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メディアとニュースとアーカイブ

どうも、ダンチブロードキャスティングです。発信をしている人々には、必ず一つや二つはコンテンツ哲学的なものがあると思います。今回はダンチブロードキャスティングがコンテンツを作るときに意識していることなんかを書いていきます。

メディアとニュース

種類の如何を問わずメディアと呼ばれるものはこの世にごまんとあるわけですが、情報を発信し続けるメディアが陥りがちなのがネタ切れ問題。そりゃ情報を発信し続けたらいつか発信すべき情報なんて無くなっちゃうし、いつか手段だった発信が目的化しちゃうなんてこともしばしば。

そんな誰しもが直面するネタ切れ問題を解決するためにみんなが飛びつくのがニュース。ニュースっていうのはNHKとかでよくやってるニュース番組のことではなくて、速報性のある情報ってこと。広義なら、「今話題の○○」とかのトレンド系の情報もニュースにあたる。

発信し続けなければならないメディアは大抵速報合戦にいきついて、世の中はそうしたメディアで溢れてるから、情報はだんだんと消費され人々の中を素通りしていくものになっていく。

けれど、せっかくなにか発信するんだったらそんな味気ないのは嫌だよね。というわけで、ダンチブロードキャスティングは速報性のあるコンテンツはつくってません。

アーカイブとしての情報

じゃあ、どんな情報を発信するのがおもしろいのか。そのヒントをVICE Japan編集長の佐藤ビンゴ氏が語っている。

アーカイブというものには注目していますね。メディアとなると「速報」に特化したところが多いけど、Webの特徴ってすごく簡単にアクセスできるアーカイブだと思っていて、そこが一番の強みなんじゃないかなと。

KAI-YOU『VICE Japan代表&編集長インタビュー バンドマンからメディアの運営になった2人の苦悩と展望

アーカイブとは、蓄積していく情報ということ。言い換えると、いつ見てもおもしろいものってこと。今だからおもしろいものじゃなくて、いつでもおもしろいものを作る。それがVICE Japanの考え方なんですね。素敵。

ダンチブロードキャスティング的アーカイブの解釈

じゃあいつ見てもおもしろいコンテンツってなんなんじゃいって話なんですけども、答えはないと思うけどここにダンチブロードキャスティングの解釈を書いておこうと思います。

いつでもおもしろいものを作るための方法は2つしかない。1つは普遍的に価値のあるものを題材にコンテンツを作ること、2つ目は「今」だからこそ作れるものを作ること。

1つ目は簡単で、あんまトレンドとか時期でおもしろさが変わらないものを題材にするってこと。わかりやすいよね。

2つ目はわかりづらいかもしれないけど、「今」の視点をふんだんに盛り込んだコンテンツを作るってこと。例えば、2020年だからこその視点って後からは振り返れないから、2020年の文化背景とかを盛り込んだコンテンツを作れば、2025年くらいに、2020年当時僕らはこう考えてたよねっていうコンテンツになるってワケ。

速報性が大切となるものに飛びついても、それが古くなったら価値がなくなっちゃうけど、古くなれば唯一無二になるものもあるんだよ。

だからこそ、おもしろさの言語化

ダンチブロードキャスティングのコンセプトの一つに、「おもしろいと思うものを集め、おもしろさを言語化し、共有する」というのがあります。アーカイブの話が分かったら、それをやってる理由の一つが見えてこない?

おもしろさを言語化するときに、なぜそれがおもしろいかって部分には、必ずそのおもしろいと感じた時の時代背景が反映される。だから自然と「今」しか作れないコンテンツになるんだよね。

そんなダンチブロードキャスティングは「私たち自身がおもしろいと思うもののプレイリスト」なんてキャッチー?なコピーを掲げてやってます。よかったら覗いてみてください。では今日はこのくらいで。

カバー画像のイラストを描いてくれているエノシマナオミさんのインスタグラムはこちらから↓


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