私、グレました25話
一応毎日ちゃんと部活は一生懸命やったけど楽しくなくなった。
Aチームに戻りたかったけどもう時間もないし無理だろうなと思った。
今までペアだった子はもう別の子と組んでいいペアになっていたしそれが悔しかった。
そして本当に最後の引退試合。
チーム発表された。
Bチームだろうと思っていた。
Aチームのメンバーが発表され、最後に名前を呼ばれた。
補欠だ。
Bチームで全試合に出るもんだと思っていたけど
Aチームの補欠になった。
最後の最後ぐらい勝っても負けてもラケットを握っていたかった。
念願のAチームだけど補欠かよ。というなんとも複雑な気持ちになった。
引退試合は今までよりもレベルが高い試合だ。
1年生の時から先輩との上下関係は強烈だし
過酷な走り込みや階段ダッシュや坂道ダッシュ
顧問の先生も厳しいしとにかくテニス部は他の部活に比べて厳しすぎたと思う。
それを今まで3年間みんな必死に頑張ってきて本当に最後の試合でこれまでの全力を出していたから補欠ながらに応援しまくった。
私は1試合しか出てない。
私が出たその1試合は勝てたから次も出してくれると思ったけどそういう訳でもなかった。
結果はベスト8でみんな泣き崩れた。
私は涙すら出なかった。
全力を出しきれなかったから。
元はと言えば自分が怪我したのが悪いのは分かってるけど悔しいとかそういう感情もなくなっていた。
はい。これでもうおしまい。
そんな気持ちだった。なんとも冷酷...
これから本気の受験シーズンに突入する。
しかし勉強が嫌いな私は全くやる気もないし成績も10段階評価で体育以外は1〜3だった。
宿題も提出物も全くやらないしやる気もない。
部活も引退して何もかも力が抜けた。
つづく
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