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トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.41

第41話「リョウの出張トレーニング④」

第一話はこちら

出張トレーニングで軽井沢に向かうリョウとユウタ。途中のサービスエリアで休憩をとっていた。

リョウ「あー、朝のコーヒーは美味いなー。特に冬の朝は格別や。」

ユウタ「ホントですね。。彼女とだったら最高だったなー。」

リョウ「ナンやと!」

ユウタ「い、いえ、う、ウソです!リョウさんとの方が楽しいです!」

リョウ「ハハハ、ユウタくんて彼女おるんやな。」

ユウタ「あ、はい一応。。」

リョウ「どんぐらい付き合っとんの?」

ユウタ「2年くらいすかね。。」

リョウ「長いやん。」

ユウタ「そうすかね。。そうですよね。。。」

リョウ「ナンや?上手くいっとらんのか?」

ユウタ「いや、そうじゃないんですけど。。」

リョウ「ナンやねん?どした?」

ユウタ「はぁ、実は彼女に結婚したいって言われてまして。。」

リョウ「おお、ええやん。結婚式呼んでや!」

ユウタ「はぁ、本当に結婚できたら是非来てください。。」

リョウ「ナンや、問題でもあるんか?」

ユウタ「いや、まぁ、今の状態じゃ、ちょっと。。」

リョウ「。。。」

珍しくリョウが沈黙になる。

ユウタ「オレもうすぐ28なのに就職もしてないし収入も不安定だし。。彼女の家とか挨拶とか行きにくいじゃないすか。。」

リョウ「んーーー。。」

ユウタ「彼女は同い歳なんで、30になるまでに子供産みたいって言ってるんすよ。オレもできたらそうしたいって思ってるんすけど。。」

リョウ「ホンマか?」

ユウタ「えっ?ホントですよ。ナンでですか?」

リョウ「ホンマに彼女の事思っとるんやったら、駆け落ちでもナンでもして今すぐ子供作れや。」

ユウタ「そんな、、そんな簡単じゃないから困ってるんすよ。。」

リョウ「だったら別れろや。男なんていくらでもおんねん。他の男に彼女任せろや。君にはできんのやろ。彼女に迷惑や。」

ユウタ「い、いや、できますよ!なんで他の男に渡さなきゃいけないんすか!?」

リョウはニコリと笑った。

リョウ「おし、言うたな!聞いたぞ!そしたら今年中に結婚せいよ!100万円のスーツ買うて彼女んちに挨拶や!」

ユウタ「おお!やってやりますよ!200万円のスーツで挨拶行ったりますよ!」

リョウ「おし!ほんなら行くぞ!出張トレーニング!」

ユウタ「オネガッ、しまっつ。。」

リョウ「はっ?なんて??」

ふたりはその後ノンストップで軽井沢に向かった。

つづく・42話へ

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