『オッペンハイマー』と最近の興味

先日『オッペンハイマー』という映画を観た。ロバート・オッペンハイマーの伝記映画であるが、オッペンハイマーはアメリカの原子爆弾開発の主導者となった物理学者である。友人から見る前に予習をしていくと良いとのことで、オッペンハイマーに関わる物理学者、量子力学の知識を勉強して映画館へ行った。

『オッペンハイマー』を観る前に『インターステラー』という映画も見た。『オッペンハイマー』と『インターステラー』はどちらもクリストファー・ノーラン監督の作品である。
僕は最近映画を観るようになったため、あまり詳しくはないのだが、クリストファー・ノーランの作品は少々難解な場面もあるが、そういった頭を使う映画が僕の趣味にはあっているようで、どちらも面白い作品であった。
『オッペンハイマー』は、物理学者のオッペンハイマーの話であるため当然、物理学、量子力学の話が展開されることもある。また、『インターステラー』でも物理学、特に相対性理論の話が絡んでくる。どちらも現代の物理学と密接にリンクした話であった。

映画の予習をする以前から量子力学について興味はあり、今回予習をすることでより興味がわいてきた。また、量子力学が形成される少し前には相対性理論が生まれている。『オッペンハイマー』にも相対性理論を提唱したアインシュタインが出てくるが、相対性理論と量子力学をどのようにすれば矛盾なく融合できるのかという点が現代の物理学の最先端の研究対象であるようだ。
僕も中学生時代くらいにこういったことを知っていれば、おそらく物理学を学びたいと思っていたのではないか。このような知的好奇心が出てきたのはいつ頃からだろうか?この世界の仕組み、理を知れたら、そこに近づけたら面白いのではと考えるようになった。

また、『オッペンハイマー』では当然ではあるが、原子爆弾そして戦争というキーワードが出てくる。今回の映画では原爆の威力、効果なども表現されている。最近なぜか戦争、特に第二次世界大戦にも興味がある。そもそも歴史が好きではあるのだが、なぜあのような戦争が起きるのか。日本は唯一の被爆国である。僕はその地へ行きたくなった。約80年前の空気、量子はもうそこにはないかもしれないが、その地に立った時に何を感じるのか。また、何かわかるのか。同じようにアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所にもいつか行ってみたい。そこにも80年前の残り香があるのだろうか。


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