WHO’S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT🌟FIGHT WEEK ー村田昴選手インタビュー

2024年7月2日 17:04

村田昴選手ってどんな人？

★WBCスーパーバンタム級22位、WBO Asia Pacificスーパーバンタム級4位
OPBFスーパーバンタム級4位、日本スーパーバンタム級5位

所属：帝拳ジム
生年月日：1996年10月19日 (27歳)
身長：170cm
出身：和歌山県紀の川市
デビュー：2021年6月26日
通算成績：6戦6勝(6KO)
スタイル：サウスポー

「中盤以降でKOを」
試験に挑む今回の10回戦。

ープロ7戦目、世界ランクにランクインしていますね。今回の試合の位置づけはどう捉えていますか？

今回は初めての10回戦で、次の試合でタイトルマッチをできるように。今回の試合はノンタイトルで8回戦ではなく10回戦ということは、試験のような形だと思っていて。タイトルマッチに挑戦できる内容でしっかり勝ってアピールしたいと思っています。

ー試合までに何か特別なトレーニングはやっていますか？

初めてプロでのサウスポー同士の試合なので、サウスポー対策でカウンターパンチ、距離感の練習をずっと続けて対策をしています。相手の映像も観て、万全な対策ができていて、イメージはできてます。

ー今回の試合の相手、ワイルド選手はどんな印象でしょうか？

若い選手で無敗、トリッキーで勢いも感じてます。最初の試合の立ち上がりで勢いづけられないように、自分のペースで最初から持っていけるようにしたいと思っています。KOが今続いているのですが、こだわってしまうと振りが大きくなってしまうので、KOにこだわりすぎず、序盤KO、とは言わないで、試合の中盤、中盤以降で狙いたいと思ってます。

ー村田選手のどんな強みを活かして、勝ちますか？算段など教えてください！

アマチュアのときから活かしている速いスピードですね。
あと、小さい頃から親に走るように言われていて走るのを大事にしているので、スタミナにも自信があります。

ーちなみに、前回の試合は7回TKO勝ちという結果でしたが、感想をお聞かせください！

7回までいって、相手の負けたくない気持ちが伝わりました。なかなか倒れないなー、と感じましたね。手応えはあって、中盤くらいから消極的になって効いている雰囲気はありました。8回までには倒せるかなとは思っていなんですが、フィニッシュまでに持っていくところに難しさを感じました。パワーのなくなりも感じてましたし、負けることはないなと思ってました。

2024年3月2日(土)
第12回WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT VSアレックスサンティシマ(比)
出典：ボクシングモバイル

村田選手はU-15の試合を観ている！？
日本のボクシングの底上げを感じる。

ーボクシング業界で特に「ここが変わったなー」と感じる部分はありますか？

日本ではボクシングのレベルが上がったなと思います。インスタグラムなどのSNSで日本のU-15などの試合が流れてきて観てるんですが、キッズたちのレベルが高いなと感じます。大人になった時どれだけ強くなるのか楽しみになっちゃいますね。

ー村田選手、U-15をSNSで観てるんですか？！観られている子どもたち嬉しいですね。引退後、子どもの指導などは考えていますか？

実は、今まで指導をしたいと思っていなかったんですが、すみボクでミット打ちの受けを体験して一般の人たちと関わるのが楽しいなと思いました。すみボクの後は指導もしてみたいと興味も湧きました。

ーそうおっしゃっていただいて嬉しいです！こういうすみボクみたいな機会って増やしていった方が良いと思いますか？

そう思います。すみボクのような、一般の方とお話しする機会はなかなかないんですよ。試合に応援してくれる方も来てくれて、身近に応援してくれる方を感じる良い機会でした。選手側が応援されていることに気付く機会をいただけたなと思いました。

ーすみボクは業界の中でも大きな変化ではありますよね。他に何かありますか？

U-NEXTが入ってSNSやYouTubeで試合や選手が紹介されて、発信の仕方が増えてきていますよね。6月1日の興行では、試合に向けて挨拶させてもらう機会ももらって、試合予告ができていいなと思いました。

