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トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.39

第39話「リョウの出張トレーニング②」

第一話はこちら

リョウとユウタはレッスンの為、車で軽井沢に向かっている。

ユウタ「あの、、期間契約って良くわかんないんですけど、どう言う事なんですか?」

リョウ「わかりやすく置き換えるわ。プロ野球のコーチが単発のパーソナルトレーナー、監督が期間契約のトレーナーや。」

ユウタ「え、余計わかんないんですが、すみません。。」

リョウ「コーチは技術教えるやんか、選手の身体を動かして直接パワーアップさせるよな。」

ユウタ「はい。」

リョウ「監督はチームが優勝する為に色々考えて導いていくよな。」

ユウタ「はい。」

リョウ「その違いや。」

ユウタ「うーん、わかったような、、」

リョウ「要するに期間契約のトレーナーは、クライアントの目標を達成させなあかんねん。今回のオレのお客様は年間契約やから、1年後の目標に向かって頑張ってもらっとる。それに対して必要な事をオレが指導するんや。運動、栄養、休養すべてや。」

ユウタ「はぁ、、」

リョウ「せやからレッスンは月に2回で十分なんや。日頃のテストみたいなもんや。」

ユウタ「うーん。。」

リョウ「そもそもが、目標のでかい人間は大概自分で何でもできる。メニュー組んだら自分でできるねん。そして余分な時間なんてほとんどない。だから月に2回くらいがちょうどええねん。」

ユウタ「はぁ、でも毎回の筋トレとかにはトレーナーとしてついてあげた方が良いんじゃないですか?」

リョウ「普段のトレーニング指導はオレやなくて良い。普通のトレーナー雇ったらええ。」

ユウタ「普通。。オレみたいなヤツですか?」

リョウ「そうや。」

ユウタ「。。うっ。。」

ユウタは悔しさと寂しさ、嫉妬、それらが入り混じったような何とも言えない不思議な感情になった。

リョウ「。。。」

リョウ「心配すんなや。ユウタくんはこれからや。」

ユウタ「そうすかね。。?」

リョウ「おお、実際ユウタくんの成長はオレよりも早い。オレはホームページ作ってから新規のお客様が取れるまで2ヶ月かかった。ユウタくんは2週間くらいやろ。」

ユウタ「いや、それは全部リョウさんのお陰ですから。。」

リョウ「まぁ、それはそうやけど、君の行動力がなければ実現はできんかった。」

ユウタ「。。」

リョウ「最初オレと会った時、オレの事を怪しい奴やと思って話聞かんかったら今はないやろ?今もジムで営業しとったん違う?」

ユウタ「あ、それは、はい。。」

リョウ「今回だって、オレのレッスンに同行するんも断れたはずや。」

ユウタ「。。」

リョウ「全部君が動かした未来や。」

ユウタ「。。」

リョウ「ダンベル運んで回数カウントするトレーナーはいくらでもおる。健康情報をネットで拡散できるトレーナーもや。」

リョウ「これらも立派なトレーナーの活動や。良いとか悪いとかやない。」

ユウタ「。。」

リョウ「せやけど、同じ事繰り返しとったら仕事は広がらん。新しい事に触れて試していかんといけんと思うんや。」

ユウタ「。。」

リョウ「ユウタくんも経験積んでけば良いよ。そんでオレのやり方も参考になったらしたら良い。そんで進化したユウタメソッドを確立したら良いわ。」

ユウタ「はい。」

つづく・40話へ

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