hum. egg

福岡在住。ほぼ日記。イラスト、音楽、小説、料理、翻訳。歩くことが趣味です。

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日記:据え膳食わぬは男の恥物語

ブックオフの100円棚で、姫野カオルコさんの「ガラスの仮面の告白」を買う。エッセイ。近くのパン屋さんでチーズフォカッチャを食べながら読む。「『男性と一式の寝具で寝て何もなかった数の世界一』というものが、もしギネス・ブックにあったら、うまくいけば載れるんじゃないかと思う。大学生時代など、いったい何人の男性と寝ただろう、グーグーと・・・。」(「リボンの騎士」より)姫野カオルコさんの文章を初めて読む。新人の時は「ドスケベ作家」「ヘンタイ女子大生作家」「異常性欲作家」と呼ばれていたと

    • 日記:エッセイ豆腐

      パソコンで冷蔵庫を検索する。ひとり暮らしだし、部屋も狭いから、そんなに大きなのは必要ない。料理は割とする方だから、気持ち大きめな方が良い。静かなのがいい。冷凍庫は引き出し式の方がいい。野菜だけの引き出しがあったらどんなだろうな。高すぎるのは買えないし、安すぎるのは何かトラブルに巻き込まれそうで怖い。色は白がいい。年間電気消費量をチェックしなくちゃ。横幅は60センチあると大きいか。放熱を考えて壁から少し離した方が良い。 アマゾン、ビックカメラ、ヨドバシ、アイリスオーヤマ、ニト

      • 日記:ショートカットの女の子が好きな理由をさがす

        益田ミリさんのエッセイの中で「私は子供のころから髪を長くしている。なぜかというとそっちの方がモテそうだから。今がモテているわけではないから髪を切ってもいいんだけど、今以上にモテなくなったら困るから、髪は長いまま」という感じの文章があって、あいかわらず素直な文章で益田ミリさんのことが大好きだなと思う一方で、「ぼくはショートカットの女の子の方が好きなんだろうな」と客観的に考えたりしている。トイレの中で。 小学生のころ好きだった女の子の事を思い出した。Kさん。色黒で、目が細くて、

        • 日記:今日も今日とてエッセイを読む

          益田ミリさんの「前進する日も しない日も」を読む。夜11時、コインランドリーの乾燥機が終わるのを待つ間。 エッセイって、毎日少しづつ読むのが好きだ。「静かに観察」という題の話が好きだった。初対面の人とおしゃべりをするときの話で、「相手が自分の嫌いな言葉を使ったりしているのを耳にすると、結構、忘れない」とのこと。「ああ、この人の心の根底には、こういう考え方が流れているんだな。冷めた気持ちになる」と。うんうん、わかる。 トイレの中でこの本を読んでいて気付く。「あ、本の表紙と今

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        日記:据え膳食わぬは男の恥物語

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          日記:魔法の帽子をかぶっていたなら

          とにかく朝、もっと言うと昨日の夜中から憂鬱なのです。何か手を動かしてないと自分の気持ちをはぐらかせない。昔、何の漫画だったか覚えていないけれど、若い現代の女の子が魔法の帽子(見た目はニット帽)をかぶっていて、嘘をつくか何かすると、ぎゅーと締め付けられて、結果、頭から麻婆豆腐が飛び出るという描写があった。「ゆううつだ、ゆううつだ」って念じてたら思い出す。もういっそのこと、それをかぶって麻婆豆腐を飛び散らせてやろうか。何も考えないでもいいように。 でね、インスターのストーリーに

          日記:魔法の帽子をかぶっていたなら

          日記:家に帰る途中

          道を歩いていると後ろから声をかけられる。白い自転車に乗った、日に焼けた男がこっちを見ていた。帽子をかぶり、長ズボンの裾をまくり上げている。そこから見えるふくらはぎはたくましい。「ハムちゃん」と男が笑顔で言う。 僕の名前を知っている?誰だ?男の顔を見る。僕は考える。今まで出会ってきた人の中の誰なのか。すぐには思い出せない。誰だ。頭の中が空白になったような気もしたし、同時にすごい速さで記憶を探っているような感じもした。数学のテストの最後の文章問題の答えがようやっと出たというよう

          日記:家に帰る途中

          日記:お仕事にっき(おまけつき)

          時々、イラストの依頼がある。インスタの方ではお仕事報告みたいな感じでやっている。noteではやったことがない。ので、やってみる。 今回の依頼者はフリーランスの作曲家イケグチリョウさん。 3年半前くらいに描いた僕のイラストを固定記事のトップ画像に使ってくれている。「みんなのフォトギャラリー」にアップしていたイラストなんだけど、「とても好きなんです」と言ってくれる。うれしいなあ。 そのイラストをイケグチさんの雰囲気に合わせてリドローしてアイコンとして使えるようにするというの

          日記:お仕事にっき(おまけつき)

          日記:答えはきみのなか

          先週、日記のひとつのタイトルを「呪いの言葉」にして、もうひとつ思い出した言葉があった。ずいぶん昔の事。 中学校の卒業式の日。式が終わり、卒業文集をもらう。卒業文集の最後の4ページくらいは空白になっていて、クラスメイトから一筆書いてもらう。今がどうなっているかは分からないけれど、昔はそうだった。 最後だからなんとなく、普段しゃべらない人とも声を交わすことになる。シチュエーションが背中を押す。 ある女の子に声をかける。僕の街はとても小さく、周りを山と海で囲まれていた。そうい

