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詩/ある日

ある日
ピシッとしたわたしを見つけた
それは
ピシッとした人に
叱られて叱られて
生まれたのかもしれない
ピシッとした時間に
挟まれて挟まれて
生まれたのかもしれない
けれど
何もない時間ができて
本を読んだり
お話を書きたくなって
そうなると
ピシッとしたわたしは
なんにもできなくなって
ふわふわしたわたしが目を覚ました
ふわふわしたわたしは
ふわふわした時間を
自由に自在に
動き回って
本を読んだり
お話を書いたりした
けれど
ピシッとしなくちゃいけない
時間がまたやってきて
ピシッとしたわたしは
まだ眠っている
ふわふわしたわたしは
おどろいて
たじろいで
失敗して、やっと
ピシッとしたわたしを
おもいだした

2024.05.27

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