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児童発達支援・放課後デイサービスのバイトはPT学生として貴重な経験になる

こんばんは。自分は以前に発達障がいの児童たちを対象に放課後デイサービスとして運動療育を中心に行っている施設にてアルバイトをしていました。今回、コロナウィルスの事態が収束したらアルバイトどうしようと考えている学生の皆さんにも見ていただけたら幸いです。

まず、自分がそのバイト先に働いたのは学校の掲示板にある求人を見たことがきっかけでした。


面接にいったときは以前工場として使われていた倉庫を改修しているようでとても広々としていたのです。


活動もみせていただくと主な内容としては児童に対してトランポリンやマット運動といった運動をすることで複合運動や協調運動から脳の発達を図ります。


また、粘土や貼り絵といった工作もプログラムにあって巧緻動作の指導にも取り組む施設でした。保育園や幼稚園とに部分もある中でここでの大きな特徴は元気に遊ぶ子供たちは発達障がいや自閉症、ADHDなどの子供たちでその子たちが楽しそうにその空間でのびのびとしている印象を受けたのです。


発達障がいをもつ子供たちはコミュニケーションや対人関係を作るのが苦手な印象にあり何かほかの子供も違って変わっていると思われることも多いです。


そこで自分はその子たちとの関わりを通して学びたいし、子供たちと接する先生たちの指導や見守り方といった動作を観察して自分の経験としていきたいと週1のペースで働くことにしました。

そこで学んだことを以下にまとめていきます。しかし、自分の解釈も含まれているのでよろしければご意見いただくと幸いです。


1、運動には体幹の安定性が必要不可欠。

ある時、エアトランポリンでの運動療育のプログラムから学んだことです。所属してた施設では10m程度の大きなトランポリンで四つん這いやジャンプをしたりすることで空中での姿勢制御やジャンプの感覚を養うことを目的としていました。


しかし、皆が指導通りの動作を再現できるわけでなくジャンプの着地ができず転倒する子もみられました。特徴としてみたれたのが転倒が度々目立つ子は、、

1、座ったり立ったりする静的な姿勢(抗重力姿勢)をとるのが苦手

2、遠くのものをとるようなリーチ動作で寝転がったりその場所の目の前まで移動しないと難しい

3、ストレッチするだけでも体重の移動に対して姿勢やバランスを調整しにくい

といった印象にあります。


1については運動前に子供たちが主体的に動作の再現や学習にスムーズにつなげられるよう座って指導する場面がある中で抗重力肢位をとれない子は勉強の集中が続かなかったり話の途中で周囲の友達にちょっかいをかけてしまって注意を受けていることが多かったです。


2.3でも前文の特徴にある子は体幹筋や協調が上手くできずに姿勢を保てないので本来動作に移るためのその子のニュートラルな姿勢を自分自身に作れないのではないかと考えます。


運動に関してはおおくの要因が考えられるので限定的にとらえられないですし評価や考察にも多くの時間が必要であると考えますが、そういった運動発達にスムーズにつなげられない原因について考える習慣をつけられるようになったことはPT学生にとって貴重な経験になりました。


2、発達障がい者の子も含めた子供に対する接し方や振る舞い

出勤して1日目に苦労したのが子供に対してのコミュニケーションです。

自我も芽生え始める時期にあるので自己中心的なこだわりが強く集団行動が時に重要であることをまだ知らない子もいる中で、「終了時間には集まる」「話を聞くときは静かにする」「遊びにもルールがあってそれを守らないと成立しないこともある」「人が嫌といったことは人にしない」など子供たちにはその当たり前と考えていることも通用しないことがあります。

託児所、学童保育に似た部分もあるので実際に個別に関わる時間がもっととれるようになれば納得してくれたり学んでくれるケースもありますが、実際には先生の数や全体での時間の規定(親御さんの送迎やプログラムに間に合わないといけないなど)があるなかでは、我慢をすることも職員の指導力も求められる職業だと感じました。

ただでさえすべてのことが新鮮に興味を持ちだしたら切り替えもしにくい時期です。

時に共感できないほど理不尽でつじつまが合わない要求もあれば、だめだと思うことにも「何で?」と質問することに先生は感情的にならず根気よく指導しています。

しかし、子供たちも実際にわからなかったり、複雑な家庭環境によるストレスを感じて欲求不満をぶつけるケースも見てきました。

表面的な理解だけでなく年齢の若い人ほど学生バイトの立場関係なく、深く理解しようとする姿勢や時に接した対応に適性がなく失敗したとしても「なぜ、あの子はあんな乱暴な言い方をして友達を叩いてしまったのか?」と冷静に考え直す切り替えも必要だと思います。

こういった学びは同じ学内の勉強やコミュニケーションの学習では到底獲得できない技術だと思います。そういった子供の立場に立って共感することを学ぶ目的でアルバイトすることも必要だと考えます。


3、病院や老人施設だけでなくセラピストとしての職域の可能性を見出す

あくまで私の体験談のみでの話になると思います。

1年生では主に基礎科目だけでなく「理学療法士になってからどんな場所に働くか」についての話も講義の中で触れられたりしてます。

当時は「医療機関」、「高齢者などの施設」、「狭き門だけどスポーツトレーナなど」といった感じでした。しかし、最近ではTVやyoutubeといった映像のコンテンツやメディアを使っての情報発信に取り組む先生方もいるんだと知る機会が多くなってきています。


職域については開業権をもたない「名称独占」の資格で活動の内容によっては賛否両論分かれています。


自分は今回その内容については意見できませんが本題の業種に多くのセラピストが活躍する場所の一つになると考えています。


自分が所属していた施設の職員配置としては主に「保育士」として活躍する先生が多く運動メニューや運動以外での巧緻動作や表現力などを養うプログラムもリハビリ関係の先生なしに計画しています。


それは自分自身とても驚いたことで勉強熱心な先生たちが多く、自分自身も現在に至るまで勉強や今回、noteで情報の発信をしていくきっかけやモチベ―ションを生み出してくれた要素の一つとなりました。


施設長となる以前、保育の現場で活躍をしていた先生に「作業療法士や理学療法士の先生が働くことを必要としているか」尋ねたところ、他の施設では専門職の先生が活躍するところもあるし運動のぎこちなさがみられるケースについて動作観察や経験で培った適切な評価方法によってしっかりと分析や考察を出してくれるスタッフがいたらもっと教育の質を高められると聞くことができました。


自分が在学する求人にはアルバイト先のような施設は含まれてないですが、子供たちの成長にセラピストがリハビリテーションという枠にこだわらずに関われると考えるととても魅力的に感じる部分はあります。


そういった、広い視野でもって自分自身の活躍の場や会社に求められる人材になれるとすればこれ以上の幸せはないくらいになると思います。


一度そういった職域にも目を通す価値はありそうですね。


4、まとめ

いかがでしたでしょうか?自分は今回、発達障がいに関する知識をアルバイトによって学ぶことができたことがとても大きな財産になったと感じています。


医療職だからとこだわらずに自分にあった環境とは?と疑問として自分に問いかけながら新しい魅力を探してみてはいかがでしょうか。


ホームページにあるセラピスト向けの求人情報サイトの「POST」では新しい領域に挑戦する先生方の活躍も情報として得ることができますので参考にしていただけたら幸いです。

・サイト紹介「POST」

https://1post.jp

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