ーリラックスできて良い機会ですよね。しかも私服でとてもよかったと思います！

試合の時はピリピリしているので（笑）試合後のインタビューはありがとうございます、とか言うことが決まっちゃっているので、ありがたい機会ですね！

海外の試合をよく観戦。最近の推しは岩田翔吉選手と同じ、Gervonta Davis選手。

ー最近、ボクシングは観戦されていますか？

海外の選手の試合をよく観ています。最近だとGervonta Davis選手ですね。

ーこの前の試合、すごかったですよね。

試合後にバク宙したり、計量とか試合前後のパフォーマンスに魅了されるし、すごいですよね。倒し方もすごい。

ー意識したりしますか…？ボクシングスキルや、計量のパフォーマンスなど…

Davisのボクシングを意識しすぎると大振りになっちゃうので、参考にはしますが、タイプは違いすぎるので（笑）計量の時のダンスもしたりできないですしね（笑）

ー村田選手は優等生タイプだと勝手に思ってます（笑）タイプは違いますよね。他には誰の試合を観ますか？

ワシル・ロマチェンコ選手の試合もよく観ます。あとシャクール・スティーブンソン選手。

Gervonta Davis選手、先日のFrank Martin戦でのバク転。
出典：oregonlive

プロもアマも良さがある。「来てよかったと思ってもらいたい」そんな試合を意識している話。

ー今年はパリ五輪イヤーですよね。アマチュアボクシングも注目されています。双方を熟知されている村田選手にアマチュアとプロの魅力をそれぞれお伺いしたいです。

アマチュアは短いラウンドで自分が優勢であることを魅せる技術が魅力ですね。プロは長いラウンドでグローブも小さく、人が倒れたり。派手な結果になるのはプロ。アマチュアは短時間で技術を魅せるレベルの高さもあると思います。アマチュアとプロはそれぞれいいところがありますよね。

僕がボクシングを始めたきっかけはプロボクシングで、入場の演出やベルトにも魅力があり、倒れたりする結果の方が観ている方も面白いんじゃないかなとは思います。アマチュアとは違って、お金をもらっていますし、来てよかったという試合内容を魅せていけたらな、と思ってます。

パリ五輪に出場する岡澤セオン選手はアマチュア時代に一緒で、日本代表としても海外遠征などで一緒に行っていたので、頑張ってもらいたいです。

アマチュアを卒業し、プロボクサーとして新たに出発した際のお写真
出典：ご本人インスタグラム

先輩たちの王座獲得で「自分もそろそろ。」
期待される帝拳ジム選手のベルト大量奪取。

ー最近帝拳ジム内に王者が続々誕生していますね！ジム内で変化はありましたか？

最近ベルトを獲った李健太選手は大学の先輩ですし、藤田健児選手は自衛隊体育学校の先輩なので、自分もベルトを、という気持ちがすごく高まっています。先輩たちがベルトを獲った時は「おめでとうございます」と声を掛けています。でも、人のベルトは触らないようにしていて。自分で獲った時の喜びが薄れてしまうかなと思って。

ー帝拳ジムさんって結構謎のベールに包まれている印象なのですが…。どんな雰囲気なんですか？無茶ぶりな質問だとは重々承知しています（笑）

雰囲気ですか…？そうですね…、波田がチャンピオンになる前もなったあともいじられキャラですね。おちょくられているというか。高見はおちゃらけキャラで、生意気とか生意気小僧とか言われてます（笑）

自分はおちょくられているようなことはないですし、結構後輩から立ててもらってるんですけど、金子虎旦選手は友達みたいな感じで接してきます。１学年年下なんですけど、「すばる！」って呼び捨てで話してきます。大学の寮でも部屋が一緒でしたし、兄弟のような感じです。

ボクサーの住居選びの決め手とは？！
最近引っ越した村田選手のプライベートの話。

実は引っ越しました。元々自衛隊体育学校時代と変わりなく、朝霞に住んでいたのですが、さすがにジムが遠かったので、ジムにアクセスがしやすい場所に決めました。新居の近所に『ゆがふう』っていう沖縄料理のお店があって、そこのママはじめお客様が試合に来てくれるようになったんです。いろいろポスター貼ってくれたり、チケットを買って応援してくれたり、今回のTシャツも作ってもらいました。その人たちの応援がすごくありがたいですね。ソーキそば、タコライス、ジーマミ豆腐、サーターアンダギー、何食べても美味しいです！

ー新居の場所を聞くと、少し郊外？ですね。新居の土地の決め手はなんだったんですか？

走れるところ、ですね。父に昔から「走ることが大事だ」と言われてきたので。都心って建物や人が多くて走れるところ少ないじゃないですか。公園や川が近い場所に決めました。あと、ジムには電車で一本で行けるので。

ーボクサーの住む場所の決め方、面白いですね！前回はラクーアの話が出てきたと思いますが、他に息抜きはできていますか？

日大同期の宝珠山晃選手（三迫ジム）と神足茂利選手（M.Tジム）とたまに会って息抜きをしています。沖縄料理屋さんに2人がきたり、この前は神足の地元でお世話になっているお店や行きつけのお店に連れて行ってもらったり。僕の沖縄料理屋さんみたいな感じのお店でしたね。

観て欲しいのは大人のボクシング。

ー最後に、読んでる方、観る方に今回の試合の観どころをお願いします！

今回のテーマは「立ち上がりは冷静で、最後は倒す」という大人のボクシングを目指しています。

ー大人のボクシング、とってもいいですね…！本日はありがとうございました！

WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE BOXING
7月6日（土） 17:30 配信開始
▼事前の登録はこちらから
https://video.unext.jp/

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