詩作品をまとめています
チョコレートケーキ食べるかと尋ねたら 僕が食べるなら私も絶対食べる、と彼女は答えた 僕はどうすると尋ねられて 君が食べるなら僕もたぶん食べる、と僕は答えた きっと僕が探していたのは そんな会話だったんだ
ウソでいいから言ってくれ いつかまた朝日が昇ると 体の震えが止まらない 傷は癒えても 後悔と希望のかけらが混じり合って胸を締めつける 時は誰のために流れるのか、過ぎようとしている今日に問うてみても、美徳はいつの日も霧を投げてくる 置き去りにされた虚しさを いったいどこにぶつければいい 道端に叩きつけられて空を見ると初めて自由を感じた 空を飛ぶ鳥も籠の中の鳥も きっと自由の意味を知らぬ あぁ夜曲よ 深い夜の静寂に流れよ 星の数いるジプシーたちが 都会の片隅で耳を澄ます 朝焼け
ワタシはパリにいるけれど ワタシは今、パリが好きなのかな セリーズは創作中の版画を眺めてそう呟いてみる カレンダーが2023年になってから取り掛かった作品 完成まであと少し 版画に向かっている時は、全てを忘れて無我夢中になれる 版画に向かえない日もある そんな日は、悲しくなる ワタシは何のために生きてるの? 去年は欲にまみれた男たちに何人も会った 会うたびに、心がふぅーっとため息をついた 欲にまみれた男たちは、みんな存在がちっぽけだった お金に目が眩む 女に目が眩む 言った
通りすがりの人たちに叫びたい 僕の名前を教えてくれと 流れる雲をいつまでも追いかけていたい 君の名前を教えてくれと 朝焼けが教えてくれたもの それは知らない街の曲がり角で 誰かと出会った時に感じる旅ごころ 夕焼けが教えてくれたもの それは住み慣れた街でふと思う 動かない花が秘める、遠い人の美しさ 人は他人のために生きる、とまでは言わないけれど 人はきっと他人の中でしか生きることは出来ない きっと僕は忘れることはないだろう あの人たちの冷たさと温かさを 僕はやっぱり早春
ヨーロッパの日常生活
エッセイをまとめています
どうしていいかわからないことが 僕にはあまりに多すぎる どこに答えがあるのかが せめてわかっていたらと思うのだが どうすればいいのだろう もうどうでもいいような もうどうにもならないような 僕のやってきたことも 僕ってやつがどんな人間なのかも 彼女が一言で答えをくれたよ 強がって優しさくらい買えるけど いきがって勇気くらい買えるけど 苛立ちを売り飛ばせるのが 強さなのか弱さなのかわからない そんな21歳のさよなら
パリ/Parisの画像
ヨーロッパの画像をまとめています