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「信じたいものを信じきれない自分が、僕をDANROへ連れてきた」DANRO卒業生インタビュー

人と人とのつながりの中には、”目には見えない温かさ”がある。その温かさが増し、循環する時、きっと、世界は今よりもっと明るくなる。そんな創業者の想いから生まれた『深いつながりを紡ぐ、実践型対話スクールDANRO Summer』が2023年8月に最終回を迎えました。卒業生へのインタビュー記事を、数回に渡りお届けします。

今回は、コミュニティスペースのマネジャーとして活動中の遠藤翔太さんにお話を伺いました。


「もっと対話に触れてみたい」


ーーコミュニティマネジャーとして現場マネジメントやイベント企画など幅広い活動をされている翔太さん。DANROの存在はどうやって知ったのでしょうか?

翔太さん: DANRO創業者であるHiroさんのインスタグラムをずっとフォローしていて、元々DANROの存在は始まったときから知っていました。

それから実はDANRO SUMMERよりも、今年の4月にオープンしたDANRO HOMEへ参加した方が先なんです。HOMEの告知が始まった頃から「おもしろそうだな」と思って眺めていました。

月額制のコミュニティDANRO HOME(詳細は画像リンクから)

ーーなるほど!DANRO HOMEへの参加が先だったんですね。

翔太さん:HOMEに参加したのは、ちょうどそのタイミングで「対話にもっと触れたい」と思ったからです。話は少し遡りますが、今年に入ってとある展示会のお手伝いをしていたんですが、そこでメンタリングもさせてもらっていたんです。そのときに「対話」を通してより“深いところ”で話せた感覚があって。

自分が大事にしたい感覚ってこういうのだよなと気づいたタイミングで、DANRO HOMEが始まり参加に至りました。

ーー対話の時間を増やしたいという気持ちからの参加なのですね。

翔太さん:自分より深いところで対話をしている人たちの感覚に触れてみたかった、というのが大きいです。そのときのオリエンテーションで創業者の和花さんとお話ししたのが、またバシッと対話できている感覚になったというか。オリエンテーションなんですが、もう「入ってよかったな」と感じた瞬間でした(笑)

ーーそれはすごい!(笑)どういう点でそう感じたのでしょうか?

翔太さん:「いいなぁ」と感じたのは「解釈が早くない」というところ。解釈を急ぐわけではないけれど、自分の意見も真っ直ぐに伝えてくださるのが面白かったんです。言葉をポンポン投げているのではなく、ひとつひとつ大切にしているようにも感じました。

それからDANROの大切にしている「対話を諦めない」ということを説明してもらったことも当時の自分に刺さりましたね。自分が大事にしたいと思っていることを、先に言ってくださった感覚でした。

ーー翔太さんが大事にしているものと、DANROが大事にしていることがパズルのピースを組み合わせるようにハマって、それを改めて和花さんが言語化して伝えてくださったことで心が動いたのですね。

僕を”ここ”へ連れてきたもの

ーーHOMEが始まってからDANRO SUMMERまで、ほとんど時間が空いていないですよね。

翔太さん:DANRO SUMMERへ参加した理由は色々あるんですが、ひとつはコーチングに興味はあったものの、実は学んだことがないなと気がついたこと。でも「こう聞けばこう答える」雰囲気はしっくりこないと自分では思っていて、そうではないDANROの姿勢に共感できたんです。シンプルに、そこへ時間とお金を使ってみてもいいな、と感じました。

ーーなるほど!学ぶならDANRO、と感じたのがまずひとつめの理由なんですね。その他にもありますか?

翔太さん:説明会に参加したときに「絶対入った方がいいな」と直感で感じました。何がそう思わせたのかは定かではなくて……「コレ!」というものはありません。ですが、ファシリテーターのかずさんの言葉選びや卒業生の話し方、空気感、全てから感じるものがたくさんあったんです。

ーー言葉では表現できない”何か”を肌で感じたのですね。

翔太さん:はい。強いていうなら、説明会の問いで「何が自分をここへ連れてきたのか」という問いに考えさせられたことは参加した理由の一つとしてあると思います。「何が自分をここへ?どういうことだ?」とはじめは思ったのですが、そのときに自分なりに言葉にしたものが今でも心に残っているんです。

ーーぜひ、教えてください。

翔太さん:「自分が信じたいと思うものを、信じきれていない自分がここに連れてきた」。「その自分」がここに連れてきて、そこでめっちゃいいなと感じる「今の自分」がいて……HOMEに入ってまだ1週間程度でしたが、すぐにスクールへの参加も決めました(笑)

ーー言葉で説明しきれない「なんとなく」肌で感じるものってすごく強いな、とお話を聞いていて感じました。きっとその場にいないと感じられない“何か”があったんだろうと思います。

翔太さん:そう思います。もちろんノウハウを教えるのが悪いわけではないですし、いつか学びたいと思ったら学ぶかもしれません。でも今はDANROのフィーリングと一致しているといった感覚です!

