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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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好きな映画を語りたい 第五回 マスク

こんにちは、こんばんは、初めまして。ダンカと申します。
普段はもすら屋という個人サークルでクトゥルフ神話TRPGのシナリオを書いています。
シナリオ置き場はこちら↓

好きな映画を語りたい 第五回は1994年公開『マスク』です。
この映画は幼少期やたらと何度も見ていた覚えがあり、私の創作の中にあるシュールギャグのルーツになっていると思います。
ノリが似てるシナリオで言うと「こちらミゴミゴ歯科医院」ですかね。一時間で終わるシュールギャグホラーシナリオです。本文は無料で見られるので良かったら覗いてみてください。
ちなみに私が回すときはミニゲームのシーンで『マスク』の中に出て来る楽曲「Hey Pachuco!」を流しています。おすすめです。

話が逸れました。『マスク』はいまだにちょいちょい見返したり人に見て欲しくて誘い合ったりしているくらい好きな映画です。まだ見ていないけど絶対好きな人多いと思うので興味を持ってくれたら嬉しいな~と思い今回語らせていただきたくことにしました。
ネタバレを含む部分は注意喚起を途中で入れるので、まだ映画を見ていない人もよかったら途中まで読んでいただき、そして気になったらぜひ映画を見てください!


概要(ネタバレなし)

マスク』(原題: The Mask)は1994年に公開されたアメリカのコメディ映画です。
監督は チャールズ・ラッセル、音楽はランディ・エデルマン、主演はジム・キャリーです。

監督のチャールズ・ラッセルは『マスク』が一番の出世作ですかね。『マスク』の続編である『マスク2』では監督を離れていますね。それもあってか2は私はそんなにですね……。面白いですけど無印派です。
(なお『マスク2』はゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)の最低続編賞を受賞したそうです。そこまで酷評じゃなくてもいいと思うけどな……)
音楽のランディ・エデルマンは多くの映画音楽を手掛けてきた方でゴールデングローブ賞へノミネートされたこともあります。『ドラゴン/ブルース・リー物語』のテーマ曲などが有名ですね。
主演のジム・キャリーは元々コメディアンを目指しており、そこから舞台に立つようになった方です。そのためか表情筋が物凄く動くことで有名で、『マスク』でも本当はあとからCGで付けようと思っていたオーバーな表情をほとんど自分でやってしまったのでスタッフが助かったという話です。ジム・キャリーの出演作では『マスク』の他にも『トゥルーマン・ショー』が私は大好きです!こちらもいつか語りたいですね。
それから人間の出演者ではないのですが主人公が飼っている犬のマイロが本当に演技が上手くて……!マックスくんという子がやっていて、他にも『クリムゾン・タイド』にも出演しているらしいです。犬好きの方にもおススメです、『マスク』。

本編(ネタバレあり)

ここからネタバレを含みますので、まったく知らない状態で映画を視聴したい人は気を付けてください!
それでは行きましょう~!

前半:冴えない銀行員の男スタンリー、謎のマスクでスーパーマンに変身!

真面目で気弱、お人好しと三拍子揃ったカートゥーン好きの若い銀行員スタンリーは、ある日川に浮かんでいる木製の不思議なマスクを拾う。自宅に帰ってなんとなくそのマスクを顔に付けてみると、緑色の頭に派手なスーツの怪人・マスクに変身してしまった!マスクを被ると自信に満ち溢れ、今まで溜まっていた鬱憤を晴らすようにやりたい放題大暴れ!気になっていた女の子にも果敢にアタックしイイ感じになるスタンリーだったが、とあることからマフィアに目を付けられてしまう。

