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好きな映画を語りたい 第一回 バック・トゥ・ザ・フューチャー

こんにちは、こんばんは、初めまして。ダンカと申します。
普段はもすら屋という個人サークルでクトゥルフ神話TRPGのシナリオを書いています。
シナリオ置き場はこちら↓

私は映画オマージュのシナリオを作るくらいには映画が好きなのですが、せっかくなら好きな映画について語る場も欲しいなと思い今年からnoteを始めてみました。可能なら月1くらいで書けたらなーと思っています。シナリオについてもそのうち書くかもしれません。

さて、第一回ですがやはりこれかなと。
1985年公開『バック・トゥ・ザ・フューチャー』です。
私はこの映画が大好きすぎてオマージュシナリオも書かせていただきまして、ありがたいことにもすら屋シナリオの代表作となっています。

というわけで第一回はこのように個人的に縁の深い『バック・トゥ・ザ・フューチャー』について語っていきたいと思います。ネタバレを含む部分は注意喚起を途中で入れるので、まだ映画を見ていない人もよかったら途中まで読んでいただき、そして気になったらぜひ映画を見てください!

ところで!!今日タイムリーにも劇団四季のミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が発表されましたね!!ロンドンとブロードウェイでやってるのをずっと見たかったので日本でも公演が予定されて嬉しいです!絶対見に行きます!!!ヤッタ―!!!!


概要(ネタバレなし)

バック・トゥ・ザ・フューチャー』(原題: Back to the Future)は1985年に公開されたアメリカのSF映画。
監督はロバート・ゼメキス、製作総指揮スティーブン・スピルバーグ、音楽はアラン・シルヴェストリ、主演はマイケル・J・フォックスとクリストファー・ロイドです。
史上最高の映画のうちのひとつとして名高く、アカデミー賞、サターン賞、ヒューゴー賞を受賞しています。

監督のロバート・ゼメキスはバック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズの他にも『フォレスト・ガンプ/一期一会』などを監督された方ですね。実はまだ見ていないのでそのうち見たいです。
また製作総指揮はみんな大好きスピルバーグです。私も大のスピルバーグファンで、話の流れや盛り上がりだったり、シナリオを書く時の参考にしています。
そしてバック・トゥ・ザ・フューチャーを語るのに欠かせないのが音楽のアラン・シルヴェストリですね。バック・トゥ・ザ・フューチャーと言えばあの印象的なテーマ曲。本当に劇中でのアレンジ・使い方が上手いんです。この辺は後で語っていきましょう。他にもアベンジャーズの劇伴なども担当しています。

主人公マーティ・マクフライを演じるマイケル・J・フォックスは80年代映画界で一世を風靡した俳優だと思います。顔があまりにもチャーミングで、コメディの似合うこと。でも実は最初、マーティ役はエリック・ストルツが演じており、演技が上手く合わなかったために降板させられ途中からマイケル・J・フォックスが参加したという話はファンの間ではよく知られている雑学かと思います。本編をよーく見るとエリック・ストルツが演じた映像が混じっていたり、2023年公開の『ザ・フラッシュ』では劇中劇としてストルツ版のバック・トゥ・ザ・フューチャーが流れていたりと、探してみればいろいろ出て来ますよ。
そんなマイケル・J・フォックスですが、パーキンソン病という病を抱えており現在も闘病中です。また、自身でもパーキンソン病の研究助成活動を始め「マイケル・J・フォックス パーキンソン病リサーチ財団」を設立しています。支援のためにHPを貼っておきますね。

主人公の親友、ドクター・エメット・ブラウン(通称:ドク)を演じるのはクリストファー・ロイドです。バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズの他には、アダムス・ファミリーやMr.ノーバディにも出演されています。実はまだMr.ノーバディを見ていないので、いつか絶対見なくては……
ちなみに、クリストファー・ロイド氏はときどき来日してくれており、筆者も2023年12月に東京コミコンでお会いしてきました。次の節でちょっとだけそのときのお話を語らせていただきたいと思うので、興味がなかったら本編の章まで飛ばしてください。

(閑話休題)筆者とバック・トゥ・ザ・フューチャー

この節はいわゆる自分語りですので、興味のない方は飛ばしてください。
筆者はバック・トゥ・ザ・フューチャーが大好きなのですが、それは小学生の頃まで遡ります。小学校中学年ごろ筆者はバック・トゥ・ザ・フューチャーに出会い、ドクに憧れてタイムマシンの計算式を考えてノートに綴ったりなどし、そのまま理系の道に進みました。いくつか要因はあるものの、今の自分を形作ったものの一つと言えます。

