草彅剛を彷彿とさせることだろう。

準備を終え、友達が待つマンションの下へ行くと首を長くして待つ姿が嬉しくて脳裏に焼き付いている・・・少し言い過ぎた。

友達と合流し向かうは我らが学び舎!!
朝とは全く違う景色に見える通学路。
これも学生の醍醐味なのかもしれない。

まずは飲み物を買いに駄菓子屋さんへ、そこには数えきれない誘惑奇麗なお姉さん。

『飲み物だ飲み物だ』

ヨダレは溢れ、お腹の虫が奏でるハーモニー。

『いや、今日こそはスポーツドリンクを飲むんだ。』

自分へ暗示をかけながら奇麗なお姉さんのいるレジへ商品を置く。

『いらっしゃいませ』
ピッ ピッ
『230円です』

ふと我に返り商品を確認するとそこには駄菓子の山。
手持ちは200円。
私は焦る。汗が滲む。

『これは抜いてください・・・。』

と指を指した先にはココアシガレット。
赤面です。
イキったすぐ後にブーメランです。
恥ずかしくて振り向く事無く走り去る小さくも大きな背中はお姉さんからはどう見えていたのだろう。
子供って今思う不思議なことだらけですよね!!
(自ら擁護)

顔の赤らみも引いて
『水道水美味いじゃん?だったら駄菓子が良いよね!8が3に見えたわ計算ミスったー!』
と、友達への言い訳と強がりも終えて歩き始めるのでした。

みんなの校庭

さて、無事に我らが学び舎へと着きました。
まずは水道水を一口飲み、二人のPK対決が始まります。
二人ともサッカーはやっていませんが、幸い運動神経は良い方で、蹴るのも止めるのも得意分野です。
が、残念ながらドリブルやトリッキーな動きをしようもんなら重たい体を吹き飛ばす程にボールが言う事を聞いてくれません。
そうです、下手っぴです。笑

お察しの通りいつも二人はキーパーです。

鋭いボールに迷わず飛び込み、いかにカッコよく止めるかが審査基準です。
二人は譲り合いの心を持ち合わせているのでお前のが凄い いやお前のが凄いと謙遜とヨイショで審査は難航しサッカーが終わるのは、もはや暗黙の了解とまでなりました。

校庭は広くてなんでも出来る!
次はバスケットボールでフリースロー対決!
ゴールの下からだいたい1mずつ遠くに靴で線を引いていきます。
近い線からゴールを決めて行き、先に一番後ろの線からゴールを決めた方が勝ちというゲームだ。
この戦いでは譲り合いは関係ない。
正真正銘 正々堂々の勝負!!

30分後。

スラムダンクを観ているだけでは上手くなるはずもなく、お互い最後の線まで下がる事も無いまま二人とも飽きたのでスラムダンクごっこを始めます。私はゴリのハエたたきが好きで、友人は桜木のフンフンディフェンスが好きでした。
大きな欠点が。
二人ともディフェンス。
盛り上がるはずもないので、仕方なく他の遊びを考えていると、遠くから颯爽と誰かが走ってきます。
あれは……?

中学生の先輩

颯爽と走って来た人は、どうやらこの学校の先輩らしく、姉と同級生という。

『よう!お前〇〇の弟だろ!』
と、迫り寄ってきながら

『中学校の勉強は難しいぞ!』

『数学にxとかyとか出てくるんだぜ!』

と、マウントを取ってくるではないか。
子供ながらにタチの悪い人に絡まれ面倒臭いと思いました。
すると、その先輩が言うのです。

『お前何かに似てんな。うーん。』

思い出した様に

『ゴンザレスだ!お前は今日からゴンザレス』

さてさて、よくわからない先輩の口からよくわからない発言が出たぞっ。
私は困惑し、頭を抱えた。

『なんですかそれ!分かりません!』

あまりに突然の事で面白い返しが出来なかった。
すると先輩は

『ゴンザレスはゴンザレスだろww』

いや、駄目だ。
まっっったく分からない。
あまりにスベリ散らかしている事に気がついたようで、詳細を教えてくれた。

『スイッチ入れると勝手に動くナマズみたいな宇宙人みたいな、それにそっくりなんだよ!』

うん、分からない。

だが確実に私の見た目をイジってきているのは分かる。
せめてもっとツッコみやすい例えしてくださいよ先輩。
もっと”おでんくん”とか”キン肉マン”とか”ゴリ”とか。
もっとたらこ唇の研究して来いッッッ!
と、胸の中で叫ぶのでした。

新事実

後日、わが家に来たばかりのパソコンで”ゴンザレス”なるものを調べてみると、なんと見つかりました!!
その名もピチピチゴンザレス!
うわっっ!

(バンダイ公式より引用)


そっくりだ・・・。

そっくりすぎる・・・。

(驚愕のあまり唖然)

そっくりだよ、
先輩に・・・。

小学生の私にはおかしくてたまりませんでした。笑

先輩のオチ回収技術に驚かされて、もっと面白くなろうと考えさせられたお話でした。

おしまい

最後まで見てくださりありがとうございました。
少しでも暇つぶしになれたなら嬉しく思います。

この記事が誰かの何かになれたら幸いです。

【命名!ゴンザレス!】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?