『マスク』の醍醐味と言えば怪人・マスクのド派手な大暴れシーン!カートゥーンが大好きなスタンリーの深層心理に影響されて、ルーニー・テューンズのように竜巻になったり、でっかいハンマーをポッケから取り出したり、目玉も飛び出すわぺっちゃんこになるわでSFX(特殊撮影)技術が凄いんですよね。1994年の作品とは思えないほどで、前述のジム・キャリーのよく動く顔と相俟ってどこまでCG!?となってしまいます。衣装もコロコロ変わって視聴者の目を楽しませてくれます。
そして『マスク』と言えばダンス!クラブ「ココ・ボンゴ」でヒロインのティナと踊るシーンが大好きです!ここで使われている曲が「Hey Pachuco!」なのですが、めちゃくちゃな言動の怪人だけどなんだかドキッとしてしまうようなマスクのカッコよさが表れていてたまらないんですよね~!せめてこのシーンだけでも見て欲しい……
『マスク』本編の映像は無断転載になってしまうので、音源は違いますがPink City Orchestraさんの演奏動画を張っておきますね。

さて、『マスク』で私が大好きなところその2なのですが、出て来るキャラがみんなおバカでノリがいいところです。街のごろつきも、マフィアも、警察官も、みんなマスクが作る空気に飲まれて付き合ってくれるんですよね。マフィアのやばい人たちが一緒に涙を流して感動してくれるシーン大好きです。こういうところが癖になる。たぶん登場人物の中で一番賢いのは飼い犬のマイロです。本当に賢い。どうやって演技させたんだろう……。前半のフリスビーやキーを探させるシーンも伏線になっているのが熱いですね。

後半:マスク、仮面を奪われ逮捕される!?

毎晩大暴れして好き勝手していたマスクだが、証拠も残りまくりなのでスタンリーは警察に追われてしまう。ティナと待ち合わせたところを包囲され捕まりそうになりつつも持ち前のダンスで逃げおおせたものの、銀行の金を先に盗んだことでマフィアにも狙われていたスタンリーは、暴力的なマフィアの手下・ドリアンに捕まり仮面を奪われてしまう。その上警察に逮捕され万事休すとなるが、飼い犬のマイロの助けにより脱出し、ティナを助けに「ココ・ボンゴ」に向かう——

後半のシーンでやっぱり最高なのはダンス!警察官に包囲されて「Cuban Pete」を歌いながらミュージカルにしていくシーンはもう大好き過ぎて何回も見返してしまいます。リズムに肩を揺らす警官も、マスクがぴょーんと飛んでいくのを律儀に銃口で追いかける警官も、一緒に歌ってくれる警官も面白いし途中からみんな踊り出しちゃうw
楽しそう~と混ざりに行こうとする無邪気なドイル刑事もかわいくてかわいくて……あの場で正常なのはケラウェイ警部だけなんですが、不憫かわいいですよね。最後まで不憫かわいくていい。お気に入りのキャラです。

そしてマイロの大活躍……!賢い!可愛い!
飼い主のスタンリーのことが大好きなんだな……とほっこりしつつ、お約束の「持ってきたものを離してくれない」ネタは踏襲する。本当に名演技ですよ!犬好きにも嬉しい映画。
仮面を再び取り戻し、マスクに再度変身したスタンリーの大暴れ……最後まで楽しませてくれます。嬉しすぎる!ギリギリまでハラハラさせるのはマスクの視聴者サービスなんですかね。(彼はなんだか我々視聴者のこともしっかり気付いている気がする……)
しかし最強の怪人よりもかっこいい男がここにいる——スタンリーです。最初はマスクの力を借りないと言いたいことも言えない性格の彼でしたが、嫌な上司に反論したり生身でマフィアに立ち向かったり、物語の中で大きな成長を見せます。最後は仮面を捨ててキスするのもとても素敵だし、その裏でチャーリーが仮面を拾いに川に飛び込んでるのも合わせてやっぱり『マスク』っていい映画だなあ、と思うのです。
(そしてマイロが咥えていく……)

最後に

やっぱり『マスク』って最高~!
いつも元気をくれる映画です。
分かりやすく面白くて、ふとしたときかっこいい。怪人・マスクのような破天荒で憎めないキャラクターは大好きです。その上でスタンリーの成長物語として「素顔が素敵なんだ」と伝えてくれる構成がとってもいいですよね。ギャグとダンスももちろん忘れずに。
ぜひ見たことある人にも見返して欲しい映画です。

ここまで読んでくださりありがとうございました!

次回の映画語りはちょっと趣向を変えて2000年公開のアニメ映画『ラマになった王様』の予定です!
変更の可能性もありますがお楽しみに!では!



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