水子

孤独よ 孤独
私を呼んで
その掌を
手向け給う
貴方の中に
私を孕み
激流のどぶ川へと
流しておくれ
流しておくれ
汚物にも劣る
細胞の肉塊
人間じゃない
命じゃない
名前もない
言葉もない
嗚呼そうか
だからこんなに淋しいのか
だからずっと
ずっとずっとずっと
淋しかったのか

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