キュービックジルコニア

キュービックジルコニアでいいからね
菩薩のようなその微笑み
キュービックなんちゃらが何物かを知るのは
取り返しのつかなくなった後のことだけど
君の優しさだけが忘れられない
若さを失っても熱だけが下がらない
夢を追い続ける僕が君から借りたお金を
僕は地獄に堕ちてから一枚二枚と
永遠に数えることになるんだろう
馬鹿だったよ君に甘えて
本当に返さなきゃいけないのはお金じゃなかったのに
君ほど魅力的な人に選ばれて有頂天になって
くだらないラブソングを排泄してた
ずっと傍で応援したかった
君の薬指には大きなダイヤモンドが煌めいていた
僕には一生かかっても買えない
違うだろ違うんだ問題はそこじゃない
自分の夢に酔って歌しか君に捧げることをしなかった
その自己満足がこれだ
過ちは償えなくなってからようやく姿を現す
ごめんね
菩薩に涙は似合わないよ
謝るのは僕のほうだよ
素人には見分けがつかない偽物のダイヤモンド
そんな恋だった
そんな恋だった

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