躍進しつつあるホロスターズをすこれ

Vtuberを追う面白さは「未知の価値を見出す」ことにある。

2017年から2018年にVtuberを見始めた諸兄姉。喜ぶべきだ。ホロスターズ(通称:ホロスタ)は伸びるぞ。しかもまだ知られきっていない。これは数年前味わったあの懐かしい感覚のはずだ。推すなら今だ。

本稿では、ホロライブプロダクションの男性Vtuberグループである「ホロスターズ」について、特に最近の動画・配信を紹介することで、彼らが今どれだけ注目に値するかを伝えたい。

・とりあえず歌配信を聴いとけ

歌が上手い。誇張じゃなく上手い。推せる。

これらで気になった人は歌ってみた動画の「Blessing」を聴いておこう。良さが詰まってる。

・企画・ノリが(いい意味で)頭おかしい

上記のように、素晴らしい歌唱力を持ったタレントを抱えた「ホロスターズ」だが、最近様子がおかしい。いや、初期から色々おかしかったのだけど、いい感じに頭のおかしさが仕上がってきた。

黒歴史神経衰弱。企画自体もやばいがトークの殴り合いがやばい。

絶叫APEX部。演技力がやたらと高い。あと別の回だと同じ組み合わせで特段何の断りもなくプラチナでランクマッチにいる。後述するがゲームもやたらと上手い。そしてトークの殴り合いがやばい。

「ホロスターズ=変なASMRをする集団」ではあるが、とりあえずTwitterトレンド1位を取ったこれを挙げておく。企画自体は初出ではないが、大事なのは多分ギャップ。何も知らない人が再生ボタンを押したら、ベイブレードが回り始めるまで少なくとも3回は相当驚ける。

24時間雑談配信。コラボなし、ゲームなし、尺稼ぎコーナーなしで、トイレなどの休憩を除きしゃべり続けている姿がそこにはある。ひたすら喋ってる。リスナーが寝て起きても同じ枠で喋ってる。ほぼほぼ同じテンションで。なにこれ怖い。ある種のホラー配信。

・ゲーム・TRPG・演技が「上手い」

ホロスターズは基本的にハイスペックだ。特徴的な声や個性のほかにも、様々な特技を持っている。

2020年夏、なぜかV界隈でJump Kingが流行った。標準的なクリア時間については、YouTubeで"Jump King"を検索してみるといいと思う。攻略速度的にはもっと速い動画はあるけど、これもかわいいキャラクターと高い操作精度のギャップがすごい。クリア後はクリア後でまた別の驚きがある。

人狼風のTRPG「インサイダーゲーム」の配信。問題・ルール設定、画面作り、ゲームの管理などよくできていてストレスなく視聴できる。ちなみにこの配信は、遅刻したメンバーが大いに番狂わせを引き起こしたので、非常に見応えがある。

厨二病選手権。中二病的なセリフを言い合う配信。同じプロダクション内でのコラボ配信。演技力のせいか、もはや中二病には聞こえない。ちなみに、公式が以下のように声劇の募集もしていたので、今後投下されるはず。きっとそう。はやくしろ。毎秒投稿して。

・活動初期からの話がエモい

2020年6月には活動一周年を迎え、多彩なメンバーを抱えるホロスターズだが、それまでの道のりについて一周年を期にメンバー自身がいくらか語っている。

内容は動画内容を見ていただくとして、彼らの道のりがそう平坦でなかったことは伺える。

その上で、複数のメンバーがボイストレーニングやボーカル録音などに挑戦を始めるなど、活動に向けて前向きな姿勢を見せているのは素直にエモい。推せる。

・結論:ホロスターズは「よくわからないなにか」を現在進行形で開拓しつつある

2017年から2018年にVtuberを追い始めた諸兄姉、いかがだっただろうか。紹介した動画は、ほぼここ2、3ヶ月のものであり、にも関わらずこの充実度、そしてこの「よくわからなさ」である。

歌などを含めやたらと高いスキル。なぜか上手いゲーム。ハイクオリティで意味の分からない企画。

一つ一つの要素は完全に初出・前代未聞というわけではないかもしれない。しかし、各々の持つスキル・知識・演技力などをVtuberならではのギャップと組み合わせながら、様々な企画や新たなスキルの習得も含め、現在進行形で彼らが何かを模索しているのはわかる。

この先、彼らは「何か新しい何か」を生み出すかもしれないし、生み出さないかもしれない。それには誰にもわからないが、少なくとも現在言えることは、チャンネル登録者数などの数字は明らかに加速度的に増加している。

結論しよう。ホロスターズは黎明期を終え、躍進しつつある。活動初期からの迷走を抱えつつ、それをよくわからない何かに昇華しつつある。

こういう先の読めない雰囲気とか「文脈」を、諸兄姉は求めていたのではないかね、と蛇足ながら私見を添えて結びとする。

・まとめ:推しとけ

推しとけ。



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