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私がベトナムの虜になったわけ

こんにちは。

前回の記事で「ベトナム・ハノイのボランティアがきっかけでベトナムの虜になった」と書きましたが、移住にまで至った、当時感じていた(あるいは今も感じている)ベトナムの魅力を今日は書いていきたいと思います。

というのも、友人から「なぜベトナムが好きになったの?」という質問を事あるごとにされ、いつも一言で伝えられないもどかしさがあるので、ここでまとめられたら「この記事を見て!」と伝えられます。笑

1. なぜベトナム?

カンボジアでもフィリピンでもミャンマーでもなく、なぜベトナム?というのもよく聞かれますが、最初はベトナムに対して特に思い入れはありませんでした。笑

学生の時にNPOでのボランティア募集があり、東南アジア地域から自分で選択するのですが、当時は貧困問題に興味がありました。

(一応、大学は国際社会学専攻、卒論は難民について書いていました。)

貧困問題に関われるボランティアは選択肢がカンボジアかベトナムでしたが、その場に他の参加者がいて、ある参加者がどうしてもカンボジアがいいということだったので、必然的にベトナムを選択しました。不純な理由。笑

2. 渡航前のベトナムのイメージ

そんなわけで、大学2年生の3月に初めてベトナムへ渡航しました。

渡航前のベトナムのイメージは、

高温多湿、ライスペーパー(以前テレビで製造工程を見た)、フォー、発展途上国、貧困、ベトナム戦争、ベトナム語。

その程度のイメージと知識だったと思います。

今思えばもっとちゃんと勉強してから行けばよかった。。

3. 初めて会ったベトナム人

私が参加したボランティアは2週間ハノイのオフィスに泊まり込みで、日本人とベトナム人でハノイのロンビエン橋の下で水上生活をしている人たちのサポートをするというものでした。

NPOのベトナム人スタッフとのコミュニケーションは全て英語。ただし、ベトナム人は英語が話せないのが基本なので、スタッフ以外の現地の人と話すときはスタッフが通訳となってくれました。

ここで一緒に活動したベトナム人スタッフは全員英語が流暢。同じオフィスに泊まり込みをしていた他のボランティアグループには英語ネイティブもいましたが、スタッフが彼らと普通に会話していて、当時これには本当に驚きました。

恥ずかしながら、ベトナムに来る前は「先進国>開発途上国」=「日本の学力>ベトナムの学力」と思っていたので、英語以外の面でもベトナム人の賢明さに驚きました。特に1番英語が流暢だったベトナム人の女の子は当時、私の4歳上でしたが、海外渡航経験ゼロでした。留学に行かないと英語が話せない、という私の中の理論が早速崩壊です。笑

ベトナム人スタッフたちはベトナム国内では貧しい方ではありませんが、ベトナムの平均月給は3〜4万円で、ITエンジニアなどの専門職でもよくて10万円ほどです。

海外に行くことは日本人の感覚よりハードルが高く、ビザ取得が難しいこともあり、お金がないなりのハングリー精神がすごいです。

余談ですが、この時、私は全く英語が話せない自分にショックを受けてIELTSを勉強し始めました。。

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4. 助け合いの精神

ボランティアは前述した通り、ハノイで水上生活をする貧困層の生活支援でした。当時は「支援する側→支援される側」の一方通行を想定していました。今考えると、考えが浅はかではありましたが、地元の人たちからの見返りは求めず純粋に役に立ちたい、と思っていたとも言えます。

ということで、地元の人からのおもてなし(?)は一切期待していませんでしたが、ボランティアメンバーが炎天下の中、畑仕事をしている時は氷と飲み物を用意してくれ、昼食時には家畜として飼っている鶏を振る舞ってくれました。

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彼らは以前はゴミ拾いを生業とし、その当時は果物やとうもろこし、飲み物を路上で売って生活をしていました。家はドラム缶で浮かせた手作りの家で、いわゆるホームレス状態でした。

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そんな状況でも「困ったときは助け合い」の精神を日々実感していき、心温かいベトナム人がどんどん好きになりました。

5. ブンチャーとの出会い

そしてベトナムの魅力を語る上で欠かせないのがベトナム料理。

ベトナムに来る前は「フォー」しか知らなかった私ですが、ハノイで「ブンチャー(Bún chả)」の魅力にどハマりしました。

その他にも揚げ春巻き(Nem rán)やコンデンスミルクが入ったベトナムコーヒー(Cà phê sữa)、果物のスムージー(Sinh tố)の魅力を知ったのもこの時です。

ブンチャーは北部料理の一つなので、中部ダナンでもお店は少ないながらにありますが、味はダントツハノイが一番です。(もつ鍋を東京で食べる感覚?笑)

甘酸っぱいスープにブンという米でできた麺をつけ麺のようにしてつけて食べます。スープに入っている豚肉とつくねは大体どの店行っても店頭で炭火焼きをしていて香ばしくて美味です。

ブンチャーは日本のベトナム料理屋さんでも置いてあるところはありますが、やはり本場の味には負けます。(ベトナム料理屋さんごめんなさい。笑)

ブンチャーを食べにベトナムにまた行きたくなる、というくらい私はハマってしまいました。

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6.  初めての渡越から6年

こうしてベトナムに惹かれた私は、最初の渡越から半年後の9月に再び同じボランティアに参加し、ハノイで活動しました。

そして北部だけでは飽き足らず、大学3年生の夏に南部ホーチミンからムイネー、ダラット、ニャチャン、ホイアン、ダナン、フエと主要観光地を 1人旅行しました。泥スパでご飯をごちそうしてくれたり、観光ガイドさんが予定観光地以外のおすすめの場所に連れてってくれたり、ホステルのお母さんが家族の夕食に誘ってくれたり、記念にプレゼントをくれたり、、、 1人でいるとみんな心配して気にかけてくれます。日本人とは異なるベトナム人の人と人との距離の近さが私にとってすごく居心地がよかったです。

ベトナム語は当時さっぱりでしたが、聞いているとどこで息継ぎしているかわからないような伸びやかな発音が心地よく感じました。

そして、 2019年6月に勤めていたシステムエンジニアの仕事を退職し、ベトナム・ダナンに引っ越しました。ダナンに決めたのは海が近くにあり、世界遺産の街ホイアンも近距離でのんびり生活ができるかな〜と思ったからです。ハノイも好きですが、今もこの判断は間違ってなかったと思っています。

ここまで長々と書きましたが、少しでもベトナムの魅力が伝えられたら幸いです。

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