WHO’S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT🥊 FIGHT WEEK ー小林豪己選手

WBO APミニマム級王者
小林豪己選手ってどんな人？

★WBC同級9位、IBF同級6位、WBO同級9位、OPBF同級5位

所属：真正ジム
生年月日：1998.12.11 (25歳)
身長：160cm
出身：兵庫県加古川市
デビュー：2021年5月23日
通算戦績：8戦7勝(5KO)1敗
スタイル：オーソドックス

再起の火を点けたのは穴口選手と応援者。
戦友の死を乗り越えた前回の試合

ーまずは前回の試合について教えてください。高校の先輩である、金谷勇利選手（金子）にTKO勝ちで見事な再起戦でしたね

正直気持ちの面は全く作れていませんでした。同門で大学の後輩の（穴口）一輝のこともありました。前日にその件があって。試合とはまた別で、考えるようにしていました。それに、次負けたらボクサーを辞めようと思ってました。元々1敗でもしたら辞めようと思ってたんです。でも、このままでは辞められないなと思って再起を決めた試合だったんです。

ー引退も考えていたんですね。

そうなんです。家族にも辞めたいとは言っていなくて。２ヶ月くらい練習していなかったんです。
前々から一番応援してくれている人に、「僕が1敗でもしたら応援しなくても大丈夫です」と言ってました。でもその方が、「1敗しても応援しつづけるで」って言ってくれました。それが再起の決め手でした。

ー金谷選手とはどういう関係でしたか？

金谷先輩は３年生で転校してきたんですよね。1年間だけ一緒に練習してました。僕は弱かったですが、金谷先輩はめちゃくちゃ強い先輩で。

ーそんな先輩とプロで試合するということでしたが、どんな気持ちで挑まれていたんですか？

ボクシングはノリに乗っていた時期だったんです。負けると思っていませんでした。それに一輝の試合で火がつきましたね。8月5日に僕が負けて、一輝のトーナメント準決勝がその月末にあって、12月の決勝で刺激をもらいました。

2024年2月3日(土)　第11回 WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT
VS金谷勇利選手（金子）
出典：ボクシングモバイル

これまで経験を省みて、目の前の相手に勝つことだけを考えている今回の試合

過去の試合で、勝って当たり前と思って挫けているので、目の前の試合、相手に勝つことだけを考えています。

ー相手選手の試合動画など観ましたか？

はい。ちょっとだけ観ました。（パンチを）振ってくるけどその中でも変に距離を取ってくる選手という印象です。警戒はしてますね。得意のボディから組み立てていきたいと思います。

ー今回の試合までに特別なトレーニングをされましたか？

今回のための特別なトレーニングではないですが、フィジカルトレーニングに行くようにしています。もう1回り身体を大きくしたいと思っていて。大きくしすぎはよくないと思ってますが、近距離、打ち合いの距離が得意なので、自分より圧力のある選手に負けないようにしたいなと。どんな選手がきても勝てるようにしたいですね。

2024年2月3日(土)　第11回 WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT
出典：ボクシングモバイル

人生の転機①妹を泣かしていたから？
格闘技と出会った話

1つ目の転機は、格闘技との出会いだと思います。1つ目に限らず父親のおかげで人生が変わったと思います。
父親はやっていなかったのですが、格闘技をテレビで観ていて好きで。幼稚園の年長の頃、僕がよく妹を泣かしていたので、地元の空手道場（岡村道場）に放り込まれました。でも実際は僕が泣き虫で性格的には格闘技とか向いてなかったんですよね。父親に鍛えられました。尊敬しているのは父親で、長谷川穂積さんと魔裟斗さんの試合を観てメンタル面の鍛え方を学べと言われていたので、よく観ていました。道場では礼儀面を学ぶことができました。小さい頃からくそ生意気だったので（笑）いい教育でしたね。

ーそこからボクシングに？

中学2年生の終わりから、将来を考えた時、有名になりたいという思いがありました。その時盛り上がっていたボクシングに転向しようと思いました。
高砂ジムに入門して、父が推薦の高校を探してくれて、どうせやるならボクシング高校へ行こうと。

