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古いWinPCを改造して使い物にしたお話

はじめに

私はAppleの庭籠にいる身ですのでiPhone、iPadときてパソコンもMacを使ってきました。で、別に不自由はありませんが...

Officeソフトが絡んだ不満が1つ。

ワードやパワポでの資料提出というのが全く無いわけではないので、私の現環境ではOfficeソフトが必要なのです。そしてOfficeが入ったWindowsパソコン(購入時にプロダクトキー付属)があるのですが低スペックで使うのが億劫ということもあり、Mac導入時からiPadで使うことも想定して「Office365 Solo - ¥12,984/年」のサブスクリプションを利用しています。

しかし、ここ1年を振り返ってOfficeソフトをどれくらい使ったか考えてみると、iPad含めあんまり使ってないんです。で、私の使用割合に対して年間12,984円払ってるのは勿体ないなと思うようになりました。ただ先述した通り、書式を指定される場合もありワードやパワポでの資料提出というのが全く無いわけではありません。どうしたものか...

あと、Windowsもある程度さわれるようにしておきたいな。

という前置きがあり、じゃぁOfficeが入っている古いWindows PCが使い物にものになれば良いのでは。ということで自己責任にて素人なりに改造してみました。(パソコンを弄ってみたいという興味もあった)

*ここからは一つの例として捉えて下さい。改造には要調査が必要です。


スペック

NEC LaVie S LS150/RS-R(2014春モデル)
・CPU    ー Celeron 1005M 1.9GHz 2コア/2スレッド
・GPU    ー 内蔵Intel HD グラフィックス
・メモリ   ー DDR3 4GB 1600MHz
・ストレージ ー HDD 750GB
・OS       ー Windows 10 Home

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OS、ソフトの立ち上げや処理も遅く、Fusion360/イラレはもちろん、いろんな文献をChromeやリーダーで立ち上げながら資料作成ということも厳しかったです。なのでこのPCはずっと棚上げ状態でした。

そこから、まず

用意したもの

・Intel Core i5 3230M プロセッサー PGA988(中古)
・Samsung 1R×8 PC3L-12800S 4GB メモリ(中古)
・ADATA 2.5" SATA 6Gb/s SU650 120GB SSD
・Thermal grizzly Kryonaut グリス
・Logitec LGB-PBPU3 USB3.1 Gen1対応 2.5インチHDDケース
EaseUS Todo Backup Free 13.0 クローン作成ソフト
(↑EaseUS公式ページへ飛びます)

互換性・作業工程などはネットで調べました。NECのノートパソコンは弄っている方が多く、情報がたくさんあって良かったです。

自分なりに計1万円以内と決めていて、
プロセッサーは、ヤフオクで¥3,200円-送料込み
メモリも、ヤフオクで¥1,490円-送料込み
ストレージは、ヨドバシで¥2,940円
グリスは、アマゾンで¥1,047円
HDDケースは、ヨドバシで¥958円
クローン作成ソフトは無料
で、計¥9,635円(税込み)となりました。

新スペック

NEC LaVie S LS150/RS-R Self Customize
・CPU    ー Core i5 3230M  2.6GHz/ブースト3.2GHz 2コア/4スレッド
・GPU    ー 内蔵Intel HD グラフィックス 4000
・メモリ   ー DDR3 4GB×2 1600MHz
・ストレージ ー SSD 120GB
・OS       ー Windows 10 Home

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CPU→+メモリ→+ストレージと段階々の交換・追加作業で確認を行いました。

まずCPUを交換した時は、交換後一発目の立ち上げはすぐ落ちました。焦りましたが、2回目から正常になりました。ただBIOSでデフォルト値を読み込み返さないとターボブーストが利きませんでした。またGPUは最大でも0.65GHzしか速度が出ず(後に解決します)。
CPUを交換した後の感想は、OS・ソフトの立ち上げが劇的にではないですがある程度速くなりました。Fusion360のレンダリングが同一条件でCeleron660秒から300秒に縮まりまして、やはり処理は速くなってるかと思います。その分ファンはよく回るよう(レンダリング中68℃)になりますし、Celeronでは10Wいくかいかないか位だった最大瞬間消費電力が20Wいくようになり、消費電力が増えました。しかしFusion360の作成履歴の多い作業スペースなど、重い作業はすこしカクつきます。

次にメモリ4GBの追加。4GB×2のデュアルチャンネルとなります。追加したSamsung 1R×8 PC3L-12800Sのメモリは、フィリピン製と中国製があるみたいで、またG2マークがあったりなかったり、作動電圧といった細かいところで仕様が違うものが色々あるみたいです。私は先に入っていたメモリの仕様に合わせ、ロットが近いものがたまたま出品されていたのでそれを買いました(規格さえ合ってれば大丈夫みたいな声もありますが)。または同一規格内にて他メーカーで2枚揃える手もあるでしょう。
メモリ追加後の感想は、OS・ソフトの立ち上げ速さはCPU交換後とあまり変わりません。しかしGPUが最大動的周波数の1.1GHzまで動くように。Fusion360のレンダリングが同一条件で280秒に縮まりました。素人考えですが、メモリが少ないとCPUに優先的に使われてGPUが動けなかったんでしょうか?GPUとメモリのおかげでFusion360の作成履歴の多い作業スペースでも、滑らかに作業できるようになりました。イラレもバッチリです(GPUがサポート外ですが)。
また最大瞬間消費電力が23Wまでいくように。

最後にストレージのSSDへの交換。クローン作成には、EaseUS Todo Backup Freeというフリーソフトウェアを使いました。容量が750GBから120GBへと縮小することになりますが、Cドライブで70GBしか使っておらず他パーティションも使ってないので私は120GBで十分でした。また大容量から小容量へのクローン作成は行えるのか心配でしたが(あらかじめ大きい回復パーティションは削除しました)、クローン作成後HDDからSSDに差し替えるだけで問題なくPCが立ち上がりました。ただ仮想メモリ領域が0.2GB減りました。
肝心なSSDへの交換後の感想ですが、これは情報通りOS・ソフトの立ち上げが劇的に速くなりました。今までに比べたらとっても快適です。
またハードディスクを動かす電力が要らなくなったせいか、最大瞬間消費電力は20Wに、レンダリング中は62~3℃に落ち着くようになりました。

これですべての交換・追加作業が終了となりますが、結果は不具合もなく大成功です!ちゃんと使い物になりました◎。

摘出後のHDD(750GB)

は外付けHDD(ケースを使用)として仕事をさせ、フォーマット形式:NTFSでWindowsバックアップ兼長期保存データ用領域、フォーマット形式:APFS(暗号)でMac Time Machine用領域、フォーマット形式:APFSでMac長期保存データ用領域、以上3つのパーティションを作り運用させてます。

またデータ管理の運用も
・iMac SSD 256GB
・Windows SSD 120GB
・外付けHDD 750GB
・ポータブルスティックSSD 256GB(フォーマット形式:exFAT)
となり、SMART情報から各SSDはまだ万全の状態、HDDはおおむね良好ということで運用の幅も広がった事もあり、私の現環境内では運用方法も精神的にも安心といったところです。


さいごに

今ではこのWindows PC、

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使い勝手が良くなり過ぎましてiMacの負担も減りましたし、ありがたい存在となりました。

次のAppleの発表会で、新型iPad Proを買うかM1 MacBook Airを買うか迷ってましたが、これで新型iPad Pro一択になりそうです。


参考になれば幸いです。
ですがその際は自己責任でお願いします。

Dano_

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