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05. 企業への資料請求

当時は、パソコンもスマートフォンも携帯電話も、ワープロもありませんでした。(当然、メールもインターネットもありません)
電話を開設するのも高額な「電話債券」が必要でしたからアパートには電話もありません。住んでいるアパートに公衆電話のような、共同で使える電話が一つ設置してありましたが、志望企業とのやりとりは、ハガキや手紙が中心でした。

就職活動を始めた頃は、”とにかく何か行動しよう!”という気持ちから、大学の就職部に置いてある「就職ガイドブック」や企業紹介の冊子についている資料請求はがきを手あたり次第出しました。
必要項目を記入するだけでなく、「備考欄」には「4年生の女子学生です。自宅外通勤でも採用はありますか」と書いて送りました。

しかし、50社以上出したにもかかわらず、送られてきた資料はたった5社で、ガッカリしました。
(でもこの5社の中には、この資料請求が縁で、今でも近況報告をさせていただいている方がいらっしゃるのです)

本格的に資料請求を始めたのは、5月になって「スポーツ業界にアタックしてみよう」と思ってからです。この資料請求はすべて手書き、封書で出しました。

手紙の内容は次の通りです。
①自己紹介(大学名、学部、クラブ活動、特技、自己PR)
②業界(企業)の志望動機
③企業研究のため、資料を送ってほしいこと

これらをまず下書きして、就職部の方に添削していただきました。
そして便せん3枚程度にまとめ、もう1枚に、大学名、学部、学科、現住所、自分の名前(必ずフリガナをうつ)、帰省先を大きく書いて同封しました。

たかが資料請求くらいにこんな手間暇かけて…と思われるかもしれませんが、手紙の書き方は意外に難しいですし、きれいな字を書かなくてはいけませんから、長い目で見ると良い勉強になると思いました。



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