ーーまさに、タイミングがバッチリということですね。

翔太さん:それから、説明会を受けて参加すると決めたときにはあまり思っていませんでしたが、今思えば心のどっかで「自己対話したい」という気持ちがあったのかなと感じます。「人との対話も大事だけど自分を見つめ直すのも大事だな」という内容の投稿を当時していたので、潜在的にそうしたいと思っていたんだろうな。

ーーということは、「信じたいけど信じきれない」というのは自分に対して、ということでもあったのでしょうか?

翔太さん:そうですね。これまで、自分が大事にしたい感覚というのを、大事にしきれない瞬間というのが何度かあったんです。やりたいと思っていたことをうまく形にできなかったり、大事にしたい感覚がありながらそれを表現するまでには至っていなかったり。「信じたいと思うものを信じるための、体験がない」という感じです。


信じたいなら、信じれば良くない?


ーー実際DANROに参加して「信じたいものを信じられるように」はなりましたか?

翔太さん:胸を張って「なりました!」とは言えないのですが、「できてきているな」とジワジワ感じています!やりたいなと思うことがあれば言葉にしたり、少しずつですが行動に移したりできるようになってきましたね。大きいのは、「信じたいものを、信じちゃったら良くね?」(笑)と軽く捉えられるようになったことです。

ーー面白い表現ですね!具体的にはどういうことでしょうか?

翔太さん:「信じたほうがいいんだ!」という感覚ではなく、力まずにいられること。自分に対しても「信じたいと(僕が)思うなら、信じればいいんじゃない?」という感じですね。

ーーゆるまった感覚ですか?

翔太さん:基本的にはゆるいスタンスなんですが、どうしても熱が入ったときに「頑張らなくちゃいけない」「頑張っていない自分はダメだ」という想いが出てきてしまっていたんですよね。ずっと部活に打ち込んでいたからそこで培われた価値観なのかもしれないですが。

例えば、自分がいいと思いたいものがいいとされない場面に遭遇するとすごく悔しくて、「それは自分が頑張れていないからだ」と自分を責めてしまっていたんです。「信じたいものを、ずっと信じられている自分が“善し”」のような。

ーー「信じてもいい」「信じなくてもいい」という選択肢がある中で、「信じたいなら信じたらいい」とフラットに考えらえるようになったんですね。

翔太さん:そういうことですね!DANROの2ヶ月目に入ったあたりから少しずつ変わり始めたように思います。どちらかでなくてはいけないわけじゃないんだな、と。「もやもや」をそのまま味わってもいいんだなと思えたのが大きかったです。

ターニングポイントになった時間

ーーそう思えるようになったのには、何かきっかけがあったのでしょうか?

翔太さん:毎週のDANROの時間の合間にもワークがあり、とにかくずっと対話に浸っているような状態でしたから必然的に自分に対しても気がつくことが多いんです。

最初は楽しんでるなーという感覚だったんですが、3回目の時間が終わった後に変化が起きたんです。かずさん(DANRO Summerファシリテーター)に質問してもいいですか?とDANROの時間のあとに残らせてもらったんですが、そのときは頭と心がグチャグチャで、質問が質問になっていない状態だったんですよ。

ーーえー!今の冷静な翔太さんからは想像がつかないですね。

翔太さん:DANROの時間の中で「間違っている人なんていないし正しい人もいない」という話もあって面白いなと感じていたのですが、自分の中で整理できなかったんですよね。自分が何かを大事にすることで、どこかで誰かを否定することにならないかなと感じてしまっていたんですよ。

整理されていない状態でかずさんにも話したので、抽象度も高すぎて全然伝わらない状態だったと思います。それを聴きながらカズさん含めDANROのみなさんが優しい言葉をかけてくださるんです。でも自分の言葉も入ってこないから、みなさんがかけてくれる言葉も受け入れられない状態でしたね。

ーーその後はどうなったのでしょうか?

翔太さん:時間を作ってもらっているし、何か返さないとという気持ちはあったのですが結局その時間には解決せず。今の感覚も大事にしたらいいんじゃないか、急がずに考えようということでその時間は一旦終わりました。

そのあとは、「時間をとってもらったのに解決もせずに終わってしまったこと」に対して自己嫌悪に陥りましたね……。ですが今思えば、それが返ってよかったなと。

ーーこの時間が、翔太さんにとってのターニングポイントになったのですね!

