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お兄ちゃんとの思い出【鬼滅の刃遊郭編感想】

鬼滅の刃遊郭編、最終回終わりましたね。

アニメで「わ、泣ける(なんかでも自分語り多くない?)」となり、
原作を読んで「やばいこれは泣ける!(え!こんな絵だったのか!)」となりました。

どハマりしている程ではありませんが、 今回の遊郭編も、なんだかんだで全部見ました。
原作を先に読んでるので、正直そこまで感動はありませんでしたが、ただただ映像美がすごいなと。
映画のクオリティじゃないのこれ。これを毎週見せてくれるの。最近のアニメはすごいですね。

遊郭編、兄弟愛には胸に来るものがありましたね。そして禰豆子がかっこよくて可愛くて、大活躍で嬉しい!
ただ、炭治郎と禰豆子も、妓夫太郎と堕姫も、どちらも同じなんですよね。鬼か人間かってだけで、兄妹を思う気持ちは同じ。
個人的には鬼の妓夫太郎&堕姫の方がぐっと来ました。最終回では人間の頃のエピソード、二人で生き抜いて来た絆みたいなものが見られてよかった。

私には4歳離れた姉と2歳離れた兄がいます。
姉とはまだ仲の良い方だと思います。頻繁に連絡を取る訳ではありませんが、一緒にライヴに言ってはキャーキャーはしゃいでいます。
一方で、兄とは仲がいいとは言えないくらい。
会えば喋るけど、そんなに連絡を取る訳でもなく、会っても口を開けば「おい」「おまえ」「なんしよんぞ」「あほか」と言い合うくらいなので、傍から見たら仲が悪い方かもしれませんね。

そんな意地悪な兄でも、いいところもあるのです。
きっと両親も姉も知らないような、兄のいいところを私は知っています。

歳が近かったので、小学校低学年の頃はいつも一緒にいました。
姉よりも兄と一緒にいる方が長かったかな。
親が共働きだったこともあり、家には祖父母もいましたが、やっぱりいつも「お兄ちゃんお兄ちゃん」と言いながら兄について回ってたし、置いていかれたときには泣いたこともありました。
大きくなるにつれて自然と遊ぶ時間は減りましたが、なんだかんだと仲はよかったはず(多分)。

小学生の頃、禁止されていた寄り道&買い食いをしたことがあります。
兄と、兄の悪友数人と、私で、学校の帰りに駄菓子屋さんに行ったのです。
しかも兄が頑張って貯めていた貯金箱をこじ開けて。

覚えていますドキドキしながら駄菓子屋さんに入ったことを。
ぶすっとしたお婆さんがいる、町に昔からある駄菓子屋さん。
買い物かごなんてものはなく、積み重ねられている空き箱を1つ取って、そこにお菓子を入れていくシステム。
私はこどもだけで駄菓子屋に入るのが初めてだったので、もじもじしながら兄の後ろをついて回り、「この箱にお菓子を入れるんか…!」「このお菓子はこうやって取るのか…!」と感動しながら必死で真似をしていました。
兄や兄の友人たちが、すごく大人びているように感じました。
あとは、兄が自分のお小遣いで支払ってくれたことも覚えています。
「え!!いいの!?」と小声で聞くと、黙って頷いてくれて。どきどきの大冒険でした。


そんな大冒険でしたが、その日の内に親に見つかり、母による兄の取り調べが即行われました。
私は末っ子の危険察知能力を発揮し事前に避難。部屋の外で母の怒鳴り声を聞くだけ。
「お、お母さんこえ~!!!!」と思いながら、なすすべもなく。
「ああ、このあときっと『なぎお!!!!!ちょっと来なさい!!!!』って呼ばれて怒られるんだろうな……」
と心臓ばっくばくで、半泣きになっていました。
が、いつになっても呼び声はありません。
ん?あれ?呼ばれないぞ?
あら?怒鳴り声が止んだ…!

あれ?あれ?と思っていたら、目を真っ赤にした兄が出てきました。
恐る恐る、
「お兄ちゃん、大丈夫……?」と聞くと、
ずずっと鼻をすすり、

「……はあ!?見んなや!おまえのこと、お母さんに言わんかったけんな!!!」

と言ってバシッと頭をはたかれ、どこかへ行ってしまいました。
思わず「はあ?なんで叩くん!?痛いんやけど!!」
と悪態をついてしまいましたが、兄が私のことを守ってくれたのだけは分かりました。
あのとき「ありがとう」は言えんかったけど、30年経った今でも覚えているくらい思い出深いものになっています。
まさかあんなこと言ってくれるとは。
ありがとうお兄ちゃん。男らしいとこあるやんか。

ここで懺悔コーナー!
謝りますお兄ちゃん(以下、ちょっと汚いお話を失礼します)。

幼少期の話です。
当時は兄も私もまだおねしょをしていた頃です。
ある朝、起きてお布団が濡れていたことに気づきました。
これはやばい!!!!と思ったのも束の間、母に見つかり、なぜか兄がこっぴどく叱られていました。
きっと一緒に寝ていたから、間違えられたのでしょう。
ごめん、あのときの犯人は私です。
母が烈火のごとく怒鳴っていて、怖くて怖くてどうしても言い出せなかった。
兄は黙って母の怒りを受け止めていました。
どんなに母に詰められても、「僕じゃないよ」と言わなかった兄、本当にありがとう。
ていうか本当にごめんなさい。
(いやでも2人がおねしょした可能性もありますが…。)

これは墓場まで持って行く所存です。



鬼の兄妹のラスト、堕姫の「お兄ちゃあん!!」を見て、昔の私達を思い出しました。
うちも仲はよくないけど、でも一緒に生き抜いてきた繋がりは確かにあるんです。
お互いに悪態をつけるだけの太い絆というか、他の人とは違う濃さが。
堕姫はお兄ちゃんと一緒にいけてよかったね。絶対離れないんだもんね。



今では兄とは会うたびに「歳取っとるやん!!」と笑い合ってます。
久しぶりに連絡してみようかな。

お兄さまー、元気ー?私はこの街で元気でやってますよ、
過去のことは笑って許して、水に流してねー!😊また遊ぼう〜!

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