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23:長男が天国に行ってほしい人。

夕方、何気なく見ていたニュース番組で「こども食堂」を取り上げていた。

こども食堂はもともと子育て支援の一環として始まり、事情があって満足にごはんが食べられなかったり、親の帰宅時間が遅い孤食の子どもたちの為に始まった活動です。

全国各地に拡がるうちに、子どもだけではなく帰宅時間の遅い大人や、家事をする時間がない家族なども集まるようになりました。

核家族で暮らすことの多い日本では、自分の親以外の人とコミュニケーションがとれ、温かい手作りの食事をとれる場所としての関心も高まっています。

この日見たのは、そんなこども食堂を運営している一人の女性です。両親の事情で知人の家で暮らしている男の子との出会いから、こども食堂を始めます。

最初は私財を切りくずし、たった一人で材料や食器をそろえていました。今ではそれを知った地域の人が食材を差し入れてくれたり、ボランティアで手伝ってくれるようになりました。

生きることに希望が持てずネガティブな言葉を発していた男の子も、数年間ここへ通ううちに、笑顔がたくさん見られるようになりました。

大人から子どもまで大勢が集まるようになったこども食堂の先輩として、赤ちゃんの世話をしたり、調理の手伝いをしている様子が写っていました。

大人ももちろんそうですが、子どもとの信頼関係は短期間で築けるものではありません。むしろ、多くの言葉を持たないまま成長しつつある子どもとの方が難しいと思います。

そんな話をしながら一緒にテレビを見ていた長男が

「こういう人に天国に行ってほしいよ」

と言いました。「お金持ちとか、世界に役に立つものを作ったとかじゃないかもしれないけど、誰かのためにこんな風にできる人。そんな人が天国にいけなくて、誰が行けるの?って思うよ」

長男の想像する天国がどういうものかわからないけど、本当にその通りだなと思いました。

また「こういう人にお金をあげられるようになりたい」とも言っていました。

長男からたくさんお金をもらったらそういう場を作ろうかな、と思いました。

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