L05 洋楽に浸る
たまにやってくるセンチメンタル期。
感傷的になる夜。
夏が終わったから?
人肌恋しくなる季節が来るから?
1人が好きなのに、孤独は嫌いだから?
ヤマアラシのジレンマ?
ひとりだと
考えても無駄な事を考えることが多くなる。
つくづく、生きにくい人間である。
そんなときにそっと寄り添ってくれる
香りと歌を。
リスンさんの345番
広大で多様な大地をイメージした
スパイスと香木の香り。
Keyword : グラデーション/カラー/大地
Feeling:エネジェティック
fragrance:Spicy wood /スパイシーウッド
香木は落ち着く。
中学生の頃、音楽の先生に
お香が好きだと話したところ
白檀の渦巻き香をオススメして頂いた。
期末テスト中に
教壇から監視している先生が
ルーズリーフに手紙を書いて下さったり、
先生の最寄りの駅まで一緒に歩いて帰ったり、
弱音を吐いていた私に
印刷した絵本の数ページと
愛が詰まった手紙を封筒に詰めて
手渡して下さった、表現が上手な音楽の先生。
先生はあらゆる痛みを知っていた
繊細な方だったのだろう。
卒業して数年後
生徒から虐められて退職したという
風の噂を耳にした時、心が痛んだ。
その先生からは優しさや
他者の心に寄り添う心を教わった。
弱い人にそっと寄り添ってくれる
名前の通り、温かい心の方だった。
それらは捨てられずに
今も実家で静かに眠っている。
やさしくありたい。
〜何時何分、貴方は必死に問題を解いています〜
なんて書かれていたっけな。
テストが終わって手紙を貰ったとき
心がくすぐったかった。
思い出したのも何かの縁、
オススメして下さったお香を買いに行こう。
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今宵も、良い夜を。
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