そんなバック・トゥ・ザ・フューチャーの、憧れのドクが日本に来ると聞いて私は東京コミコンに向かいました。元々コミコンには何度か参加経験があったのですが、クリストファー・ロイド氏と会うのは初。撮影とサインのチケットを購入し、彼に会いに行きました。

サインのとき、私は彼に言いました。「私はエンジニアで、物理学を学んでいます。あなたに憧れて今の仕事に就きました」と。
するとロイド氏は少し仰け反って、無言のままバッとこちらに手を差し出して来ました。目がキラキラしていて、老いてもなおドクのような好奇心旺盛の顔で、私に握手をしてくれたんです。とても大きくて柔らかく温かな手でした。私は本当に本当に嬉しくて、何度もお礼を言いながら涙を流し握手をしました。このときのことは一生忘れない思い出です。そして、次は必ずマイケル・J・フォックスに会いに行く!と決めて、現在英語を猛勉強中です。
そんな筆者の思い出でした。ご清聴ありがとうございました。

そのときのツイート。興奮して文章が怪しいです。

本編(ネタバレあり)

さて、ようやく本題です。
ここからネタバレを含みますので、まったく知らない状態で映画を視聴したい人は気を付けてください!
映画の内容を序盤・中盤・終盤に分けるので、途中までならネタバレ見てもいいよ!という方は良かったら見ていってください。ではスタート!

序盤:マーティの日常とタイムマシン・デロリアン

[序盤・あらすじ]
主人公マーティはヒルバレー高校に通うイマドキの高校生。バンドマンに憧れて学校のパーティのバンドオーディションに出たりガールフレンドと車でデートに行く計画を立てていたりと、それなりに普通の人生を送っている若者だ。しかし、彼には変わり者の親友、科学者のブラウン博士(通称:ドク)が居た。彼はある日デロリアンというスポーツカーを改造したタイムマシンの実験にマーティを呼び出して付き合わせる。しかし……

もう話の入り方がわくわくするんですよね!ドクの家でたくさんの発明品や時計がカチャカチャ動いているところを映し、そこにマーティが入って来る。そしてドクから電話で今夜の実験に呼び出されている途中、ドクの家の時計が全て遅れていることに気が付き急いで学校へ向かう……
はいここでヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「The Power of Love」
最高のOPの入りです。マーティがスケボーで街を走りながら流れるこの曲にクレジット、本当に最高。見る度にテンション上がります。やっぱりバック・トゥ・ザ・フューチャーは曲の使い方が上手すぎます。

その後、マーティの日常パートが入るのですが、ここもかなりじっくり見ていないといけません。なぜなら終盤に必要な伏線がほとんどここの何でもないシーンに隠れているから……!
このさりげないけどうっすら記憶に残る感じの違和感・伏線回収力もバック・トゥ・ザ・フューチャーの魅力の一つだと思います。無駄がない、という表現が一番しっくり来るかも。

そして序盤の一番盛り上がりシーンはデロリアン登場~タイムスリップですね。まずデロリアンをタイムマシンのベースに選んだことに拍手を送りたい。そのものがまずかっこいい。だってドアが上に開くんですよ!ちなみにあのドアの構造はガルウィングと言います。一度はそんな車に乗ってみたい。

さて、ドクの愛犬アインシュタインを乗せた実験は成功したが、二人はピンチに陥ってしまう。デロリアンに乗って逃げようとしたマーティは偶然タイムトラベルの条件を満たし、30年前の1955年へ——!
最高の出だしですね。これだけ技術の発展した未来になってもまだ面白く見れます。すごい。

中盤:タイムスリップして過去へ

[中盤・あらすじ]
マーティがタイムスリップした先は1955年のヒルバレーだった。そこで彼は偶然、自分の未来の父親ジョージ・マクフライに出会うが、後を追っているうちに自分の未来の母親ロレインの父の車に撥ねられてしまった。それは本来ジョージとロレインの出会いになるはずの出来事だった。ロレインの家に運び込まれたのをきっかけに、マーティは実の母親に恋をされてしまう。
一方、マーティは若い頃のドクに会いに行き、未来に帰るために助けを求める。しかしデロリアンを動かすだけのエネルギーが足りないと言われてしまう。しかも、マーティが過去に干渉したせいで未来が変わってしまい——

中盤は1955年を舞台に、マーティが未来の常識が通じなくて困っているシーンが面白いですね。私たちから見たら1985年も過去ですが、そこからさらにさかのぼっているので言葉遣いや飲み物などがマーティの時代と合いません。マーティの口癖の「ヘビーだ」も「何が重いのか?」と言われてしまう始末。こういう細かい表現がギャグとしてもタイムスリップの表現としてもいいですよね。ちなみに私が一番好きなのは、まだ赤ちゃんのマーティの叔父さんジョーイがベビーベッドが大好きというのを聞いて、「叔父さんがもう檻に入ってる……」と言っているシーンです。未来で叔父さんは刑務所に入っているので……笑

