リアル本屋をやるとしたら・・・WEBに商品を全て公開する_5_SEO編
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リアル本屋をやるとしたら・・・WEBに商品を全て公開する_5_SEO編
5回目の記事です。
このノートをはじめたきっかけは、下記ツイートです。
前回までで、
ECショップの在庫数を取得
ECショップへの商品一括登録
ECショップへの商品検索窓を設置
まで進め、ユーザーがECショップを覗いて欲しい商品を検索することができるようになりました。
今回は、ユーザーが商品検索する導線を想定して、SEO観点からのサイト作りを解説します。
SEOとは
検索エンジン最適化です。
検索エンジン最適化とは、検索エンジンのオーガニックな検索結果において特定のウェブサイトが上位に表示されるようウェブサイトの構成などを調整すること。また、その手法の総称。 サーチエンジン最適化ないし検索エンジン対策とも呼ばれ、ウェブポジショニングと同義である。サーチエンジンマーケティングとあわせて用いられることも多い。
つまり、自分のスマホやPCで調べるときに、表示されるページであり、そのページが自分のページになるようにサイト構成を頑張ることです。
今回の使用ツールであるECショップのBASEでどうSEOするか?を解説します。
Apps「SEO設定」でSEOを設定します
下記、「SEO設定」をインストールして、設定をいじりましょう。
各ページのキーワードとページ説明を設定できます。
ここには、ユーザーが検索するだろうワードを想定して設定しましょう。
例でいうと、
キーワード部分、本屋であれば、「本」「本屋」「書籍」
ページ説明部分、本屋で横浜に店舗があれば「横浜の本屋」というワードを盛り込みます。
こちらは、各ページ(Top、about、商品ページ)設定できます。商品ページの設定はひとつひとつやると大変ですが、本気でやるなら少しずつ進めてもいいかもしれません。
今回は、このSEO設定が、どのくらいユーザーの商品検索に対応できるのか検証を含め、ひとつだけ設定します。下記画像、キングダム53巻。
上記の設定では、ユーザーが
「横浜駅でキングダムの53巻が売ってる本屋はないかな?」
というユーザーインサイトを想定した場合、ユーザーが
「キングダム 53 横浜」
というワード検索をするという想定のSEOです。
実際の商品ページは、
赤枠は、商品説明の説明文です。ここにも「商品名」と、「横浜」をいれておきましょう。※商品登録時に「横浜」という文言は一括でいれておくと効率が良いです。
ECショップのタイトルもSEO設定する
商品ページのSEO設定は上記で終わりです。本当はもっと細かい設定をしたほうがいいのですが、BASEの仕様上、これ以上はできなそうなので、もうひとつだけ、ECショップのタイトルもSEO設定することでSEO設定の全体とします。
上記のように、「横浜」を入れましょう。タイトルに検索ワードをいれるのもSEOとして有効です。
検索結果・・・1位獲得!
ちなみに、この設定作業は2019/02/13に設定してます。この記事公開は翌日の2019/02/14で、1日後のSEOの結果を今回検証してます。
実際に、「キングダム 53 横浜」で検索してみます。検索する際は、ブラウザのシークレットモードで検索しましょう。WindowPCのキーボードだと、Chromeブラウザを開いた状態で、Control+Shift+n、を入力すると立ち上がります。
シークレットモードとは、グーグルが提供しているブラウザ「Google Chrome」(以下、Chromeと表記)の機能のことで、自分が閲覧したホームページの閲覧履歴やダウンロード履歴が残らない機能のことです。
検索した結果が下記です。
上記、画面上部が黒いのはシークレットモードであり、検索ワード「キングダム 53 横浜」で、なんと当店が一番に表示されています。
赤枠部分を見てもらうと、タイトルに「キングダム 53 横浜」の各単語が盛り込まれており、下の説明文(BASEでいう商品説明部分です)、太字が各単語になっています。
これで、想定ユーザーである
「横浜駅でキングダムの53巻が売ってる本屋はないかな?」
の方がしたであろう検索、
「キングダム 53 横浜」
の検索結果に当店が一番に表示されたことで、認知から来店動機の可能性が発生しました。
検索1位という結果についての仮説検証
もちろん、スマホで普通に検索した場合には、自身の検索履歴などに影響され、検索結果が変わってきますし、地域性のある検索は、まず、マップが表示される可能性があるので、一番上に出ない可能性も大いにあります。
それでも1位になったことを好材料するべきかなと思います。こんな簡単に1位取れるもんなの?と思った方に、なぜ一位が取れたのか?いくつかの仮説を解説します。
ひとつは、競合がいなかったことです。
この検索結果で次に出てくるのは、紀伊國屋のWEB書店です。
ユーザーの「横浜駅でキングダムの53巻が売ってる本屋はないかな?」というインサイトに最適なページを表示させることがGoogleの本意であれば、残念ながら、2位のWEB書店を進めざる得ないほど、この検索に応えるようなページがなかったと言えます。その分、当店がユーザーに応えるようなページを作ったことが評価されたのだと想定します。
ひとつは、BASEでページ作成したことです。
検索順位を決定づける評価要素は200ほどあるとされます。真実はGoogleのみが知ることですが、ひとつに、ドメインのレベルという評価軸があるとされています。利用年数や他のサイトに引用されている数など、有益だと判断できるであろうドメインにはその有益度で割り振られているレベルというものあります。Yahooときょうはじめたサイトでの信用力の違いを想像してください。それがドメインレベルです。
今回、BASEという大手ECショップのドメイン「thebase.in」の下層ページである当店のページ「https://books365.thebase.in/」という位置づけです。当店の信用力とうよりもBASEの信用力が検索結果に影響されいます。
今回の結果は、このドメインの存在も影響していると考えます。
少しでいいからSEOをする
もちろん、自前のドメインでコツコツページ作成すれば、今回と同じ結果は取れると思います。仮説のはじめに挙げた「競合がいない」状況は変わりがありません。
書籍に関して言うと、商品の説明などは、どこも同じ文章を目にします。これは、版元などが作成したものが使いまわされているのかなと想定します。
競合がいないというのは、この部分で工夫がされていないということです。
もちろん、ネットで購入するなら購入先はいくつかに限られる現状を考えると、工夫する必要もないかもしれません。
しかし、実店舗は先のようなユーザーを想定した場合、「いますぐ特定商品が購入できる近場のお店」という方に目を配れば、業務の少しでもいいので、ここに時間を使ってみても良いかもしれません。
技術的な不明点はお気軽にご連絡ください。また、実際のWEB作業などもお手伝いできますのでお気軽に相談ください。
以上です。
次回以降は、
それ以降の公開予定記事
・実店舗売上記録編
・返品対応編
別テーマ
実店舗が電子書籍を取り扱うとしたら・・・スキームの構想と具体案
などです。
よろしくおねがいします。
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