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ダンス撮影に向いているカメラとは

私は副業で写真撮影をしているが、ダンスとしては社交ダンス、ハッスル、日本舞踊、ストリートダンス (ロックやヒップホップなど) などの撮影をしている。
その経験から、ダンス撮影に向いているカメラの要件をまとめてみようと思う。

ダンス撮影の特徴とは、以下のようなものである:

  • たくさん動く

  • 暗いところで踊る (ことがけっこうある)

つまり、スポーツ撮影 (サッカー、レース、運動会など) の要件に加えて、暗いところに強い必要があるということである。
これらをまとめてカメラ性能の要件とすると、以下のようになる:

  • オートフォーカス性能が非常に高いこと (暗いところで動き回る人にフォーカスが合う)

  • 暗いところに強いこと (高感度モデルのカメラがよい、またセンサーサイズが大きい方が光を集める性能が高くてよい)

  • 連写性能が高いこと (秒間10〜20枚くらいは撮れるとよい)

  • シャッタースピードを速くできること (ぶれずに撮れる)

  • SDカードへの保存が速いこと (連写性能が高くてもSDカードへの保存が遅いと、カメラ内のメモリがいっぱいになってSDカードへの保存がおわるまで撮れなくなる)

2023年10月時点での私の所感としては、SONYのZV-E1というカメラが一番よいと感じている。
これは映像制作に特化したカメラで、写真としては1200万画素となるが、この1200万画素というのがダンス撮影としては最高によい。
オートフォーカスは2023年10月時点で最高峰で、かつ暗いところにも強いカメラである。
画像が小さいためシャッタースピードが速いので、ダンス撮影において瞬間をピタッと止めた写真が撮れる。
また、データサイズが小さいのでSDカードへの保存も非常に高速にでき、SDカード自体も書き込み速度が速いものを購入する必要はあるが、カメラのメモリがいっぱいになって撮影が止まってしまうということがない。

1200万画素というのは動画で言うところの4K解像度であり、印刷サイズとしてはA3に相当する。
8Kモニターで見たい場合や、ポスターに一枚絵として印刷したいような場合には、超解像・スーパー解像度を使うことで対応できる。
つまりほとんどのケースで1200万画素は十分と言える。

逆にダンス撮影に向いていないのは、高解像度のカメラだろう。
広告撮影で使われるような1億画素のカメラなどは、画像の保存速度が遅く、それを速くする必要がある状況ではストロボが使われる。しかしダンス撮影でのストロボ使用はダンサーの邪魔になるのでおすすめはしない。

ダンス撮影はむずかしく、「ぶれぶれな写真ばかりで、成功写真が少ない…」ということが多い。そういった悩みを抱えている方には、SONY ZV-E1を強くおすすめしたい。


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