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「運営から受講生へ。DANROで改めて学んだ想い」DANRO卒業生インタビュー

人と人とのつながりの中には、”目には見えない温かさ”がある。その温かさが増し、循環する時、きっと、世界は今よりもっと明るくなる。そんな創業者の想いから生まれた『深いつながりを紡ぐ、実践型対話スクールDANRO』のWinter生が2023年3月8日に最終講義を迎えました。卒業生へのインタビュー記事を、数回に渡りお届けします。

今回は、「心を温めるインタビュアー」として活動中の廣田彩乃さんにお話を伺いました。

運営側から受講生として飛び込んだ理由


ーー彩乃さんはDANROの創業インタビューの記事を書かれていますよね。元々創業メンバーとはお知り合いだったのでしょうか?

彩乃さん:そうなんです。私が元々インタビューライターとして活動を始めたのも、和花さんとの出会いがきっかけで。DANROの構想の段階で、和花さんとHiroさんからお話を聞いていました。

DANROの想いに共感し「何か力になれたら」と思ったことをきっかけに、創業当初から携わらせていただくことになって。当時から、DANROの世界を一緒につくっていきたいと強く思っていましたね。

ーー創業から立ち会う中で、今回Winter生として受講をされたきっかけはなんだったのでしょうか?

彩乃さん:自分から受講生になりたいと伝えました。というのも、インタビューライターとして活動する中で「人の気持ちに寄り添うことや、人の気持ちに対面する」ということが多くなったときに、自分が自分でなくなってしまった瞬間というものがあって。

昨年の8月から10月は、全く仕事が手につかない状態だったんですよね。人と話すことが好きで、人の想いに触れることが好きなのに、それがきっかけで自分の感情がどんどん周りの感情で見えなくなっていってしまうように感じたんです。

ーー彩乃さんにそんな時期があったのですね。

彩乃さん:周囲の人のことを、求められていた以上に考えすぎてしまっていたんだと思います。それから何もしない時間を経て、やっぱり私は「想いをつなぐ、想いを言葉に残す」ことをしたいと改めて感じて。だからもっと「対話」を深めたいと思ったんです。

ーー対話を深めたいと思ったのはなぜですか?

彩乃さん:私は「書き遺す」時間も大切にしているけれど、インタビューで「深めていく」時間が特に好きなんです。その時間をもっと温めるために、もっと深く想いに触れ合うためにはどうしたらいいのかを考えていました。

インタビュアーとして「目標を後押しする」というよりは、すでにあるものに気付くことで、自然と動き出したくなったり、深めることで1人じゃ気付けない想いと出会うきっかけをつくりたくて。これってまさに「対話」だな、と。

ーーなるほど。それでDANROを選ばれたのですね。

彩乃さん:想いに共感していたDANROという場所がある。Winterが、ちょうど動き出すタイミングで始まる。じゃあ私が学ぶ場所はここだなって。運営側でなく、自分が体験する側できちんと学びたいと想いました。


「いい時間にしなきゃ」と構えていた過去


ーー実際にDANROを受講してみていかがでしたか?

彩乃さん:「自己対話」の大切さを実感しましたね。今までは相手から聴き方や出てきたものをどう捉えるか、そしてどう返していくかという“相手ありき”のキャッチボールをしていたのだなと。

でも、自分が今どういうものを大切にしていて、どういう価値観を持っていて、どういう状態でいるのかを知っていることが大切なんだと気付いたんです。

ーーそれが腑に落ちた時、インタビューもしやすくなりそうですね。

彩乃さん:自分の大事にしたいことを相手に当てはめるのではなく「だから私は相手のここに共鳴しているんだな」と感じられることで、「相手」と「自分」と「相手が届けたい人」を明確に分けることができる。それから、自分も話していて楽になりましたね。

ーー今まではそうでない状態だったんですね。

彩乃さん:どちらかというと、ずっと身体に力が入った状態だったんだと思います。「良い質問をしなくちゃ」とか、「いい時間にしなきゃ!」という感じ。よく見せようとする自分もいたなって、今思えば感じます。

でも、DANROを通じて「よく見せなくても私は私。そのときの状態から生まれるものがある」ということを実感できたんです。

ーー身構えてしまうこと。誰かに話を聞く仕事の方なら、誰しもが共感しそうです。

彩乃さん:あと、これは改めて感じたことですが、私はやっぱり、その人がまだ表現していない想いを一生懸命伝えてくれようとする姿に感動するし、嬉しく感じるんですね。自分が何もできなくなったとき、なぜ対話を大切にしたいと思ったのかを再確認できる時間でもありました。


講師の一言で感じた驚きと安心感


ーー特に印象的だった言葉やエピソードはありますか?

