「Umishitagi 3rd GIG」公開リハ&お話し会
今回は11月10日に開催しました「Umishitagi 3rd GIG 公開リハ&お話し会」の様子をお届けします。担当はUmishitagiメンバー・中根千枝です。
Umishitagiとは、パフォーマンスグループ「ウミ下着」のバンド編成版として「バンドやろうぜ!」の呼びかけのもと集まったダンサーで作品制作を行なっているダンスバンドです。
この度横浜ダンスコレクションのファイナリストに選出され、来月の審査会(上演)に向けて制作中の作品を公開リハーサルとして見ていただき、お話し会と題して様々な意見をいただけたらと思い、今回の開催となりました。
まずは実来場とオンラインでも参加いただく方々にご挨拶。劇場の常設の明かりのみ、暗転・明転は口頭で説明を入れるなどをお伝えして、現時点で決定している構成に沿って公開リハーサルを行いました。選出された作品は上演歴のある作品で、来場者の中には初演を見ていただいた方もいらっしゃいました。改めて、何がどんな風に見えるのか…
リハーサルを終え休憩を挟み、全員で輪になってお話し会へ。
見た直後の率直な感想から各シーンの印象を具体的に挙げてもらったり、使っている要素についての質問に応えたりしながら、その人の視点から投げかけられるコメントを新たな切り口として作品を捉えられました。メンバー同士では全員が出演者でもある為、実際に見て細かい演出や空気感など、本物の体や空間から捉える要素を感覚することが難しかったり少し視点が定まり過ぎていると感じていたので、見る役割を引き受けてくれた人たちのコメントが作品の現在地を改めて知る手がかりになりました。視線をひきつけ興味をひくポイントはもちろん人それぞれですが、各所の構成や演出が有効だとわかった点はこのままひき続き磨いていこうと思いました。
そうして話題は「バンド」「(バンドの)ライブ」という形式や編成についてまで広がりました。ダンスであること、この作品でやりたいことや提示することは何なのかを問われている時間でした。バンドリーダーとしてメンバーに呼びかけた中西さんから聞く振付家とダンサーの関係、ダンスバンドと称する理由に、来場者の方からもこんなダンサーの姿が見たい、作品のここが肝心なのでは、と明確な意見をいただきました。一度上演した作品の再構築ということ、様々な条件のある上演(今回であればコンペティションでの上演)ということが見る人の視点にも少なからず影響すると感じ、わたしたちメンバーも作品についての拘りがどこにあるべきか、考えていたことがより整理され強度をもってパフォーマンスとして展開していくことができそうなヒントを得られました。
会が終わった後も個別でお話しさせていただいたり、後日コメントをいただいたり、とてもうれしかったです! ありがとうございました。今回の作品はどんどん尖って(?)、やりたいことや踊りたいダンスに猛烈なマイペースで今も進んでいます。来月の上演がどんなことになるのか、わたしたちもたのしみに稽古に励みます。色々な不安も寒さも増してくる中ではありますが… もしご都合よければ見に来て下さい。横浜のおいしいもの情報も大歓迎ですっ。
(中根千枝)
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