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女性専用車両

\浜松ジェンダーラボ/⑩

浜松男女共同参画推進協会 理事 近藤佳美
[浜松百撰コラム] 2022年10月号掲載 (出所)浜松百撰

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昨夏、人権がテーマのポスター展で気になる作品があると連絡を受けた。

その作品は、浜松駅のホーム上で険しい顔の男の子。目線の先には、女性専用車両で楽しそうに話をしている女性たち。キャッチコピーは「男女平等?平等って何だろう」。
作者は小学生。作品からは女性専用車両は男女平等ではないのでは?というメッセージを感じた。

女性専用車両は、痴漢から女性を守るために導入された。
しかし、性別で車両を区別し、満員電車でも女性専用車両だけは比較的空いていることから、女性優遇や男性差別だと言われることがある。

そこには痴漢被害者のほとんどが女性であることや、日々痴漢への恐怖を抱える女性の精神的負担や、女性が安心して公共交通を利用する権利への配慮がないように思える。

名古屋地下鉄の女性車両の案内

審査員はどんな基準でこの作品を選んだのか。
小学生はどうして男女平等ではないと思ったのだろうか。
ちなみに浜松駅発着の電車に女性専用車両はないらしい。

NPO法人浜松男女共同参画推進協会
浜松市を拠点に男女共同参画、ジェンダー平等、女性活躍推進などの課題に取り組んでいます。浜松市男女共同参画・文化芸術活動推進センター(あいホール)の管理運営を担っています。
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