彩乃さん:講師ののあさんが「自然体でいていい」という話をされたことかな。すごくハッとさせられて。

自然体って、力の抜けた「いい状態のこと」だと思っていたんですよ。でも、例えばDANROの講義前に心配事があって落ち着かないだとか、嫌なことがあってモヤモヤしているというときも、そういう気持ちのまま参加することも、ある意味自然体なんですよね。

ーー確かに、自然体というとリラックスしている良い状態のことを思い浮かべます。

彩乃さん:そうなんですよね。私たちはいい状態でいることが自然体でありのままで、目指すべき姿なんだと思ってしまいがち。だからこそ、誰かのために何かをしなきゃ、いい時間にしなきゃと思ってしまう。

でも、わざわざ取り繕わなくて良くて、何かしなくちゃいけなきゃいけないわけでもないんです。そのままの自分で対話しても良いんだなって感じました。

ーーリラックスした状態を取り繕っているのはむしろ自然体ではないのですね。

彩乃さん:のあさんの言葉を聞いたときに「DANROを受けるからなにか学ばなきゃ」「いい状態でいなきゃ」というしんどさがなくなったとその場にいたみんなが口々に言っていたのがとても印象的ですね。驚きと安心感を、私を含めみんなが感じたんじゃないのかな。


自分も相手も、もっとリアルに感じられるように


ーー彩乃さんとお話しすることで、SNSで見ているだけでは分からなかったいい意味での弱さや人間性を感じることができています。弱い部分も受け入れているからこその強さなんだと改めて感じました。

彩乃さん:確かに!DANROを受講して、前よりも率先して自分の弱いところを率先して話すようになったかもしれません。別のコミュニティで3月に200人規模のオンラインイベントに登壇させてもらったのですが、私の葛藤していた時期の話をお伝えしたら、その後沢山のDMをいただいて。

ーーそうなんですね!どんな内容なのかお伺いしてもいいですか?

彩乃さん:「私も同じような苦しい経験をしていました。それを乗り越えた彩乃さんの姿に、勇気をもらいました」という内容でしたね。頂いたDMを見ていて、ふと「みんな、もしかしたらその話を誰かにしたかったんじゃないかな」って思ったんです。

人はどうしてもいいところが目につくし、SNSの世界なんて特にそう。発信はもうすでに乗り越えた人がしているから、これから乗り越えようとしている人は見ていてしんどいと感じることもあると思うんです。

ーー確かに、そうかもしれません。

彩乃さん:同じような境遇の方の勇気になったり、これからなにか踏み出そうとしている方への気付きになったり、等身大の自分の人生を伝えることは、誰かの励みや勇気になることを改めて実感しました。

さっき話したように、これまではよく見せようと思ってしまっていた部分もあったけど、自分が発信する姿に、かっこつけたものなんていらないな、と思えたんです。

ーー「きっとみんな誰かに言いたかった」誰かに言いたいけれど、言う人もいないし場所もない。でも彩乃さんがこうして自己開示をしてくれたことで、その人たちが自分の話ができるきっかけになっているということなんですね。

彩乃さん:誰かに聴いてもらいたい話がある時、それを話せる「誰か一人」が絶対に必要だと思っていて。実は、DANROの生まれた背景にはそういう想いもあるんです。

Hiroさん:ちょうどその頃、映画『ディア・エヴァン・ハンセン』の話をしていたんですよね。それを映画館で観た時、日常の話を聞いてもらえる場所ってすごく少ないなと思ったんです。あの自殺してしまった男の子は孤独で、自分の話を友達にも聞いてもらえない、家族にさえ聞いてもらえない。じゃあ、一体どこに聞いてもらえる場所があるんだろうって。カウンセリングとかコーチングは、確かに話を聞く場所ではあるけれど、もっと身近にそんな場所があれば救えたんじゃないかと思ったんです。自分のことを聞いてもらえる場所があること、自分が主役である時間があることって、すごく大事だなって。

