見出し画像

日記:将来は何になるの?

「みんな、将来は看護師か医者になりたいって言うんですよ」とS(中学一年生の女の子)が言う。「サッカー選手とかアイドルとかいないの?」と僕が聞く。「いないです。みんな看護師か医者です。私は何も好きなことがないから、何になればいいか分からないんです」とSが言う。学校で将来の夢を作文にするから、いろいろと考えているらしい。「わたし他人が苦手だから、初対面の人と話ができないんです。そういう仕事はできないし、本当にやりたいことないんです」という。しゃべり続けるS。まったく他人が苦手な感じはない。そもそも僕が初対面だ。これは先週のこと。教室でSを見かけたので声をかける。「好きなものありました。BTSって知ってます?」とSが言う。相変わらずしゃべり続ける。声もでかい。「作文書けた?」と僕が聞く。「書けました」とSが答える。「将来何になるの?」「あたまがどべになりたくないなと思ってます」「ん?」「あたまがどべにはなりたくないんです」「んー・・・?あたまがどべ?」「そう普通の人になろうと思ってます」結局、何になるかは決まってなかった。作文は書き終わったみたいだから、将来は普通の人間になりたいって書いてあるのかもしれない。「自分が本当に好きなものをみつけて、それに集中することだ。なければ無理にでもつくる。心から好きなことがなにもないということは恥ずかしいことなんじゃないか」誰が言ったかは忘れてしまったけれどこの言葉は好きだ。Sは心から好きなものを見つけることができるタイプの人だなと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?