翔太さん:そうなんですよね。そのあと「全部の感情が今必要なんだろうな」という内容をストーリーズに流しました。自分に言い聞かせている部分はありましたが、それを言葉にした時点で少しずつ変化は起きていたんだろうなと思います。今まではもやもやしたことがあると、とりあえず寝ていましたから。

そうすると、ストーリーズを見た和花さんが「もやもやの中で漂うものも、悪くなかったりする」というコメントをしてくれて。「悪くない」っていう感覚っていいな、と。「そのまんまでいいんだ」とすぐに思えたわけではないけれど、その体験があったから感じられるようになったのは間違いありません。

ーー普段の生活の中でそこまで感情がグチャグチャになることもきっと少ないですよね。違和感を大切にする、って頭では分かっていても実際体感することでしか辿り着けないものだと感じます。荒治療のような感じですが、そこがやはり「実践型」のDANROだなと改めて思いますね。

翔太さん:それがさっきの「信じてみたらいいんじゃね?」という感覚につながっているというか。「信じていくんだ!」と思うとそれに対しての恐怖やハードルを感じる。でも、「悪くないよ、いいんじゃない」「信じたいものを信じてみるよ」というふうに再選択できるようになった感覚です。


一回目のワークから小さな変化は起きていた!

ーーすごく大きな変化をお話しくださり、ありがとうございます!自分との向き合い方のほか、人に対しての変化もありましたか?

翔太さん:「聴く」より「話す」ことへの変化がありましたね。これは、DANROが始まってすぐ、一発目のワークで。(笑)

ーー1回目のワークから!どんなことがあったのか聴かせてください。

翔太さん:これまで、対複数人、対上司、対絶妙な距離感の人(笑)と話すときには妙に力が入ってしまうというか、苦手意識があったんです。だから好き・嫌いまで意識が至っていなかったんですが、ワークの中で「話すもの好きなんじゃない?」と言われて驚いたんですよ。大きく何かが変わったわけではないけれど、それこそ「話すの好きなら話してみるのもいいんじゃない」と思えた瞬間でしたね。

ーー自分でも思ってみないことに、他の人から気付かされるのはDANROならでは、という感じがしますね!

翔太さん:本当にそう思います。それから、さきほどの話にもつながるのですが、「自分が相談すること」も苦手だったんです。スッキリさせる時間にしないと、解決しないといけない、という想いが強くて……。

ーーなるほど!だからDANROの後に時間をとってもらったときも自己嫌悪に陥ってしまわれたのですね。

翔太さん:まとめてから相談しないといけないとか、相手に合わせて相談しないとか。あの体験を通じて、それがちょっと軽くなったところはあります。やりたいなと思ったことがあれば口に出してみたり、普段の会話の中でも自分の悩みを伝えることでより友達も開示してくれるようになりました。

ーーすごい、DANROで過ごした時間、全てがつながっていますね。

翔太さん:それから、2つ上の兄と人生で初めて飲みに行って、友人感覚で話せたのも自分にとっては大きな出来事です!

幼少期の翔太さん(左)とお兄さん(右)

ーー男兄弟は大人になるとなかなか話さないと聞きますが、翔太さんもそうでしたか?

翔太さん:そうなんですよ。ですが、たまたま誘ってくれたんです。自分も少しずつ軽くなってきたときだったので、スーパーリラックスして悩みも話せたような気がしていて、すごく嬉しかったです。

ーー家族間にも素敵な変化が訪れたのですね。最後に、翔太さんにとって、DANROとはどんな場所でしょうか?

翔太さん:抽象度が高い言葉にはなるんですが、「自分の真ん中に触れられる場所」。自分にとってはこれだなと思います。

DANRO祭の一コマ

ーーDANRO自体が抽象度が高い場所ですよね。ですが、今の翔太さんの言葉も然り、抽象度が高いからこそ響いたり、逆に分かりやすかったりするものもあるんだな、感じました。翔太さん、胸が熱くなる体験を聴かせていただき、ありがとうございました!


翔太さんについて

大学卒業後、コミュニティスペースのマネジャーとして、現場マネジメントやイベント企画まで幅広く手がけている。Instagramは<こちら


DANROについて

「日常に対話を。対話を文化に。」をコンセプトに、対話を軸とした事業を展開。深いつながりを紡ぐ実践型対話スクールの運営や自己を探究するオンラインサロン「DANRO HOME」の運営、"子どもがそのままに進んでいける世界を"Visonに掲げ、自分らしく生きられるきっかけを対話を通して実現する「DANRO CHILDLEN」や"会社から社員にGIFTを贈ろう"をコンセプトに対話を通して自分を愛でるきっかけを創出するBtoB事業等を行う。

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インタビュアー・記事/山中麻衣
「想いをつなぐ」取材・インタビューライター。その他企業と読者をつなぐwebライティングも。公式noteは<こちら>


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