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カラーかモノクロか
私はアメリカに住んでいて、親は日本に住んでいますが、約2ヶ月母の顔をビデオ通話などで全く見ず、1ヶ月間電話もしていません。
これは初めてのことで、私はそうしようと思ってそうなったわけではありません。
きっかけは母親に電話越しで、人格否定されたこと。
いつも突拍子もないことで怒り始め、それが加速すると私を責め、人格まで否定してきます。
流石に20数年耐えてきてると、もうどうしようもなく耐えられない時が来るんですね。
しばらく時間が経ち、親と話したいとか、一緒に行った旅行などを懐かしむ気持ちが現れると思いきや、全くと言っていいほどないのです。
思い出すのは、言葉のナイフをぐさりぐさり言われたいくつもの時だけ。
旅行時の感情はいつも、楽しいとか幸せとか、甘えるとか弱音を吐くとかしたことがなく、『自分がしっかりしなきゃ』とか『プランを立ててうまくいかせなきゃ』とか『何で怒り始めるか分からないから気をつけなきゃ』とかそういう気持ちばかりで、ずっと心が緊張感でいっぱいだったなあと、冷静になった今だからわかります。
だから、思い出すのは怒られている時の自分。
感情を大きく揺さぶられた時の瞬間を人間は記憶しやすいと言いますが、本当にそうですね。
鬱になって、色々調べて、自分や親のことを客観的に見て、分かったことがいっぱいあって。
今では、少しづつ生きるのが辛くなくなりました。
ずっと世界がモノクロで見えていて、今はカラーになり始めたくらいの差があります。
みんな、同じ世界を見ているようで、自分の世界の見え方と、例えば隣にいる人の世界の見え方には雲泥の差があるのかもしれません。
以前、近かった友人は、とても生き生きと自分のやりたいことをやって、根拠のない自信もあると言っていて、その方といる時楽しいのですが、隣にいても、とても遠くにいる感じがして、すごい虚無感も感じていたのを思い出します。
なぜ私は何か見えないものたちに、こんなにも自分の人生を縛り付けられているのだろうと。
でも辛い時期を過ごし、勇気を振り絞って自分の人生を生きる覚悟をしてからは、少しづつ、見えなかった繊細な色も日々の小さな美しさも喜びも感じ始めました。
昨日からまた母から電話やテキストが来始めて、全て向こうの都合や私を責めることばかりの内容だったので、電話も出たくないほどの拒否反応を私の脳が示しています。電話が来ると、頭が真っ白になります。
もうモノクロの世界に戻りたくないです。
どうか私を引きずり戻さないでください。。。
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