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自走式対空砲は消える兵器?

お疲れ様です!!全国に2、3人のファンを持つオタミリでございます。

さて今回解説をしていきたい兵器は、自走式対空砲についてです。
高射砲を装備した車両であり、それで航空機を攻撃をする兵器になります。

この兵器が戦場に登場をしてきたのは第二次大戦からと言われています。
全手動で目標を攻撃していたのでしたが、当時はプロペラ機が相手だったので、そこそこの効果は見込めました。
ですが戦後になると技術は進化をし、相手はジェット機となります。
こうなると手動では当然無理なので、自走式対空砲もレーダーとコンピュータによる自動射撃へと移行していきます。
ですがやはり固定翼機相手となると、中々これでは対抗できません。
しかしヘリコプター相手となると、まだこれでも対抗はできます。

スティンガーミサイルを装備したアベンジャー

ですがここで強力なライバルが出現します。
短距離対空ミサイルを装備した車両です。
この兵器によって、高射砲の存在価値は少なくなってきました。
なにせ機関砲で目標を攻撃するよりも、ミサイルで攻撃をした方が確実ですからね。

シルカ自走式高射砲

対空ミサイルに比べて利点と言えば、こちらは地上への攻撃もできるということでしょう。
実際に高射砲は、地上攻撃にかなり使用をされていましたからね。
ですがそれならば、歩兵戦闘車両で攻撃をしたら良い訳ですし、別にこれに頼らなくともいいんですね。

2K22 ツングースカ

その後対空ミサイルを装備した自走式対空砲も誕生をしています。
確実に仕留めたいときはミサイルを使用し、それ以外は高射砲で攻撃。しかも敵地上部隊に会敵をしても、ある程度の対応はできる兵器です。
ですがもしも装甲車両に出会ってしまえば、この車両では何ともなりませんので、非常に中途半端な存在です。

なのでこの車両は、このまま消えていくと思われたのですが・・・

シャヘド自爆ドローン

ですが戦場に新たな兵器が出現してきました。
それは自爆ドローンです。

このウクライナ戦争では、ロシア軍、ウクライナ軍、両軍とも過去に例を見ない数のドローンを使用しています。
そしてこのドローン相手であるのならば、高射砲で十分に対抗をできます。

ウクライナに提供をされたゲパルト

実際にドイツより提供をされた、ウクライナ軍所属のゲパルト。
これはかなりの数のシャヘドの撃墜に成功をしています。

活躍をする自走式対空砲ですが、しかしシャヘドのようなドローンを攻撃する時も、やはりミサイルで攻撃をした方が確実でしょうね。
確かに高射砲の方が安価ではありますが、シャヘドの様な自爆ドローンで攻撃をされてしまうと、その被害は測りしれないので、やはりミサイルの方が良いのでしょうね。

前線の自爆ドローン

では前線に飛来をしてくる、小型の自爆ドローン相手ではどうでしょうか?
これは非常に安価な兵器であり、これ相手にミサイルを使用していたら、かなりの赤字になってしまいます。
この相手をすることこそ、自走式対空砲の真骨頂ではないのでしょうか?

確かにそうかもしれませんが、しかしそのためには、この対空砲も前線に出なければいけません。

対ドローン装備を使用するルクレールの最新型

現在西側が開発をしている戦車は、対ドローン装備を搭載する予定です。
これならば先ほどの小型ドローンには対処可能でしょう。
ですのでわざわざ自走式対空砲を付随させる意味があるのかは、疑問が残るところですね。

ウクライナで活動中のゲパルト

今も中途半端な兵器と言えば兵器の自走式対空砲・・・
しかしこれが役に立たない兵器とは思えません。
どの軍隊においても予算の問題があるので、そう簡単にミサイルをボコボコ撃てると言う訳ではありませんからね。
そのことから短距離防空システムと、ハイローで使用をすることも考えられますね。
そのようなことを考えると、まだまだこの兵器が消えるということはないと思われます。


以上が今回の解説でございました。
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