さて、ドクに未来から来たと信じて貰ったマーティは未来に帰ろうとしますが、デロリアンを動かすエネルギーが足りないと言います。ここで必要な電力は1.21ギガワットなのですが、映画公開当時「ギガ」の単位はまだメジャーじゃなかったので、字幕や吹替では「ジゴワット」と言っています。この辺も今考えると面白いですよね。今じゃ「ギガ」なんて当たり前に使う単語なのに。

どうしようと考えたマーティはちょうどメモ代わりに持っていた時計塔の保全協会のチラシを思い出し、時計塔に落ちた雷をエネルギーにすることを思いつきます。
そしてマーティは落雷の日を待ちつつ、自分の未来の両親をくっつけようと奔走します。これがまた上手に(?)空回っていって、どんどんと悪化してしまいます。ここでも、序盤でマーティが見せたスケボーの技術が生かされていたり、ちょっとした母親の発言で妙案を思いついたりと伏線回収が気持ちいいんですよね。無駄のないシーンしか作れないのか?

終盤:マーティは無事未来に戻れるのか!?

[終盤・あらすじ]
落雷の日、マーティはジョージとロレインをくっつけるために小芝居を打ちつつ、時間になったら時計塔につなげたワイヤーからエネルギーを得て未来に帰るため、デロリアンで所定の位置まで走ることになる。しかしまたしてもトラブルが発生し……

終盤、有名なシーンはマーティがチャック・ベリーの「ジョニー・B.グッド」をギターで弾くシーンですね。序盤のバンドをやっている設定を回収し、しかも面白いのが、この時点ではまだ「ジョニー・B.グッド」が世に出ていないので、マーティが代打をしたバンドマンが「チャック!いとこのマーヴィン・ベリーだよ!この曲が聞こえるか!?」と電話越しに演奏を聴かせます。それをチャック・ベリーが後に「ジョニー・B.グッド」として発表した、という筋書きにしてしまうのが本当にすごい手腕だなと!気にしてないと気づかない小ネタもちゃんと整合性が取れていて面白い。最高です。

そして無事パーティから抜け出してデロリアンを走らせるシーン……やはりここが最高潮に盛り上がりますね。特に音楽がいい!
先述のバック・トゥ・ザ・フューチャーのテーマ曲がマーティ側の視点で流れ、ドクの視点に移り、またマーティ側に戻ると主旋律が転調されていて!曲の使い方が上手ぇ~~!(2回目)
この追いかけ合うような曲とカットが何回見ても「間に合う!?間に合うかな!?」とハラハラしてしまいます。もう何十回と見ているのに、毎回手に汗握ります。

ぎりっぎりのところでワイヤーがつながり、マーティは未来へ。詳しく書くと良さが失われるので書きませんが、なんやかんやあって未来は丸く収まるどころか好転します。でもすぐにまたデロリアンに乗った変な格好のドクが現れて……!?
この引きで終わるの、本当にずるい!気になり過ぎる!最後のドクの台詞も最高です。
バック・トゥ・ザ・フューチャーはここで終わってもまとまりがいいし、次作への繋ぎもばっちりで……。私はやはり一作目が一番好きです。
でも待って!頼むからバック・トゥ・ザ・フューチャーPart2とPart3も見てください!Part3のドクの名言は、本当に今を生きる人に伝えたい言葉だから……!いつもこの言葉に生かされています。まだ見てない人は見て……!

最後に

今回はバック・トゥ・ザ・フューチャーについて語らせていただきました。大好きな映画だから熱が入って長くなっちゃった……。ここまで読んでくれた方はありがとうございます。それでもまだ書き足りていない気がします。

私はやっぱりバック・トゥ・ザ・フューチャーが大好き!人生を作ってくれた映画です。時代が変わっても、人々に未来への希望を抱かせてくれる素晴らしい映画だと思います。
この映画がたくさんの人にずっと愛されて、今でもグッズが増えたりミュージカルが上演されたりしているのを非常に嬉しく思います。
バック・トゥ・ザ・フューチャー無印を見た人はぜひPart2とPart3も!
一ファンとして、よろしくお願いします。

次回の映画語りは2014年公開『セッション』の予定です!
変更の可能性もありますがお楽しみに!では!

(おまけ)英語の勉強に、好きな映画のスクリーン・プレイシリーズを買っています。今回のnoteもスクリーン・プレイでセリフを確認しながら書きました。ありがたい。単語の解説や時代背景の説明もあって、勉強にもいいし映画の理解を深めるのにもいいですよ。
(どうして絶版になってしまったんですか?復活待ってます)

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