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悪い知らせの伝え方SPIKESモデルとは?

皆さんは、患者さんやそのご家族にとってつらい出来事を伝えるのが得意ですか?

救急外来などの超急性期では時間的猶予がなく、

それぞれの個別性も非常に高いのが特徴です。

画一的な病状説明の手法はありませんが、今回はあらゆる

悪い知らせの伝え方の参考となる、『SPIKESモデル』について考えてみましょう。
 

SPIKESモデルはこれら6つの要素から成り立っています。

それぞれの項目について解説していきます。

まずは、臨床経過や検査結果などをもとに、病状の伝え方

想定質問回答を準備しましょう。

静かで落ち着いた個室など、お話しするのに適切な場所も

セッティングします。
 

次に、現在の状況・病状について理解しているかを確認しましょう。

相手の理解が乏しければ、本題の前に経過を丁寧に説明します。
 

忘れがちですが、本題に入る前にワンクッション相手の許可をとると、

この医師は自分に寄り添ってくれていると

安心を与えることができるでしょう。
 

本題は、新聞の見出しの様に短く簡潔な言葉で伝えましょう。

細かく説明しようとするあまり専門用語を多用してしまったり、

相手を傷つけまいと回りくどい表現をするのは避けます。
 

悪い知らせを聞いて動揺しない方はいません。

相手の気持ちに寄り添って、相手の感情に対応しなければ

あなたの言葉は相手へ届かないでしょう。
 

最後には、これまでの会話の総括と、今後の方針についてまとめましょう。

ここの再確認で、こんなはずではなかった…

という事態を防ぐことができます。

いかがでしたでしょうか?もちろんこれらを全て無理やり当てはめようとしてしまうと、話の内容はとてもぎこちなくなってしまいますし、患者さんにとっても不自然な内容になる可能性があります。
これらを参考としつつも、それぞれの症例での個別性を意識して臨機応変に対応することを心がけると良いかと思います。
皆様の参考となれば幸いです。


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