          日記:答えはきみのなか

          日記:夏の日の思い出より(より)

          歌野晶午の「葉桜の季節に君を想うということ」を読み終える。少し読み進めては他の本の間に挟まって、しばらく放置されてを繰り返していた。部屋にある本を整理して、読みかけだった本をキチンと最後のページまで読もうと決めて、最初に読み終えたのがこの本。これから、よしもとばなな「ジュージュー」、城平京「雨の日も神様と相撲を」、武田泰淳「目まいのする散歩」、佐藤義明と柴田元幸「佐藤君と柴田君」、大野晋・丸谷才一「日本語で一番大事なもの」が控えている。 30年ぶりくらいに食べたお菓子。より

          日記:夏の日の思い出より(より)

          日記:さらば愛しき女よ

          ドトールのクイニーアマンにレーズンが入っている。少し前までは入ってなかったのに。名前のついたパン屋では上品になりすぎてしまったクイニーアマン。生地はしっとり、砂糖とのバランスも良い。それはもう「クイニーアマンさん」って感じなんだけど、ドトールのは「クイニーアマンくん」って感じで、生地もバリバリ?スカスカ?だったりたまにしっとりだったり、砂糖はこれでもかってくらい表面で固まっている。甘い。甘ったるくなった口の中をコーヒーでなだめる。 そんな感じが好きだったのに、レーズンが入っ

          日記:さらば愛しき女よ

          日記:呪いの言葉

          朝、パソコンで病院を調べる。皮膚科。右足の甲と右ひざの裏が、ダニか蚊か、そのようなものにかまれて赤くなっているからだ。ふたつぽつぽつが並んでいるとこがあるから多分ダニだと思う。すこし痒いし、すこし痛い。少し前からそこにあって、別にほおっておいたんだけど、なかなか治らないし、場所がちょうどズボンや靴(靴下)に当たるところなので気になる。ということで、病院に行くことにする。 夏も本気を出してきて、外が暑い。汗をかく。そうするとそのぽつぽつ赤くなっている部分がもっと気になっていた

          日記:呪いの言葉

          日記:Do First Randomly

          雨。買わないといけないもの。単4電池4個。体重計用。CR2032ボタン電池。キッチンタイマー用。ホワイトボード用ペン。青色。コンビニで税金の振り込み。厚さ6mmのヨガマット。オートミール。家を出て歩いてたら雨が強くなってくる。クルッと方向転換しドトールでコーヒーを飲む。 絵を描く。インターホンが鳴る。マンションの入り口から。スーツを着た男が左手にバインダーのようなものを持って立っている。誰か訪問の予定がないときは応答しない。(みんなどうしてるのでしょうか?)画面の中でキョロ

          日記:Do First Randomly

          日記:シン・モットー

          3年前に書いた日記。「モットーを忘れたときのために『モットーを記した日記を書いたって覚えてれば便利だ!』」という理由で書いた。忘れたので読み返している。 最近、よく頭の中で反芻している言葉がある。 "Don't worry. (心配ないよ) Don't compare. (誰かと比べたりしないこと) Don't expect too fast. (すぐに上手くいくって思いすぎちゃいけない) Be kind of yourself." (自分を大切にすること) バー

          日記:シン・モットー

          日記:ベーコンのパイオニア

          フライパンでベーコンを焼く。サラダの具。 「どうせ両面焼かれるなら、自らひっくり返ってやる」って気持ちを持ったベーコンが一片紛れていて、片面焼き始めてしばらくたって、ベーコンからしみ出てきた油でパチパチ、パチパチと焼かれはじめると、その油がはじける反動を使って、ポンっ、とひっくり返り、こげ茶色の焼き目のついた面を見せてくる。その他のベーコンはまだ桃色の面を見せている。 「自動的にひっくり返るなんて、ベーコンのパイオニアだなぁ」と僕は思い、感心する。ハンバーグのパイオニア、

          日記:ベーコンのパイオニア

          日記:ジュージューな日々

          「弱っているときにしか見えないものがある。調子のいいときには飛ばしてしまっている、見たくないようなちっぽけなことが、弱っているときには壁のしみみたいにじわっと浮かび上がってくる」 よしもとばなな「ジュージュー」の一文。文庫本の56ページ。7行目。 朝倉世界一の「地獄のサラミちゃん」に出てくるステーキハウス「ジュージュー」がそのままタイトルになった小説。 僕は朝倉世界一、坂本慎太郎、松本大洋が好きだ。もちろん(もちろん?)ヘルマン・ヘッセが好きで、レイモンド・カーヴァーが

          日記:ジュージューな日々

          日記:ジャーナルスタンダードのラグ

          ジャーナルスタンダードのラグを買う。1400×2000のサイズ。コーヒーテーブルの下に敷く。黄色のカーディガンを肩に掛け、ドイツ皇帝ウィルヘルム2世のようなカイゼル髭をした店員が対応してくれる。「これ手に持って帰れます?」「大丈夫ですよ」と店員が言う。 クラフト餃子フェスが舞鶴公園で開催されている。それに行く途中だったんだけど、僕の腕の中にはさっき買ったラグがある。結構な大きさだ。鏡開きの樽酒くらいあるんじゃないか。形もそんな感じだ。エスカレーターに乗るとき足元が見えない。

          日記:ジャーナルスタンダードのラグ