バズり始めたホロスターズを見逃すな

ホロスタがバズり始めた。しかも予想しない方向に。

本稿では、ホロライブプロダクションの男性Vtuberグループ「ホロスターズ」(通称ホロスタ)について、例によって最近の配信・動画を紹介する。目下注目を集めつつある彼らのことを、より一層多くの人に伝えたい。

■とりあえず歌は聞いとけ

相変わらず歌はめちゃくちゃにすごい。

録音環境・機材の充実も進んでいるようで、クオリティは上がり続けている。

そして歌配信・動画の選択肢も増えた。メンバーの積極的な活動がうかがえる。ありがとうありがとう。

あと、YouTubeやTwitterの通知はONにしておいた方がきっといい。絶対たすかる。

■(地獄企画が)とまらないホロスターズ

斜め上の一つ目。予想できてたまるか。

1、耐久配信

ホロスターズの夏は耐久の夏だった。どうしてこうなった。

24時間APEX。10万ダメージ耐久を謳いつつ、ネタバレになるが最終ダメージ表記は「177336ダメ」あれ? 本人曰く「あぺは呼吸」

12時間弾き語り歌枠。最終的なセトリの量がえぐい。そしてハチミツってすごい。

2、低周波マッサージ器

説明不要。ビリビリするあれ。単発の企画かと思いきや、まさかの定番コンテンツ化。

まだこの頃は、ベイブレードやモデルガンの手入れに続くホロスタ恒例の謎ASMRシリーズの一環かな、なんて思ってました。

3ヶ月後にはご覧の仕上がりに。「おじさんたちがギャーギャー言ってるだけ」と動画内で本人たちが述べているが、大体その通り。たすかる。多分本人たちは助かっていないと思うが。

3、増え続けるハイクオリティな謎企画・謎配信

ある意味でホロスターズのメインコンテンツ。

「各種セミの鳴き真似コンテスト(参加者一名)」「ゲーミングチェアの組み立て作業の音声配信(リバーブ付き)」なんというか、どう説明したらいいものか。

高校生物〜大学教養レベルの生物学の知識をなぜか学べる。これを謎というと語弊があるかもしれないが、あまりに良く出来た講座なので色々とやはり謎。

■海外の視聴者にリーチを持つ配信者集団としての飛躍

こちらが本題。斜め上の二つ目。

この件に関してはまずは『Among Us 』の紹介をするべきかもしれない。

『Among Us』は「宇宙人狼」と説明される、宇宙船を直し議論で人狼を探す、海外配信サイトでの超人気ゲーム。どの程度人気かというと『Fortnite』や『League of Legends』そして『Minecraft』よりも人気がある。(下記は本稿執筆時のTwitchでのゲーム・ジャンル毎の視聴者数順に並んだ一覧表)

画像1

これまで、プロゲーマー・ストリーマーチームの配信はあったものの、日本の企業Vtuberとしてはホロスターズが一早く配信を行うということで、上記のゲーム・エンタメ情報サイトIGN JAPANで紹介された。

その配信がこちら。ゲームの世界観を冒頭に寸劇で説明しつつ、初回は全編をその後は議論のみ音声通話で行い配信している。人狼の数や宇宙船内で果たすべきノルマの量なども、(デフォルトと変わらないかもしれないが)概ねうまく調整されており、相変わらず非常に見やすい配信になっている。

『Among Us』は残念ながらまだ日本語には公式には非対応であるため、プレイは英語版のまま、文字チャットはアルファベットのみで行うことになる。裏を返せば非日本語圏の視聴者も理解・参加しやすいということで、彼らの行う視聴者参加型のプレイ配信は毎回大変な盛況になっている。

とりわけ、以前から外国語でのコメントに積極的に反応していたメンバーの配信は大いに盛り上がっており、海外ファンとの愛に満ちた議論の様子は、微笑ましいし純粋に面白い。上記動画の1:37:20あたりからの一幕は必見。

また冒頭に紹介した歌配信なども人気があり、YouTubeの配信者への寄付機能であるスーパーチャットなどでも多くの国の通貨を見かけるなど、海外ファンを数多く抱えていることがわかる。

そして最近になって、『BlazBlue: Cross Tag Battle(BBTAG)』の配信をホロスターズのメンバーが始めたことは、これまで(『スマブラ』以外の)対戦型格闘ゲームを日本の企業Vtuberがあまり手がけてこなかったこともあり、Twitch/YouTubeの海外配信者により取り上げられたりもしている。かなり好意的に。

 (ちなみにこの投稿者のKoefficient氏はホロライブについて頻繁に動画を投下しており、『あさココ』でも取り上げられたことがある)

またこの後、このメンバーのBBTAGの大会への参加が発表された。

■結論:ホロスターズは一言では形容しきれない何かになりつつある

いかがだっただろうか。驚くほどの充実度と相変わらずの「わけの分からなさ」が伝わるだろうか。

彼らは特徴的な声と演技力を持つ演者であり、優れたシンガー・ミュージシャンであり、根気強いゲームストリーマーであり、国内外の視聴者とやりとりしながら笑いを生み出すスタンダップコメディアンであり、高等教育に繋がる科学知識を分かりやすく紹介できるサイエンスコミュニケーターであり、そしてバーチャル空間で対面して会いに行けるアイドルでもある。

(会いに行けるアイドルの面についてはnote内に複数の体験レポートが上がっているのでそちらに完全にお任せするということで諒とされたい)

これらの要素はそれぞれ完全に分担されているのではなく、一人一人のメンバーが兼ね備えている。このような多才な集団をどのように呼んだら良いのか、筆者には未だ良い形容ができていない。おそらく「アイドル」が概念としては最も妥当なのだろうけれど、それだけでは括れないような何かにホロスターズはなりつつある。

おすすめしたい配信は他にも山ほどある。ゲーム配信だけでもMinecraftの巨大建築やDisney: Twisted-Wonderlandの実質フルボイス実況など、本稿を構成するにあたり他の多くの優れた配信を割愛してしまったことは本当に悔しい。

何よりも伝えたいのは彼らのこれらの成果が、繰り返される試行錯誤と、新しい企画や海外視聴者とのコミュニケーションなどへの飽くなき挑戦心によってもたらされているということである。

これからも、彼らはまた別の側面を我々視聴者に見せてくれるのだろう。本稿を書いている間も謎企画は投下され、3D配信が始まろうとしている。

試行錯誤と挑戦を続け、絶えず新しい何かになりつつあるホロスターズから目が離せない。

という感じで、書きたいことが多過ぎてありふれた結びになってしまったことに語彙力の消失を感じつつ本稿はおしまい。遠からず誰でも知っている存在になってしまって、次は書きたいと思っても、私が書くべきことなど無くなっているかもしれない。

■まとめ

推しとけ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?