ーボクシング生活はそこから始まったんですね！

空手時代（右：小林選手）のお写真。
かなりサイズが大きい選手と戦っていたそう

人生の転機②大学へ進学。
基礎を築き、自分の武器を知った話

相生学院高校に進学して、高校3年生の時に奇跡的にインターハイに出場できました。1回戦で重岡銀次朗選手（ワタナベジム）にあたってすぐ敗退してしまいましたが、大学に行けることになりました。

ー元々大学に進むつもりはあったんですか？

いや、ないです。行かないって言ってましたし、高校卒業したらプロボクシングに転向しようと思ってました。でも、行けるんだったら行けと周りに言われて、推薦がきていた芦屋大学に進学しました。大学に進学したからプロでもここまでこれたと思います。

ー大学ボクシングが糧になってるんですね！どんな大学生活だったんですか？

トップアマたちと戦えました。特に重岡優大選手（ワタナベジム）と大学2年生の時に全日本選手権で戦いました。「こんなに早くてパンチが強い選手がいるんだ」と衝撃的でしたね。空手での経験もありましたし、同じ階級だし、倒されるとかはないだろうと思ってました。でも、優大選手に倒されてダウンを取られて負けました。

これじゃプロだと無理だと思いました。大学入ってから遊んでたんですけど、練習を増やして。武器を作りたいと思ったんですよね。優大選手だったらパンチ力、銀次朗選手だったらスピードと技術。

ある日、スパーリングしていてボディを効かされたんです。誰とのスパーリングか覚えていないんですけど…。1R目でボディで効かされて、きつかったんですよ。でも「ボディ効かしたら辛くさせられる」と発見がありました。そこでボディを磨こうと思って。ボディの巧さとタイミングは負けないようになって、自分の武器が作れました。

人生の転機③
行きたくなかった…？真正ジムへ入門した話

真正ジム、行きたくなかったんですよね（笑）移転する前の真正ジムに行ったときジムの空気感が合わないなーと思ってました。

ーその印象でどうして真正ジムに行かれたんですか？

高校、大学の先輩の山内 祐季選手から「真正ジムに来い」と言われていて。同期の大橋哲朗もいましたし。あと、お父さんから、「関東のジムに行かないんだったら真正ジムに行け」と言われてました。

大学4年生の終わりにまた真正ジムに行きました。移転した後の真正ジムに行ったら印象が良くなっていて、それに当時在籍していたフィリピン人トレーナーとばっちりはまったんです。僕、尊敬している選手は亀田和毅選手なんですが、亀田3兄弟を教えていたトレーナーだったんです。それで一気に伸びましたね。

「ボクシングだったら世界王者になってる」
めちゃくちゃ強い妹のコト

ー冒頭のお話に出ていた妹さんの小林愛理奈さんはキックのプロボクサーですよね？

そうです。マジで強いです。ボクシングだったら世界王者になっていると思います。妹自身もボクシングの方が自分に向いていると言ってましたが、キックボクシングに転向しました。1試合1試合成長していて、刺激になっています。

ーご家族で試合に行くことはありますか？

試合が東京なので自分の試合がない時は応援に行ってます。自分の試合にも家族みんなで応援に来てもらってます。

妹の愛理奈さんとのツーショット

息抜きはおうちでゴロゴロ。
ドッグショーに行った話も

ー試合や練習の息抜きはどんなことをしていますか？

1人の時は、家でごろんごろんしてます。映画観たり、ゲームしたりしてます。ゲームは最近やってないですけど、荒野行動とかやってました。映画は最近「やくざと家族」っていうやくざものの映画なんですけど、めちゃくちゃ良かったです。綾野剛さんの演技が好きで。
あと、彼女と一緒に住んでるんですけど彼女がいるときは一緒に出掛けたりします。最近彼女はトリマーの学校に通い出して、家の近くのドッグショーに行きました。歩き方とかしっぽの位置とか、顎の位置とかを評価する、モデルみたいなイベントでしたね

ードッグショーに行くって、なかなかないおでかけですね（笑）本日はありがとうございました！

WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE BOXING vol.17
6月23日（日） 16:30 配信開始

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