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出版について 2

「まいどなニュース」に紹介していただいた記事の元になった、メール取材の内容を書いています。今回は、「執筆にあたってこだわったこと、苦労したこと」についてです。

―執筆にあたってこだわったこと、苦労したことは?

(1)こだわったこと
こだわったことは、2つあります。それは

①内容を「メモ」に絞り込んで、「メモを活用すること」を目的に執筆したこと
②メモを活用しやすくするために3分割すること

テーマを手帳でもノートでもなく「メモ」に絞り込みました。そのために、編集担当の方と「メモ」と「ノート」はどのように違うのか?話し合うことから始めました。メモとノートの違いについて、分かっているようでわかっていない人は意外と多いです。その違いを明確しなければ、「メモの活用」について書けないと思いました。
詳しくは、本の40ページにまとめてありますが、
「メモは記録の一時保管場所」、「ノートは継続的に活用したい情報倉庫」です。次工程の仕事をスムーズに行うために記録するのがメモの役割です。ですから、次工程の作業が終わればメモは役目を終え不要になるので、メモ帳は使えば使うほどページがどんどん減っていきます。

そして、ふたつ目にこだわったのは、本のタイトルになっている「3分割で情報を整理する 3スプリットメモ」です。

メモやノートの活用の実態について、専門学校の講義や、研修・講座を受講してくださった方に尋ねたところ、メモを取る人の悩みで多いのは、以下の3つでした。

①あれこれ書きすぎてしまう
②どこに書いたかがわからなくなる
③何を書いたか解読が必要

①~③によって、見直したり、探したりするのに時間がかかってしまいます。そして、仕事をしている様子を振り返ってみると、「探す」「思い出す」「見直す」ことに時間がかかっていることに気づきます。この悩みを解消するために、あらかじめメモを3分割して、書き込んでいくようにしました。これは、私がずっと実践していることでもありました。

しかし3つに分割することで、以下のように変わり、次工程の仕事や対応がスムーズに行えるようになります。

①必要な情報がサクッと書ける
②分けて整理しながら書いているのでパッと見れば内容が理解できる
③モヤモヤしたこともとりあえず書いておけば頭はいつもクリアな状態になる

(2)苦労したこと

第3章と第4章で、3スプリットメモをシーン別にどのように活用すればよいかを紹介しましたが、この章を執筆するのはとても苦労しました。
どのような事例だと、わかりやすいか?私はどのようにこのメモを活用しているか?読者に活用してもらうために改善する点はないか?
文章だけでなく3スプリットメモの活用について、イメージ図の原案も自分で描きました。


編集者さんと、何度も何度も話し合いを重ねて改善、改良したので、執筆にはかなり時間がかかりました。しかし、編集者さんご自身が活用することを想定して、疑問や意見をたくさん出してくださったので、これまで行っていた3分割のやり方が改善され、新たな工夫も生まれました。そして、新入社員から管理職まで、どの層の方が読まれても、課題や問題を整理するためのステップや、3スプリットメモの書き方を理解していただけるような内容に仕上がりました。





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