見出し画像

不妊治療を経験した夫婦はこんなことを考えたりするんだよという話

不妊治療を経験するとこんなことを考えたりします。

あなただけではありません。私も同じでした。

自然にできるものだと思っていた

初めは自然に、そして比較的簡単に妊娠できるものだと思っていました。

周囲でも結婚は早い方で、自分たちの結婚を祝福し、それに感化されてか次々に結婚をしていく友人たち。

今まである程度の避妊をしていたということもあり、避妊をしなければすぐに妊娠し子供を授かれると思い込んでいた。

しかし、妊娠というものは奇跡的な部分があり、どれだけ私たち夫婦が頑張ったところでどうにもならないこともあるという事実をこの時はわかりませんでした。

気が付けば後から結婚をした友人たちには子供が生まれ始めていた。

そのイライラをぶつける相手はパートナーしかいませんでした。何故イライラしているのか、わかっていながら認めたくない、話したくないという気持ちが先行し、喧嘩は絶えなくなっていました。

お子さんはまだ??

何度言われただろうこの言葉。言われるたびに胸が苦しくなった。

どうして私たちだけ?何故私たちではいけないの?ずっとこんな気持ちを引きずっていたけど、話せるのはパートナーのみ。

幸せそうな家族を見ているのが辛い。手をつないでいる親子を見ることができなくなっていった。次第に子供が嫌いにさえなっていった。

自分たちの状況と勝手に比べてしまい、勝手に落ち込んでいた。

夫婦二人の問題なのに、まるで自分は関係なく、相手が悪いとさえ受け取れるような発言もしてしまうようになり、自分が嫌になった。

セックスが義務化して嫌に

子供を作るには基本的にはセックスしないといけない。普通ならセックスは楽しく気持ちのいいものなのに、子供を作る為だけにしているという義務感が辛い。

妊娠の可能性がある日だけ。俺はいったいなんなのか?

妊娠の可能性がある日なのに頑張れない夫。私だけ?頑張っているのは。

こういうところから少しずつ亀裂が生じてくる。そのことを初めはわからないのです。

夫婦仲が悪くなるのが嫌だから、自然に任せて、無理にセックスをするのはやめようと話し合う夫婦は多いです。

しかし、少し時間が経つと、この無理をしないでタイミング法を行っている時間が無意味で、無駄な時間なのではないか?と思うようになります。

なぜなら妊娠できるリミットは刻一刻と進んでいるのに、妊娠しないどころか、妊娠の可能性すら発生しないような段階だから。

こんな日々が続くと、突然涙が流れてくる。なんで泣いているんだろう?理由はわかっているのに、パートナーに話せない。

仲悪くはなりたくないから話さない、自分の気持ちを伝えない、夫婦で共有しない。でもこれって仲が良いのではないことに気づいていない。

本当に仲が良い夫婦は、なんでも話せて、言い合えて、それでも相手と自分のことを考えて、信じて、一緒に進んで行ける夫婦。そう思う。

もっと早く始めていればよかった・・・

不妊治療を経験した夫婦、誰もが思う気持ち。しかし、経験するまではそのことを理解できないでいる。

月に1回しかない貴重な時間の為に、全てを調整し生活する。通院で仕事を休みたい、でも上司に言いづらい。時間を調整するのに必死だった。

自宅と病院、職場と病院の行き帰りがたまらなく苦痛だった。

こんなことをあとどれくらい続けていくのだろう?

不妊治療はゴールが見えないということが最も怖い。本当に今やっていることは意味があるのか?これで成功するのか?子供を授かれるのか?

時間が経つにつれて年齢というリミットが迫ってくることへの焦り。もしかしたらこのまま子供ができないんじゃないか?

誰も私たちの気持ちなんて理解してくれない。分かるはずがない。

こんなことならもっと早く妊活を始めていればよかった。もっと早く子供を産めばよかった。

でも過去はもう戻らない。過去を後悔したところで、戻ってはこない。

周囲の子供を見るのすら辛い

これは結構多くの夫婦が思うことだと思います。

でも実際経験すると、辛いなんてレベルじゃねーぞって話。

自分の心はなんて醜いんだと感じさせてくれるほど周囲の子供や子連れの夫婦に対しての僻みがすごいです。

時に○してやろうかと思う瞬間すらある人もいることでしょう。

私もクリニックで子供を見ることが非常に辛く、見えないふりをしていました。男性の私にすらそのレベルなので女性にとってはもっと辛く、我慢することが大変なことの1つだと感じます。


いいなと思ったら応援しよう!