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青春グラフィティ

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あるアーティストと出逢い、影響を受けながら歩んできた17歳から29歳の私の歩みを綴ります。
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記事一覧

1.出逢い

勉強もスポーツも、思い切り打ちこんで、頑張れば何でも叶った中学時代。 でも、卒業した途端、…

2.マンスリーコンサート

(1)ライブが支えだったあの頃1977年3月から半年間、月1回行われてたこのライブは、あ…

3. やがて寮で大合唱

わたしが中学・高校の6年間を過ごした学校は、中高一貫教育のだった。 実家が遠かったわたしは…

4.サークル活動

「マチャ(わたしの当時のニックネーム)が、そんなにギターを弾いて歌いたいんだったら、一緒…

5.告白

Y●CAで過ごす週末は、それはそれは楽しかった。男子学生に免疫がなかったわたしだったけど、…

6.告白の結果は…

「あのね・・・・あの・・・わたしと・・・付き合ってもらえませんか?」 とうとう言ってしま…

7.心が痛い

7.心が痛い 「マサミさんが誰と付き合っているか知ってます?」 同じ寮で、わたしたちに遅れてあのサークルに参加した後輩のアキナが、申し訳なさそうな表情で私に声をかけてきた。 「知らないよ。マサミに、彼氏ができたの?」何にも知らず、ニコニコしながら聞くわたしに、彼女は 「タカシさんなんです。二人で一緒に歩いてるとこ、私見ちゃったんです!」 「えっ?」 彼女が、あまりにも、早口で一気に話すから、最初何を言ったんだか、よくわからなった。でも、タカシと、マサミの名前と、二

8.追い出しライブに向けて

タカシたちが高校を卒業して、それぞれの道へと旅立っていく。 「門出を祝うために、自分たち…

9.最初で最後のライブ

9.ライブを最後に いよいよ、追い出しライブの日。十分ではなかったけど、わたしなりに一生…

10.再び学園祭

追い出しライブのあと、わたしも高校3年生になった。 卒業したらどうするのか?短大、大学、…

11. 期待を胸にここまで来たのに

大学の推薦資格をもらうために、校長面接をすることになった。 「なぜその大学に行きたいので…

12. チャレンジ

その部室は、大学の本館1階の隅にあった。 「失礼します」 と声をかけ、ドキドキしながら小さ…

13.きっかけ

写真を撮らなきゃいけないのに、肝心のカメラが壊れてしまった! すぐ、修理に出したけれど、…

14. すべてを否定された

写真部の夏合宿は、毎年6月に滋賀県にある三井寺で行われていた。 文化系の部なのに泊り込み合宿。何をするのかというと、徹夜で写真について議論するらしかった。 その中のメインイベントが、新人が撮ってきた写真をみんなで寄ってたかってけなすこと。そうやって写真部のカラーや作風に変えていくのが伝統になっていた。 「女の子でも、先輩は容赦せんと思うから、覚悟しときや!かわいそうやけど…」 まだどんな人たちがいるのかわからない部の中で、2年生のキムラさんたちは年が近いこともあって、わ