時間のかけ方、かけるところ
4月も後半に入りましたが、まだまだ新入社員研修は続きます。
今週から、第三ステージです。新入社員さんの人数は少ないですが、配属される部署の先輩や上司の皆様も、一緒に研修を受講してくださいます。
担当させていただいているお客様は、新入社員研修を講師や研修会社に丸投げなどされません。
誰のためになんの目的なのがわからない受講アンケートの内容で研修について成果があったかどうかを判断されません。
会場で一緒に研修を受講し、内容の一つひとつを自分ごととして再確認し、講師と受講生のやり取りに触れて、変化を感じてくださいます。
私は、すべての人が、成長や進化する可能性を持っていると信じています。
信じているから、どんな人や状態でも、とことん寄り添います。
とことん信じて寄り添っているから、私はいつもリラックスして受講生に向き合えます。最初は厚くて固いよろいを着て構えていた受講生が、「この場所は安心して脱げそうだ!」と思って、本来持っている素直さや一生懸命さが表れてきます。それが、いつも良い状態で発揮されるように導くのが、私の役割です。
何にも知らない、できない人ほど、大切なことに気づいたら、夢中で吸収しようとします。
その変化や進化は、目を見張るほど早いです。
研修の場は環境を整えてあるから、自分の持っている力を発揮してもらうことができますが、配属される部署はそうではありません。
自分ではなかなか改善できない環境下で、研修を通して得たことを実践し続けることや高めていくのは簡単なことではありません。
ベテランならともかく、ブレやすい、壊れやすい新入社員にはとても難しいことだと思っています。
研修で学んだのだから、あとは頑張れ!
学んだことはちゃんと実践しなさい!
こんな上司の一言によって、せっかく脱いだよろいを着込んだり、動きが止まってしまいます。
新入社員研修より、ベテラン方の指導力研修の方が必要だと考えています。
忙しいから、時間がないから、というのは言い訳。その言い訳で、部下の成長や自分自身の成長につながるチャンスを放棄しているのと同じ。本気で定着率をあげたいのなら、そんなこと言っている場合ではないと思います。
ありがたいことに、私のお客様は研修に立ち会ってくださったり、研修前後の打ち合わせの時間を持ってくださりながら、新入社員の指導や育成似携わっていらっしゃいます。
研修講師には、研修を通して受講生に変容を促す役割と、受講生を上司や先輩に引き継ぐ役割を担っています。
研修運営に関するノウハウは本やセミナーなどから学べますが、自分自身のコミュニケーションのあり方、やり方、関わり方は本やセミナーだけでは学べません。
仕事をしていないときも、自分自身のスキルを鍛え続ける。
目に見える形ばかりではなく、じっくり地道に自分の心の在り方を磨き続ける。
仕事を数多くこなすことより、自分自身を充実させることに時間を費やし、大切なお客様を全力で支援させていただきたいと思っています。
研修が立て込んでも、帰宅が遅くなっても、1日のアウトプットは必ずその日のうちに。
15分の振り返りが、進め方についての改善や新たな手法を思いつく場となり、研修の精度を上げることにつながっています。
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