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55歳 バツ2男の馳星周著「少年と犬」を読んで・・・

馳星周著「少年と犬」読了しました!

もう涙腺崩壊・・・

2020年の直木賞作品

人と犬の絆とは・・・

人は犬のことを、どこまで理解しているのだろう・・・


7編で構成されている物語だが、全体を通して一つの物語である

それぞれの「人」と関わっていく主人公の「犬」・・・・

小説の中の一文
「人という愚かな種のために神様だか仏様だかが遣わせてくれた生き物」


どの編の「人」たちも
犬との出会いが、安らぎを、勇気を、優しい気持ちを、覚悟を、
想い起こさせてくれる・・・

どの「人」も「犬」に対し、その人なりの愛があり、
偶然であった犬に心を奪われ優しく接し愛情をそそぐ

「犬」もその場で会った「人」だとしても、そそいでくれた愛情を
しっかり愛情として忠誠をつくし答える


馴れ合う時間が、長くても・・・
たとえ短かったとしても・・・

「人」と「犬」・・・
お互いがお互いを思う深さが絆となって
より強い信頼がうまれるのだな~と
思った

「人」と「犬」の関わりは大きい・・・

私自身も今、独り身の暮らしだが、愛犬福がいることで
ずいぶん救われている

私はいつも福に話掛ける、人には言えない愚痴や文句、
嬉しかったこと、楽しかったこと
泣くことだってある
下手な歌を聴かせることもある・・・

おそらく、その時の私の表情や、声のトーンや、息づかい
犬にしかわからないであろう、その時の匂い・・・

敏感に察知して、顔を舐めて慰めてくれたり、
身体をあずけて甘えてみたり
無視して知らん顔をしてみたり
しっかりしろ~と吠えたり
してくれているのだろう

おかげで、寂しくはないし、楽しいばかりだ

私が思っている以上に、私のことに気をくばり
心配し励まし応援してくれているのだろう

この本を読んで、犬はどこまで人間のことを理解しているのだろう
と感心させられてしまう

いやいや、小説でしょって思うかもしれませんが
実感として犬と暮らしていると、感心されられることは多々ある

なので小説といえど、納得してしまうのです

おそらく、この物語の主人公の「犬」も
人を選んで出会っている
この人なら自分を救ってくれる
そしてこの「人」は自分の助けが必要だと・・・

読み終えたあと・・・

泣いている私を見て福はどんなことを思ったであろう・・・

いや~いいお話だった~感動した
 気持ちよく眠れそうだ・・・

「少年と犬」、ありがとうございました~


福「気持ちよく寝るのはいいけど
    イビキがうるさいぞ~!少しは気をつかえ~」


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