次世代NEMブロックチェーン、Symbolに迫る(7) ~機能編 その4~
このシリーズでは、NEMを簡単に振り返ると共に、NEMの次期バージョンのSymbolの特徴、Symbolのローンチまでの流れ、そしてSymbolがどのように活用されていくのかをなるべく分かりやすく紹介していきます。
今回は、Symbolで新たに追加されるアカウント制限・メタデータ機能について解説します。
アカウントの安全性を高めるアカウント制限
Symbolで新たに追加されるアカウント制限はアカウントのセキュリティを高める機能となっています。この機能を活用することでスパムを防止したり、誤操作を防止することができます。
アカウント制限には以下の3つのタイプがあります。
・アドレス制限
アドレス制限では上記の図のように指定したアドレスからのトランザクションを受け入れたり、特定のアドレスからのトランザクションをブロックすることができます。
また、送信時も指定したアカウントへのみ送信できたり、指定したアカウントへの送信をブロックすることができ誤操作を防止することができます。
・モザイク制限
モザイク制限では指定したモザイクの受信のみを受け入れたり、指定したモザイクの受信をブロックすることができます。
・操作制限
Symbolのアカウントでは、モザイクの送信以外にもマルチシグアカウントの変更やモザイクの作成などいくつかの操作を行うことができます。
操作制限ではアカウントが操作できる種別を制限することができ、これにより不必要な操作を行わせないようにすることが可能です。
アカウントやモザイクに付加情報を付与するメタデータ
Symbolではアカウントやモザイク、ネームスペースにメタデータを使って付加情報を付与することができます。
上記は、ShopアカウントがAliceにメタデータで会員番号を付与した例です。メタデータでは、メタデータを付与したアカウント情報、キー名、値を1組のデータとして保存します。
メタデータを活用することで、モザイクやアカウント、ネームスペースに独自に色づけを行うことができ、イラストモザイクなど様々なアレンジを加えることができるようになります。
まとめ
今回のアカウント制限、メタデータも含めこれまで4回に渡ってSymbolに追加された機能を解説しました。
Symbolでは現行NEM(NIS1)に備わっている開発者フレンドリーなブロックチェーンのコンセプトを引き継ぎ、より利便性や安全性を高め、より幅広い範囲でブロックチェーンを活用できるようになっています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?