和花さんつながるって、生きる希望なんだと。DANROが、最初から一貫して大事にしている想いでもあります。

DANRO「創業への想い」より引用
https://note.com/danro_dialog/n/n4bca9c1cae0f


彩乃さん:
私が誰かにとってそんな存在になれればと考えた時、人と人との間にある隔たりはいらないなと思ったんです。それこそ、私も起業家の方や実績のある方に対して「すごい人」というフィルターをかけて緊張してしまった頃もあって。もちろん、今も尊敬する想いは変わりませんが、その意識が芽生えた時、もっと人と人として話せるようになって、相手の方とよりリアルに話せるようになったんです。

ーー私もインタビュアーとして先輩の彩乃さんを「すごい人、憧れの人」と思って話を聴いてしまうと色眼鏡や固定観念で見てしまう部分もありますし、自分もよく見せなきゃという心理が働いてしまうのは分かるな、と感じました。でも色眼鏡を外すことでいろんな部分が見えてくると感じています。

彩乃さん:もちろん、そう思っていてくださることは有難いし嬉しい!反面、寂しさも感じます。見えている「素敵だな」だけを見ると遠くの存在に感じる人も、話してその人の想いを知るといい意味で身近に感じられますよね。

私はその人にはなれないし、その人も私にはなれない。そこがしっかり分かると自分も他者も輪郭がはっきりするからこそ、自然なつながりが生まれていくんだと思います。

ーーそこが生まれるのが対話なんですね。オンラインのイベントでも1:1の対話ではないにしても、彩乃さんがまず自己開示してくれたからこそ、DMで自分のことを話せるきっかけになった。循環なんだなと感じました。


同じ想いでつながり、広げていくDANROの世界


ーーDANROに参加してよかったと感じることは?

彩乃さん:「人とのつながりと、その広がり」ですね。自分が実現していきたい世界が、想いで共感した人たちと共にに広げられていくつながりができた。

そして、創業当初を知る人として、DANROの一ファンとしてという目線になりますが、DANROが叶えたい世界が広がりつつある瞬間に立ち会えていることが嬉しいです。

ーー創業当初から立ち会っている彩乃さんだからこその想いでもありますね。

彩乃さん:和花さんとHiroさんにすごく感謝しています。昨年、何もできなくなったときも「想いは一緒だから何かの形でつながっていられる。だから今は何も考えずにしっかり休んで、まずは自分のことを考えて」と言ってもらったことも印象的で。

走っていても休んでいても私は私で、関係性は何も変わらないよと言われたように感じて。その言葉が、今でも心の支えになっています。

ーー温かいエピソードに思わずうるっとしてしまいました!では最後に、彩乃さんにとって対話とは?

彩乃さん:つながりを深めるもの。自分に対しても、人に対しても。重ねるごとに深まっていくなと感じています。そしてつながりを、しなやかに太くしていくものだなと感じています。

ーー彩乃さん、ありがとうございます!今回書けていないやりとりの中にも、私の感じているなんとなくの部分を「言葉」にして伝えてくださって、これでいいんだと安心できた場面もありました。「その人のあるを見つけて深めたい」その彩乃さんの想いもストレートに感じることができた、温かな時間でした。


彩乃さんについて

廣田彩乃(ひろた あやの)
人生の節目に想いを遺すインタビューライター。”自分の人生を愛おしく思える瞬間を増やす”ことをMISSIONとし、個人や家族のLife Storyや、会社の「人」が見えるstoryを対話で深め、言葉に紡ぎつないでいる。公式noteは<こちら


DANROについて

深いつながりを紡ぐ、実践型対話スクール。「温まると、輝き出す。人も、サービスも」をコンセプトに、個と個がダイレクトにつながることで、「人生最高だな」と感じられる光り輝く人で溢れる世界をビジョンに掲げる。

▼ 対話スクールDANRO 創業者の想いはこちら

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インタビュアー・記事/山中麻衣
「想いをつなぐ」をコンセプトにフリーライターとして活動中。個人事業主から企業まで「想いを必要とする人へ届けたい」という方のために日々文章を綴っています。公式noteは<こちら>


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